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乾燥対策に選びたいうるおい食材は白色と辛み! 冬前に知りたい乾燥対策のポイント 〜ホリスティック薬剤師の処方箋〜

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乾燥対策に選びたいうるおい食材は白色と辛み! 冬前に知りたい乾燥対策のポイント 〜ホリスティック薬剤師の処方箋〜

短い秋が足早に通り過ぎようとしています。涼しくて過ごしやすい反面、空気の乾燥を実感している人も多いのではないでしょうか。乾燥対策というと、加湿や保湿など、とにかく水分補給をするイメージを抱きがちですが、じつはそれだけでは十分とはいえないそう。「体の内側から健康で美しく、ハッピーに」をコンセプトに、自然療法・予防医学・栄養学などをバランスよくとり入れた発信を行うホリスティック薬剤師の佐々木貴美さんに、乾燥の季節を美しく健やかに過ごすために有効な対策のポイントをうかがいました。

監修 : 佐々木貴美 (ホリスティック薬剤師)

薬に頼りすぎず、自然療法・予防医学・栄養学などもバランス良く取り入れ、「体の内側から健康で美しく、ハッピーに」をコンセプトに発信する、ホリスティック薬剤師。
電子書籍「健康美を手に入れて自分を輝かせるための15の処方箋」著者。
ブログ「Holistic Beauty Pharmacy」
https://ameblo.jp/holistic-life-design

Contents 目次

肌だけじゃない! 乾燥の季節に意識すべきケアポイント

この時期、乾燥による肌トラブルやのどのイガイガ感などを感じている人も多いでしょう。佐々木さんによると、空気が乾燥する秋は、漢方の考えでは「肺(呼吸器系)」「大腸」「皮膚」に対応していて、のどの痛みや鼻づまり、せき、口の渇き、肌の乾燥、便秘などの症状が現れやすい時期。こういった症状を予防、緩和するためには、水分を補うだけでなく、肺、大腸、皮膚それぞれをていねいにケアすることがポイントになるといいます。

「例えば、ドライスキンブラッシングなど皮膚を刺激することは、肺の強化につながり、肺をケアすることで、アレルギー症状の改善につながる場合もあります。ただ、刺激を与えすぎるとかえって乾燥の原因になるため、やわらかいブラシを使い、末端から中心に向かってブラッシングをして、そのあとはしっかり保湿をするようにしましょう」(佐々木さん)

コスメを使わない美肌作りや血行促進、デトックスなどに効果的な美容法として知られるドライスキンブラッシングですが、東洋医学では、皮膚は五臓の「肺」に対応していると考えられています。皮膚を刺激することが肺のはたらきを高めることにつながるとされているのです。

色と味がポイント! 体にうるおいを与える食材の選び方

東洋医学では、大腸のケアも肺の強化につながると考えられているため、腸内環境を整えることも大切です。腸内環境を整えるためには、乳酸菌や食物繊維を多く含む食品や、発酵食品を意識的にとること、よくかんで食べること、高脂肪食を避けることなどが有効です。ほかにも体にうるおいをもたらす食事のうえでポイントがあります。

「東洋医学では“酸甘化陰(さんかんけいん)”という考え方があり、酸味と甘味を組み合わせてとることが血と水を補うことになり、体をうるおすとされています。例えば、さつまいものレモン煮や酢のもの、梅干しとごはんなどが“酸甘化陰”にあたります。
また、うるおいを与える食材を選ぶポイントは、白色と辛み。色の白いもの、辛味のあるものとしては、白きくらげ、梨、白ごま、大根、百合根、松の実、はちみつ、ギー、薬味、酒などが挙げられます。水分をとるだけでなく、食べものをじょうずにとり入れることで、体の中からうるおいを補うことができます」

具体的なキーワードを覚えておくと、食材を選ぶときや調理の際に参考にしやすいですね。

ナチュラルなうるおいケアに有効なおすすめアイテム

乾燥対策には、水分や油分を補うだけでなく、いろいろな方法や選択肢があることがわかってきました。ほかにも、漢方やハーブ、オイルなど、乾燥対策に有効なナチュラルアイテムは数多く存在します。

「まず、体にうるおいを与えてくれる漢方には、のどをうるおし、痰がらみや長引くせきに有効な『麦門冬湯(ばくもんどうとう)』や、乾いたせき、喘息症状に有効な『麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)』が挙げられます。これらはドラッグストアなどでも手軽に手に入りますよ。
また、サメの肝油である『スクアレン』のオイルカプセルは、服用することも肌に塗布することもでき、乾燥肌や呼吸器系のトラブルに有効なほか、血中酸素量を増やすはたらきがあるため、運動をする人にもおすすめです。
ハーブでは、抗菌作用や消炎作用があり、皮膚疾患の回復にも有効な『エキナセア』をとり入れるとよいでしょう。よもぎ茶(クロロフィル)やごぼう茶は、腸内環境を整えるのに効果的です」

「また、油の選び方もポイントのひとつ。オリーブオイル、ココナッツオイルなど、酸化しにくい油を選ぶよう心がけましょう。サラダ油など、オメガ6の油のとり過ぎは、体の炎症を加速する原因になります。ヘンプシード、魚、アボカドなどもとり入れながら、何かひとつに偏るのではなく、バランスをとることが大切です」

そのほかのアウターケアとしては、セラミドやシアバターが配合されたアイテムを選ぶ、オイル美容をとり入れるなど、保湿力の高いケアを継続することがポイントに。
また、唇の乾燥が気になるときには、「ワセリンやシアバター、もしくはお手持ちのリップクリームやリップ美容液を塗った上にラップを重ねて、ラップパックをするのがおすすめです」と佐々木さん。

これから冬にかけて、ますます空気の乾燥が進んでいきますが、今から備えておけばトラブルに悩まされることも少なくなるはず。今年は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためにも、乾燥対策は重要です。空気の加湿、肌の保湿に加えて、のどや肺、そして大腸のケアにも力を入れていきたいですね。

文/野田美香

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