国際中医師発 不調知らずの体になる!季節の薬膳レシピ

春のゆらぎ肌には「きのこ」がおすすめ。

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春って本当は暖かくなって気分がいいはずなのに、なぜか不調ぎみなんてことはありませんか? 特にお肌の調子が絶不調という人も多いかもしれません。そんな春の「ゆらぎ肌」を整える食材がなんときのこなのだとか。国際中医師の岡央知子さんに、春にきのこを食べることがおすすめの理由を教えていただきました。

春のゆらぎ肌は「肺」の潤い不足も

いよいよ春本番。何事も新しくなるこの時季、へスタイルやメイクを変えてイメージチェンジした人もいるのでは? そんなワクワク感あふれる春に、気分を一気にダウンさせるのが肌トラブル。春は、いわゆる「ゆらぎ肌」といわれる症状が出やすく、ふだんは肌が丈夫な人も、肌荒れを起こしやすいので要注意です。

春になぜ、肌あれが起きるのか。花粉やPM2.5などの影響もありますが、それ以上に大きな原因となるのが、この時季の肌コンディションです。四季のある日本において、秋から冬は乾燥が進む季節。大気の乾燥の影響で肌も潤い不足に陥ります。

中医学では、肌は五臓の「肺」とつながる器官。のどや鼻の粘膜と同様、病気の侵入を防ぐ防衛機能を果たします。肺と肌は、「潤いを好む」という性質をもつため、乾燥すると防衛機能を十分に果たせない状態に。秋から冬の乾燥を抱えた春の肌は深刻な潤い不足に陥っているため、外的刺激から肌を守るバリア機能が低下しているのです。

カサついたり、粉がふいたりしているなら、乾燥が進んでいる証。化粧水がしみたり、赤くなったりするなら、バリア機能が弱まって刺激に弱い状態になっています。もしこんな状態になったら、化粧水や美容液など浸透させるお手入れはちょっとお休みに。油分のある保護クリームやワセリンで、潤いをキープし、刺激からしっかり肌を守ることが大切です。

防衛機能を守るのは「気」の働き

そして、食べ物でもバリア機能の強化を! おすすめしたい食材はきのこ類です。中医学では、さまざまな生命活動の推し進めるのが「気」の働きであると考えます。「気」には、さまざまな機能がありますが、その中の重要な機能のひとつが防衛機能。この機能を補う食材の代表が、"きのこ"なのです。

きのこ類には、「気」を補い、消化機能を助ける働きがあるとされます。特にパワーがあるとされるのが干ししいたけで、薬膳では消化機能が虚弱な人や、不正出血、血便といった出血性のトラブルなどにも使われます。

現代の研究では、免疫細胞を活性化するといわれるβ-グルカンが含まれることがわかっており、これが免疫機能アップに貢献。また、不溶性食物繊維が非常に豊富で、お通じにより腸内環境を整えることも、免疫力アップにつながると考えられます。さらに、代謝に欠かせないビタミンB群もしっかり摂れるので、「春からダイエットを始めたい」という人にもおすすめの食材といえるでしょう。

きのこには、しいたけ、しめじ、えのきたけ、まいたけ、マッシュルームなど、さまざまな種類がありますが、含まれる栄養素や薬膳的な作用は同様と考えてください。うまみ成分をたっぷり含むきのこ類は、1種類ではなく2~3種類を組み合わせて使うことで、さらにおいしさがアップします。スープに入れたり、炒め物にしたりして毎日たっぷり食べ、免疫機能の強化を図っていきましょう。



きのこを使った簡単レシピ3選

まいたけ&青じそたっぷりペペロンチーノ
1食分544kcal


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    材料(2人分)
  • にんにく 1片
  • まいたけ 1パック
  • ベーコン 3枚
  • 青じそ 5~6枚
  • スパゲティ 160g
  • オリーブオイル 大さじ2
  • 鷹の爪(小口切り) 適量
  • 塩 大さじ1~2
  • パルメザンチーズ 適量



    つくり方
  1. (1)にんにくは皮をむいて包丁の背でつぶしてから、粗いみじん切りにする。まいたけは食べやすい大きさに裂く。ベーコンは1㎝幅の細切りに。青じそは千切りにする。
  2. (2)大き目の鍋に湯をたっぷり沸かし、塩を大さじ1.5杯程度(分量外)入れてスパゲティをゆでる。指定の時間より30秒早く上げる。
  3. (3)スパゲティをゆでている間に、フライパンにオリーブオイル、にんにく、鷹の爪、ベーコンを入れて弱火にかける。香りがたったら、まいたけを加えて炒め合わせる。
  4. (4)ゆで上がったスパゲティを(3)のフライパンに入れて混ぜ合わせ、塩、チーズで味を調える。皿に盛り、青じそをトッピングしてできあがり。



いろいろきのこのマリネ
1食分115kcal


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    材料(つくりやすい分量)
  • きのこ3~4種類(エリンギ、マッシュルーム、しいたけ、しめじ等) 計500g
  • にんにく 1片
  • 鷹の爪(小口切り) 適量
  • ローリエ 1枚
  • 万能ねぎ 適量
  • 〈マリネ液〉
    オリーブオイル 大さじ4
  • ワインビネガー 大さじ3
  • バルサミコ酢 大さじ1
  • はちみつ  小さじ1弱
  • 塩  小さじ1/2
  • あらびき黒こしょう  適量


    つくり方
  1. (1)きのこは石づきを落として小房に分け、食べやすい大きさに切る。にんにくはみじん切りに。Aのマリネ液はあらかじめ混ぜあわせておく。
  2. (2)耐熱ボウルににんにく、鷹の爪、ローリエ、Aのマリネ液を入れて、電子レンジ(600W)で1分加熱する。
  3. (3)(2)にきのこを加え、電子レンジで4分加熱し、全体を混ぜたらさらに2分加熱し、粗熱をとる。
  4. (4)食べるときに万能ねぎの小口切りを加えて混ぜる。



干ししいたけとしょうがの炊き込みご飯
1食分514kcal


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    材料(2人分)
  • 干ししいたけ 大2枚
  • 鶏肉 100g
  • にんじん 1/3本
  • しょうが 1/2片
  • 米 1合
  • もち米 1合
  • 酒 大さじ1
  • しょうゆ 大さじ1
  • 三つ葉 適量



    つくり方
  1. (1)干ししいたけは水に浸してやわらかくもどし、軸をとって薄切りにする。鶏肉は小さく切り、にんじん、しょうがは皮をむいて千切りに。米、もち米は研いで30分浸水させ、ザルに上げる。
  2. (2)炊飯器に(1)の具材と米、干ししいたけのもどし汁、酒、しょうゆを入れ、2合分ぴったりになるよう水を加えて普通に炊く。
  3. (3)炊き上がったら、刻んだ三つ葉を乗せればできあがり。



岡央 知子

岡央 知子

国際中医師、国際薬膳師、漢方養生指導士(上級漢方スタイリスト)、養生気功インストラクター、肥満予防健康指導士。長年、フリーランスの編集者、ライターとして数々の雑誌、単行本の編集、執筆を行う。主なテーマは美容、健康、スポーツ。仕事を通じて出会った漢方、薬膳、中医学の世界に関心をもち、薬膳、気功の勉強を始める。趣味はランニングで、マラソン歴は14年。



写真/安井真喜子




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