国際中医師発 不調知らずの体になる!季節の薬膳レシピ

食べ過ぎた!
そんなときは「こんぶ」と「大根」で疲れた胃を癒そう

yakuzen07_main.jpg
すっかり暴飲暴食つづきで、胃がお疲れモード。そんなとき、薬膳の考え方では大根とこんぶが胃の疲れを助けてくれるのだそう。これなら安心して食べられそう...とちょっとホッとする薬膳レシピをご紹介します。

ダイエット、まずは消化機能をアップするところから

クリスマス、忘年会、お正月、新年会と、食べたり飲んだりする機会が多かった年末年始。
恐る恐る体重計に乗ってみたら大ショック! なんてことになっていませんか? 中には、「毎年、のお約束です」なんて人も。年明けのダイエットは、女性はもちろん男性にとっても大きなテーマといえるでしょう。

では、いったい何から手をつければよいのか...。手っ取り早くカロリーを抑えればいいと思いがちですが、その前に、暴飲暴食で調子を崩した消化機能を助けてあげる必要があります。そのメカニズムを、中医学的に考えてみましょう。

中医学では、食べ過ぎたり飲みすぎたりしたあとは、消化機能をつかさどる「脾」「胃」の働きが衰え、体の中を流れる気が滞ると考えます。気が滞れば、食べたものを消化する力が停滞し、消化物がスムーズに下に降りてくれません。その結果、胃がもたれたり、逆に胃の働きが亢進しすぎて食欲が抑えきれなくなったり、さらには大腸の機能が低下して便秘に陥ったり。この状態を放置しておくと、やがて体はため込みやすい体になり、健康的なダイエットは難しくなってしまいます。

日々の食事で不要なものを取り除く力を助ける!

そこで、薬膳の考え方で、消化機能の滞りを取り除いていきましょう。まずおすすめしたいのが、冬においしい大根です。大根は、薬膳では、消化を促し、胃で初期消化したものをスムーズに下に降ろす働きのある食材。食べ過ぎてしまったときや、おなかが張っているときなどに食べると消化機能の助けになります。

それに組み合わせてとりたいのがこんぶ。中医学では、お酒や脂肪分の高い食事をすると、消化機能をつかさどる脾の働きが鈍り、水分の巡りが悪くなると考えるのですが、こんぶやのりなどの海藻類には、水分代謝の滞りを取り除く働きがあります。こんぶと大根。和食に欠かせない2つの食材を組み合わせることで、胃の働きを補いながら、代謝と排出を助けることができるのです。

栄養学的にも、大根は消化酵素が豊富、こんぶは食物繊維がたっぷり。両方を合わせてとれば、胃と腸の両方の助けになります。しかも、どちらもカロリーが低いというのもうれしい! 煮物や汁物にするのもいいけれど、つくるのが面倒なら、コンビニのおでんを買ってくるというのも悪くないでしょう。

ほかにも、消化を助ける食材には、かぶ、オクラ、麹などが。排出を助け便通を促す食材には、こんにゃくや豆乳などがあります。これらの食材を上手に取り入れ、年末年始にフル稼働してきた胃腸をサポート! スッキリとした、ため込みにくい体をつくって、新しい年をスタートさせましょう。



大根とこんぶのおすすめの一品

大根、こんぶ、里いものアツアツおでん
1食分324kcal


yakuzen07_01.jpg
    材料(2人分)
  • 大根 1/2本
  • 里いも 4個
  • がんもどき(小) 4個
  • こんぶ 15㎝
  • だし汁 4カップ
  • 薄口しょうゆ 大さじ2
  • みりん 大さじ2
  • 和からし(好みで) 少々


    つくり方
  1. (1)大根は厚さ2㎝に切り、皮を厚めにむく。里いもは皮をむき、塩もみしてから洗い、ぬめりをとる。それぞれ下ゆでし、がんもどきは熱湯をかけて油抜きしておく。
  2. (2)こんぶはバットなどの容器に入れ、ひたる程度の水に30~40分浸し、やわらかくなったら食べやすい大きさに切り、結ぶ。
  3. (3)鍋にだし汁、しょうゆ、みりんを入れ、そこに大根、こんぶを入れて中火で約20分煮込み、里いも、がんもどきを加えてさらに15分煮る。
  4. (4)器に盛りつけ、からしを添える。






岡央 知子
岡央 知子
国際中医師、国際薬膳師、漢方養生指導士(上級漢方スタイリスト)、養生気功インストラクター、肥満予防健康指導士。長年、フリーランスの編集者、ライターとして数々の雑誌、単行本の編集、執筆を行う。主なテーマは美容、健康、スポーツ。仕事を通じて出会った漢方、薬膳、中医学の世界に関心をもち、薬膳、気功の勉強を始める。趣味はランニングで、マラソン歴は14年。

撮影/安井真喜子


ページの先頭へ戻る