元宝塚のメンタルトレーナーが教える自分でできるストレスケア

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大人になると、ついつい感情をコントロールする術が身について、かえってストレスをためてしまことってよくありますよね。でも、じつは感情をコントロールしようと考えること自体が間違いなのだとか。元タカラジェンヌで現在「OKラインメンタルトレーニング」のメンタルトレーナーである酒向杏奈さんに、セルフでできるストレスケア法を教えていただきました。

感情はコントロールしなくていい

皆さんは、緊張した時、不安になった時、焦った時。主にマイナスの感情が出てきた時、
どうしていますか? そんな時に自分だったらどうするか。大人になると”思考”や”理性”が強く働くようになり、対処法の癖ができていると思います。まずは、普段何気なくやっていることを振り返ってみてください。そこに答えがあります。そして、脳のメカニズムを知り、自分でできるストレス軽減法をポケットに一つ増やしましょう!

【感情=出来事に対する心の自然な反応】

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大人になると”思考”や”理性”を優先して行動しがちになります。
子供の頃は、”感情”と”行動”が直結していたことが多かったのではないでしょうか?

【子供】
楽しいから→遊ぶ!(感情=行動)
嫌いだから→食べない!(感情=行動)

【大人】
ムカつくけど→大人だから→怒っちゃいけない。(感情→理性→行動)
好きだけど→太るから→食べちゃダメ。(感情→思考→行動)

でも、この”感情”と”行動”の間に”思考・理性”が入ることが、ストレスの原因や
パフォーマンスの低下につながっているのです。

プレゼンの前、試験の前、試合の前など、緊張する場面を思い出してください。
「10時32分から緊張しよう!」と思って、緊張しませんよね? その時間が近づいてくるから緊張が自然と高まってくる。逆を言えば、「緊張するな!」の一声で緊張が消えたことってありますか?
私は宝塚で14年間舞台に立っていましたが、そんな簡単に緊張が消えることは一度もありませんでした。

感情=出来事に対する心の自然な反応なんです。
そもそも感情はコントロールできない。

でも、大人になると感情をコントロールしたくなります。
例えば、過去に「緊張して、失敗した。」という経験があると、「緊張=悪いもの」と感情を評価するようになってしまうのです。そして、緊張した時、それを思考で抑えようとします。

心の自然な反応の”感情”に、良いも悪いもないんです。
プラスの感情=良いもの。マイナスの感情=悪いもの。と評価してしまう癖を、まずはなくすことが肝心です。

感情と思考の不一致とは?

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そもそもコントロールできないものをコントロールしようとすることで、脳の中で「感情と思考の不一致」状態が起きます。緊張という感情で、車を使って例えると、「緊張している!」というアクセルと「緊張するな!リラックス!」というブレーキを同時に踏んでいる状態。続ければ、車はパンクしてしまいますよね。その摩擦が起きることで、過緊張を起こしたり、ストレスが生じます。

もう一つ例えると、小学校の担任の先生が2人いたとして、一人の先生が「起立!」と言い、もう一人の先生からは「着席!」と同時に言われたら体が迷ってしまいますよね。

これにより、体がガチガチになる。頭が真っ白になる。手に汗をかく。といったように、体に反応が出て、行動に影響を及ぼします。この”感情と思考の不一致”を起こさないためにメンタルトレーニングを使っていきましょう。

感情とうまく付き合う3ステップ

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〈1.感情に気づく〉
まずは、感情に気づくことが大切です。そこで”感情日記”というものをご紹介させて頂きます。出来事日記(〇〇さんと、〇〇で〇〇を食べた。)ではなく、感情の言葉を7つ入れて日記を書くというものです。(〇〇さんと話せて”楽しかった”。〇〇で〇〇を食べて”おいしかった”。など)
感情に気づきやすくなるところから始めてみましょう。

感情=サインです。
自分だけは、一番の理解者になって、心のままの感情に耳を傾けてあげましょう。

〈2.感情を評価しない〉
感情に気づくことができたら、次は感情を評価しないで、そのまま受け入れる。
「私、緊張してるな〜。自然な反応だから仕方ないな。」といった感じです。

〈3.感情と思考を一致させて行動する〉
そもそもコントロールできない感情にあらがわず、「その感情を持ったまま成功体験を積み上げる」ことが大切です。「緊張してもできた!」と体感していくことで、緊張はなくならなくても、緊張が怖くなくなっていきます。ゴールは、「緊張しないこと」ではなく。「緊張してもできること!」と考えましょう。

最後に、ここでお伝えしたいことをひとつ。
私たちが考える「メンタルが強い」というのは、
ポジティブでい続けることでも、いつも前向きで明るいことでもありません。

どんな自分でも、どんな感情を感じていたとしても、自分を否定せず、
ありのままの自分を受け入れ、目標やなりたい自分に向かって行動を起こし続けられること、なのです。これを「自己肯定ビューティ」と名付け、これからの連載で、さらに詳しくお伝えしていきたいと思います。



酒向 杏奈

酒向 杏奈

元宝塚歌劇団。愛知県出身。 宝塚音楽学校卒業後、”花帆杏奈”という芸名で14年間娘役として舞台で活動。 退団後すぐ、ヘアアクセサリーブランド”acca”に入社し、2店舗の店長を経て、 スーパーバイザーに就任、店舗運営に携わる。 その間、舞台のヘアメイク・アドバイザーなども務める。 これまでの自身の経験から、内面からの自信を持つことの大切さを実感し「 OKラインメンタルトレーニング」を使ったメンタルトレーナーとして女性向けのセミナーなどを中心に活動中。
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