髪や頭皮のUV照射量は肌の約３倍

美容師の木村旭宏さんによると、春先は真っ先に紫外線対策をしてほしいのは“頭皮”。なぜなら、頭部には日光が直角にあたるため、髪や頭皮のUV照射量というのは、顔や体の肌表面よりもずっと多いのだそうです。その量は、なんと約３倍にも及びます。
紫外線を浴びると、頭皮も肌と同じように、炎症を起こして痛みやかゆみが生じたり、角層の状態が乱れてフケも多くなるそう。今のうちから頭皮の紫外線対策を行いましょう。

頭皮の紫外線対策ステップ＜１＞

顔に日焼け止めクリームを塗って紫外線対策をするように、頭にも日焼け止めをつけましょう。

「頭の場合は日焼け止めスプレーを使いましょう。スプレータイプは頭全体につけやすい効率性もそうですが、髪だけでなく、頭皮もまんべんなくつけることができます」（木村さん）

「『パラソーラ　フレグランスUVスプレー』は顔・体・頭に使えるマルチスプレー。SPF50PA++++と、強い紫外線にも心強く、つけても白くならないのでストレスもありません。シャンプーで簡単に落とせます」

頭皮の紫外線対策ステップ＜２＞

顔は洗顔した後化粧水などスキンケアを行うように、頭皮も洗髪した後スキンケアを行いましょう。

「余分な汚れを落として必要な栄養を与えることは、乱れた頭皮環境をよい状態に導く基本です。
頭皮のスキンケアには、頭皮用の美容液がおすすめです。美容液は化粧水よりも必要な成分が凝縮されていますので、効率のよいケアができますよ。
頭皮用の美容液の選び方として、成分をよく見て選んでください。顔の美容液を選ぶときには保湿成分が重視されますが、頭皮の場合は育毛成分や脱毛抑制成分が入っているものを選びましょう」

「『ボズレーブラックプラスエッセンス』は、育毛成分『リデンシル』脱毛抑制成分『プロキャピタルTM』が配合されています。どちらも男性の育毛剤でメジャーな成分ですので、安心。お値段も2,000円程度で比較的安価ですから、頭皮用の美容液を初めて使う人におすすめです」

頭皮の紫外線対策ステップ＜３＞

「頭皮というのは、ケアをしないでいると固くなりがちです。固くなると抜け毛が増える原因にもなりますから、頭皮の美容液をつけるときにいっしょにマッサージしてあげることを習慣にしてみてください。マッサージも、美容液をつけるのも、髪を乾かしてから行います。
美容液をつける場所ですが、最初は頭頂部。そこから少しずつ放射線状に前、うしろ、右、左と最低４か所、合計５か所にしっかりつけます。ぜひここはケチらずに１プッシュずつ、たっぷりつけてください。１プッシュつけるたびに、手全体を使って、頭皮をしっかり動かすようにつけることがコツです」

頭皮の老化予防のためにも、しっかり頭も紫外線対策しておきましょうね。

取材・文／高田空人衣