ダイエット成功のためには体質を知ることから

お伺いした聖心美容クリニックでは、美容医療の観点から最新マシンを投入した痩身法などさまざまなダイエットメニューがあり、その１つとしてハーセリーズ社の「DNA SLIM肥満遺伝子検査」（6,750円）を導入しています。

「近年、遺伝子検査は精度が高まっていますし、ダイエットに関して数値目標がはっきり出るのがメリットです。加えて、このDNA SLIMは日本人向けに開発されていて、リーズナブルで日本人の体質に合ったアドバイスが期待できます」と東京院の伊藤 康平院長。

この検査キットは他社と比べて５種類の肥満遺伝子を分析することにより、より細かな分析ができるもの。同院では他のメニューと合わせて付随的に受けられる人が多いそうです。

「ダイエットは結局、自分で続けていくほかないのですが、若いうちに自分の体質を知れば、その後のメタボなどを防げますし、年齢を重ねてからもせっかく落とした体重のリバウンドを防ぐことができます」（伊藤院長）

頰の粘膜から遺伝子採取！

聖心美容クリニック東京院（六本木）で予約を取り、早速体験！
いくつかの問診票に記入してから、その場でキットを開封し、自分で口腔の粘膜を取るだけ。所用時間は20分ほど。
キットにはプラスチックの筒に綿棒状のものが入っていて、その先端を両頰の内側にくるくると当てて、粘膜を採取します。「これで終わり？」という感じですが、これで肥満遺伝子がわかるんです。もちろん何の痛みもありません。
その後２週間ほどで、検査結果が届く仕組み。この検査結果をもとにダイエットメニューを決めたり、カウンセリングを行なっていきます。

「DNA SLIM肥満遺伝子検査」でどのようなことが知ることができるかというと、まず5種類の肥満遺伝子がわかり、それに合わせて体質や肥満タイプにあわせたダイエットアドバイスがもらえます。そして現状のBMI値から減量目標体重を割り出し、最適な食事、運動方法が提示されます。

肥満遺伝子には「食行動調節系遺伝子」（高カロリー嗜好、高カロリー嗜好過食傾向）、インスリン抵抗性と関与し、糖質代謝と基礎代謝が低い「内臓脂肪型肥満遺伝子」や熱生産たんぱく質に関連し、脂質代謝、基礎代謝ともに低い「皮下脂肪型肥満遺伝子」、基礎代謝が高い「やせ型遺伝子」（たんぱく質の代謝が悪く、一度太るとやせにくい傾向があります）などがあります。

２週間後、レポートが届く！

２週間後、レポートが届きました！
近年、体重増が気になっており、「１つくらいは当てはまるのかな？」と思っていた私ですが、遺伝的には「標準型」体質で、５種類の遺伝子型は変異がなく、太りにくい体質とのことでした。

伊藤院長からは「遺伝子的にいうとやせやすい体質であると言えます。正しい食生活と適度な運動をされると良いと思います」とのアドバイスをいただきました。
標準型は有酸素運動で体脂肪を燃焼すること。１日１万歩（約１時間）のウォーキングがおすすめだそう。
ダイエットプランも明確で分かりやすかったです。１か月１kgのプランでは１日に減らすべきエネルギー量は233kcalということで、運動で 1日100kcal、食事で133kcalを減らすこと。
このように指摘されると、できそうな気がしてきますよね。どのくらいの運動や食事でこの数値が達成できるかもアドバイスがあります。

ちなみに私ではなく別の人の検査では、皮下脂肪型肥満ということが判明し、皮質の代謝が低く、標準タイプよりも基礎代謝量は−５kcal低く太りやすい体質がわかっていました。筋肉がつきにくく一度太るとやせにくいなどが指摘されていました。

一般的には先天的な遺伝による要素は30％、生活習慣などの要素が70％と言われています。今回の結果から私の場合は、生活習慣によるところが大きいとわかり、日々のダイエットのモチベーションが高まる結果に。遺伝的に脂肪がつきやすい部位などもわかりますので、計画的なボディメイクにも役立てることもできます。

文・写真／庄司真紀