国際中医師発 不調知らずの体になる!季節の薬膳レシピ

便秘解消をサポート「ごま」を使った簡単レシピ3選
【薬膳で不調解消!】

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薬膳の力を借りて不調の原因を知って、解消していくことをお伝えする国際中医師・岡尾知子先生の薬膳レシピ連載。今回は小さいのに秘めたパワーが抜群の「ごま」。なんと、ポッコリお腹の原因便秘の改善にも役立つのだそうです!

お通じの不調の原因は乾燥にあることも

立夏を迎え、暦のうえでは夏が到来する5月。気温がぐんぐん上がり、薄着になる機会が増えてきますね。肌を露出する季節になると、気になるのがボディライン。冬から春にかけて油断していた人の中には、下腹ポッコリに悩む方もいるでしょう。

ポッコリお腹の原因で、特に多いのが便秘です。女性は男性に比べて腹筋が弱いため、ただでさえ便秘に陥りやすい傾向が。ひどくなると、1週間お通じがなくても平気なほど慢性化してしまう人もいるようです。慢性便秘は、肌荒れやむくみといった不調にもつながるので要注意です。

お通じと関係があるのは大腸の働き。中医学では、大腸は五臓の「肺」と密接に関連し、肺は肌の調子にも関わるとされています。大腸、肺、そして肌に共通する特徴のひとつが、「乾燥を嫌い、潤いを好む」こと。つまり、お通じが不調なときは、その影に腸、そして体の乾燥症状が潜んでいるかもしれません。

種実類の中でも「ごま」のパワーはすごい!

そこで、薬膳の知恵を! 
<薬膳では、くるみ、ピーナッツ、松の実といったナッツ類は、適度な油を含むことから、便秘解消に役立つと考えられています。

特におすすめしたいのが「ごま」。ごまは、薬膳で潤いを補う食材として分類され、〝ごま油〟でもわかるように、良質な油をたっぷり含んでいます。また、食物繊維や、活性酸素を抑えてくれるポリフェノールも豊富。これらの栄養素の合わせ技で、スムーズなお通じを助けるのはもちろん、老化防止にも一役買ってくれるのです。

肌のためには白、老化防止には黒を

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ところで、ごまには白と黒がありますよね。みなさんは、どんな風に使い分けていますか? 白ごまも黒ごまも、栄養価には大きな差はありません。でも、薬膳の世界では「色」にも独特の働きがあるとされ、白ごまと黒ごまでは少し異なる効果があると考えられています。

白ごまの「白」は、五臓の「肺」の色。そのため、白ごまには、肺、そして肺と関係が深い皮膚を潤す力があるとされています。
一方、黒ごまの「黒」は、五臓の「腎」の色。腎は成長、生殖、老化、ホルモンといった命の根源に関係があるため、エイジングケアを目指す人には黒ごまをすすめます。もちろん、肌の乾燥も加齢による変化も気になるなら、白と黒の両方をとるのがベスト。理屈はさておき、2色のごまを常備しておけば、いろんな料理にたっぷり取り入れることができそうですね。

ごまの潤いパワーを効果的に取り入れたいなら、炒ってから軽く擦り、固い殻をつぶしてとるようにしてください。面倒な場合は、市販のすりごまや練りごまを使うと、粒の中に詰まった油や栄養素を効率よく摂取できるでしょう。

香ばしいごまは、便通改善、老化防止につながる栄養がいっぱい! お通じが気になる方は、いろんな料理に取り入れ、毎日、たっぷりとってみてください。



★ごまを使った簡単おすすめレシピ

いろんな野菜でアレンジ自由自在!
グリーンアスパラのシャキシャキごまあえ


1食分141kcal


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    材料(2人分)
  • アスパラガス 6本
  • 松の実 10g
  • いりごま(白) 30g
  • 砂糖 小さじ1
  • 薄口しょうゆ 小さじ1

    つくり方
  1. (1)アスパラガスはかたいところを包丁でむいて塩ゆでし、5㎝長さに斜め切りする。松の実はフライパンで軽くからいりする。
  2. (2)炒りごまをすり鉢で香りがたつまですり、砂糖としょうゆを加えて混ぜる。
  3. (3)(2)で(1)をあえる。



クイックおつまみでおもてなしにも!
黒ごま&チーズのお手軽カナッペ


1食分456kcal


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    材料(2人分)※6個分
  • 練りごま(黒) 大さじ3
  • はちみつ 大さじ11/2
  • バージンオリーブオイル 適宜
  • バケット 薄切り6枚
  • カマンベールチーズ 6切れ


    つくり方
  1. (1)練りごま、はちみつ、オリーブオイルをよく混ぜあわせる。
  2. (2)バケットをオーブントースターでカリカリに焼いて(1)を塗り、カマンベールチーズをのせる。



ほんのり甘いヘルシーおやつ
さつまいものホクホクごま団子


1食分588kcal


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    材料(2人分)
  • さつまいも 200g
  • A
     砂糖 小さじ1
  •  シナモンパウダー 少々
  •  卵黄 1個分
  •  塩 少々
  • 炒りごま(白・黒) 各50g
  • サラダ油 大さじ2

    つくり方
  1. (1)さつまいもは蒸し器で蒸し、竹串が中まで刺せるくらい柔らかくなったら、皮をむいてマッシャーでつぶす。※なければフォークでもOK。
  2. (2)(1)にAを加えて混ぜて6等分にし、直径3㎝くらいのボール状にまとめたら上下をつぶす。すべての表面にごまをまぶしつけておく。
  3. (3)フライパンにサラダ油を入れて熱し、(2)の表面をこんがりと揚げ焼きする。



岡央 知子

岡央 知子

国際中医師、国際薬膳師、漢方養生指導士(上級漢方スタイリスト)、養生気功インストラクター、肥満予防健康指導士。長年、フリーランスの編集者、ライターとして数々の雑誌、単行本の編集、執筆を行う。主なテーマは美容、健康、スポーツ。仕事を通じて出会った漢方、薬膳、中医学の世界に関心をもち、薬膳、気功の勉強を始める。趣味はランニングで、マラソン歴は14年。



写真/安井真喜子


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