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コップ1杯(約200cc)の牛乳と同じぐらいのカルシウム量を含んでいる食材は?~ダイエットに役立つ栄養クイズ~

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牛乳、バター、ヨーグルト。私たちの周りには身近な乳製品がたくさんありますね。ところでカルシウムをとるならやっぱり牛乳!と思っていませんか? カルシウムは、じつは魚介類や海藻類などにも多く含まれています。では、コップ1杯の牛乳と同じくらいのカルシウムを別の食材で摂取するには何をどのくらい食べればいい…? 「ダイエットに役立つ栄養クイズ」、今回のテーマは「乳製品」。レッツトライ!

監修 : 大越 郷子 (管理栄養士)

管理栄養士、フードコーディネーター。服部栄養専門学校卒業後、病院栄養士を経て現在に至る。雑誌や書籍を中心としたダイエット・健康・美容などの栄養指導など幅広く活躍。体によくておいしいレシピに定評がある。

Contents 目次

【問題1】コップ1杯(約200cc)の牛乳と同じぐらいのカルシウム量を含んでいるものは、次のうちどれ?

□納豆1パック(50g)
□しらす干し50g
□ひじき(乾物)10g
□桜えび(素干し)10g

 

 

 

正解は…………?

 

 

 

カルシウム食材画像

 

 

 

 

「桜えび(素干し)10g」です

干し桜えびの画像  

牛乳200g(200cc)に含まれるカルシウムは220mgです。牛乳=カルシウム豊富という認識は、多くの人にあると思いますが、カルシウムは、魚介類や海藻類などにも多く含まれています。カルシウムは健康な骨や歯を作るのに役立ち、神経の興奮を鎮め、精神を安定させる効果などもありますので、意識してとりたいミネラル分のひとつです。選択肢を見ていくと、カルシウムが含まれる量は「納豆1パック(50g)」=45mg、「しらす干し50g」=105mg、「ひじき(乾物)10g」=100mg、「桜えび(素干し)10g」=200mg。干した桜えび10gほどで、牛乳1杯に近いカルシウム量を摂取できるということになりますが、これはかなりの量になります。いろいろな食材を組み合わせてカルシウム摂取を心がけましょう。

 

牛乳にあまり含まれていない栄養素は、次のうちどれ?

□たんぱく質
□炭水化物
□ビタミンA
□ビタミンC

「ビタミンC」です

答えはビタミンC。栄養満点なイメージの牛乳は、イメージ通り、たんぱく質・脂質・ビタミンB群や鉄分などさまざまな栄養素を含んでいますので、日々意識してとりたい食品です。ただし、ビタミンCは、100g中わずか1mgほどしか含まれていません。そこで、たとえば、時間のない朝、朝食として牛乳だけを飲むというのではなく、せめて、フルーツなどを組み合わせると、足りないビタミンCを補給することができます。

ヨーグルトのパックをあけたときに見られる、表面の上澄み液は、次のうちどれ?

□ただの水分
□カルシウムを含んだ水分
□たんぱく質を含んだ水分
□塩分を含んだ水分

「たんぱく質を含んだ水分」です

答えは、「たんぱく質を含んだ水分」です。ヨーグルトのパックをあけたときに見られる、表面の上澄み液、これは、乳清又は、ホエーと呼ばれていて、乳たんぱく質の成分になります。ヨーグルトのたんぱく質は主にカゼインと呼ばれるものですが、このカゼインが固まりきれずに、表面に浮き出たもので、たんぱく質を中心に、ミネラルやビタミンも  含まれています。じつは体にいいものなので、捨てずに、全体をしっかりと混ぜていただくのをおすすめします。発酵食品であるヨーグルトは、牛乳にまして、腸の健康を保つ効果が高い食品。毎日でも食べたいおすすめの乳製品のひとつです。

牛乳から作られる生クリーム。作られ方として正しいのは、次のうちどれ?

□牛乳に乳酸菌を加える
□牛乳にたんぱく質を加える
□牛乳のデンプンを集める
□牛乳の脂質を集める

「牛乳の脂質を集める」です

答えは「牛乳の脂質を集める」です。クリームの定義は、「乳から乳脂肪分以外の成分を除去し、乳脂肪分を18.0%以上にしたもの」と決められており、これを「生クリーム」と呼びます。基本的には、脂肪分とたんぱく質が濃縮したもののことです。お菓子作りに使うクリームは、脂肪分38%や47%などと脂肪分が高いものが多く、コーヒーに加えるクリームなどは、脂肪分20%前後のものも。どちらもれっきとしたクリームの仲間です。 なかには、植物性脂肪を加えたものもあり、これは「ホイップクリーム」といわれます。

牛乳を原料としたバターに含まれる水分の割合は、次のうちどれ?

□0%
□15%
□30%
□45%

「15%」です

バターは油脂の仲間であり、乳製品の仲間でもあります。原料となる牛乳自体の水分の割合は約87%ですが、バターの水分は「15%」ほど。バターの作り方は、まず、牛乳を遠心分離器にかけ、その遠心力のかけ具合いで脂肪分の割合を調整し、生クリームを作ります。そのクリームをさらに撹拌(かくはん)して、水分を抜き、脂肪分を濃縮したものが、バターとなります。したがってバターは脂肪分が非常に高いのですが、水分もわりと含んでいて、メーカーによって多少誤差はあるものの、脂肪分85%:水分15%のものが多いです。フライパンにバターを入れて加熱すると、少し泡が立ち、溶け出すのは、バターの水分が蒸発しているからといえます。

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