20代も要注意 専門医が教える子宮頸がん対策

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30代から40代にかけて多く発症するといわれる子宮頸がん。デリケートな部分だけに、「子宮頸がんになったら妊娠できない」「セックスが子宮頸がんの原因」などイメージだけで語られることも少なくありません。そこで、『女性が知っておきたい 最先端がん治療』(PHP研究所)の著書を持つ瀬田クリニックグループ統括院長・後藤重則先生に、子宮頸がんについて教えていただきました。

 発症すると子どもがつくれない……?

子宮の入り口、子宮頚部に発症する子宮頸がん。発症すると子どもがつくれないのでは…といった心配をする人も多いでしょう。
「そうした心配の声をよく聞きますが、治療をすぐに進めれば妊娠は可能です。検診をきちんと受け、自分の体を専門家にチェックしてもらうことが大切です」と話してくれた後藤先生。では、発症の原因は何にあるのでしょうか。

「子宮頸がんの多くは、ヒトパピローマウィルス(Human Papilloma Virus=HPV)というウィルスに長期間感染することにより発症します。HPVは、性交渉で感染することが知られているウィルスです。ただ、HPVの感染は稀なものではなく、20歳代では40%くらいの女性が感染していますが、30歳代では約5%、40歳代では2~3%と激減していきます※。このようにHPVに感染しても、多くの場合は自身の免疫の力でウィルスは排除されるのですが、なかには自然に排除されない場合があり、がん発症の原因となるのです」(後藤先生)
※がんの統計(‘14)のデータによると、2010年の1年間で、子宮頸がんにかかった人は約10,700人。

過去の病歴や家族歴は影響せず、特定の原因は突き止めにくいものの、なりやすい人の特徴として、「喫煙している」「複数の人と性交している」の2点があげられるそう。

「喫煙が、子宮頸がんの発症率を高める一因となることは研究によって明らかにされています。また、複数の人との性交は、HPVウィルスの感染率が高まりますので避けた方がいいでしょう。30代から40代に多く発症する子宮頸がんですが、近年では20代など若い女性にも増えています。その要因のひとつは『初交年齢の低下』。性交開始の時期が早まるとHPVウィルスに感染する時期も早まるからです」(後藤先生)

 検診を受けていれば、95%の確率で発見できる

では、子宮頸がんの早期発見のために、私たちは何をすればいいのでしょうか。

「残念ながら、初期ではほとんど症状がなく、自分で気づくことは困難です。1年に1度の定期的な検診を受けることでしか、予防はできません。不正出血やおりものの増加、性交時の出血など、異常に気づいた時には進行してしまっていることも少なくないのです」(後藤先生)

唯一の予防策は定期検診を受けること。子宮頸がんは子宮の入り口付近に発生することが多いため、普通の婦人科の診察で観察や検査でき、発見されやすいがんなのだそう。
「検診は子宮頚部の細胞をこすりとって調べる『細胞診』により、95%の確率で発見できます。治療も進めやすく、検診の有効性が高いがんなのです。また、子宮頸がん発症原因のひとつであるHPV感染は、予防ワクチンを接種することで防ぐことができます。ただ、ワクチンはすでに感染しているHPVを排除したり、なってしまったがんを治したりする効果はなく、あくまで接種後の感染を予防するものですので、性交経験のある方は、とにかく検診を受けてください」(後藤先生)

後藤 重則

後藤 重則

瀬田クリニックグループ統括院長。1981年新潟大学医学部卒業後、1985年に県立がんセンター新潟病院へ就任。1989年には新潟大学医学部助手、同年医学博士号取得する。以降、帝京大学生物工学研究センター講師や帝京大学医学部講師などを務める。1999年に瀬田クリニック(現・瀬田クリニック東京)へ赴任し、2001年より同院長に。東京医科大学内科学兼任講師や医療法人社団滉志会理事長も努める。著書に『女性が知っておきたい 最先端がん治療』(PHP研究所)がある。

文/田中瑠子

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