国際中医師発 不調知らずの体になる!季節の薬膳レシピ

夏バテがツラい...そんなときこそ豚肉と
チーズのパワーUPレシピ

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あまりの猛暑に体はもうバテバテ...。食欲もあまりない、なんて思っていませんか?
でもそんなときこそ、しっかり栄養補給して元気をチャージしましょう! 薬膳の考え方では今こそ、豚肉&チーズがおすすめなのだそう。

夏バテ&秋バテ予防にチーズと豚肉

yakuzen14_01.jpg早いもので今年の夏も後半。厳しい暑さが続き、中には「もうぐったり...」という方もいることと思います。いわゆる夏バテのことを、中医学では「暑湿」と呼びます。夏の自然界には、暑さと湿気の邪気が存在し、それが体に侵入することで起こる不調です。頭痛や倦怠感、消化機能の失調などが主な症状。食欲もなくなるため、ついつい、食事を冷たい麺類などで済ませてしまうことが多くなります。

現代人の夏には、これに冷房の影響が加わります。屋外の暑さとエアコンの冷えによる寒暖差で、体温調節を司る自律神経は失調。疲労感、倦怠感がひどくなって不眠に陥る人もいるでしょう。夏の間、こうした不調が続くと、夏バテが秋バテに推移するから要注意。まだまだ元気な今のうちから、養生を始めるのが賢明です。

では、どのようなケアを行えばよいか。重要なのは、体に不足したものを「補う」ケアです。夏は発汗によって、体を動かす「気」と、うるおい成分である「津液」が消耗します。

消耗したら、しっかり補うことが重要なのですが、夏バテした体は食欲も、取り入れた栄養を巡らせる力もなくなってしまうのです。あっさりした食事ばかりになってしまった方は、そろそろ意識的に「補う」ことを行ってみる必要があるでしょう。

潤い不足の体には豚肉と乳製品を

しっかり栄養を補いたいなら、やはり肉類がおすすめ。夏から秋に切り替わるこの時季にとりたいのは、何といっても豚肉です。薬膳では、豚肉は潤いを補う力に秀でたお肉。暑さで消耗した体のエネルギーや潤い成分を補うにはもってこいです。また、紫外線を浴びて乾燥しがちな肌を内側から潤す効果も期待できます

現代栄養学的にみると、豚肉は、糖質の代謝に必要なビタミンB1が非常に豊富。そうめんやうどんなど、夏場はどうしても糖質主体の食事になりがちなため、ビタミンB1不足に陥りやすくなります。豚肉でビタミンB1をしっかり補給すれば、エネルギー代謝も順調に。代謝低下による〝夏太り〟の予防にもつながるでしょう。

もうひとつ、この時季におすすめしたいのが乳製品です。薬膳的には、乳製品は豚肉と同様潤いを補う食材。なかでもチーズは、肌の潤いアップにいいとされています。こちらは、脂質代謝にかかわり、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンB2が豊富。豚肉と一緒に食べることで、代謝アップと美肌効果の両方を狙えます。

あっさりしたものや、冷たいものばかりに偏りがちな夏ですが、たまには豚肉とチーズでスタミナをつけるのが正解。「気」と潤いをチャージして、残りの夏をパワフルに、アクティブに、楽しんでください。

豚肉&チーズを使った簡単薬膳レシピ

れんこんとハムのトロトロチーズ焼き
1食分156kcal


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    材料(2人分)
  • れんこん 150g
  • 裂けるチーズ 1本
  • ハム 2枚
  • サラダ油 小さじ1
  • 黒こしょう 少々(※あらびきがおすすめ)

    つくり方
  1. (1)れんこんは皮をむいて4~5㎜の薄切りに。大きいものは半月に切る。チーズは細く裂き、ハムを千切りにする。
  2. (2)フライパンに油をしき、れんこんを並べて焼く。透き通り、両面がこんがりしたらOK。
  3. (3)(2)を耐熱皿に並べ、上にチーズとハムをのせ、黒こしょうをかけてオーブントースターで4~5分焼く。



にんじんグラタンスープ
1食分206kcal


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    材料(2人分)
  • にんじん 1/2本
  • たまねぎ 1/2個
  • ベーコン 2枚(30g)
  • パセリ 少々
  • オリーブオイル  小さじ1
  • 固形コンソメ 1個
  • 塩・こしょう 少々
  • バゲット 2枚(スライスしたもの)
  • とろけるチーズ  10g




    つくり方
  1. (1)にんじんは皮をむいて5cm長さの千切りにする。たまねぎは皮をむき、繊維に沿ってスライスし、ラップをして電子レンジで5分加熱する。ベーコンは細く切り、パセリはみじん切りに。
  2. (2)鍋にオリーブオイルを入れて火にかけてベーコンを入れ、さらにたまねぎを入れて炒める。しんなりしたらにんじんを入れ、たまねぎの色が茶色っぽくなるまで炒める。
  3. (3)(2)に水500㎖(分量外)と固形コンソメを加え、中火で10分ほど煮る。塩、こしょうで味を調える。
  4. (4)耐熱容器に(3)を注ぎ、バゲットを浮かべ、チーズをのせてオーブントースターで5分程度焼く。仕上げにパセリをふれば完成。



豚肉と小松菜のひとり鍋
1食分447kcal


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    材料(2人分)
  • 豚肉(ロース薄切り) 200g
  • 小松菜 200g
  • えのきたけ 1パック
  • ねぎ 1本
  • 油揚げ 1枚
  • やまといも 100g

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  • だし汁 600㎖
  • 酒 大さじ1
  • みりん 小さじ1
  • しょうゆ 小さじ1
  • 塩 少々


  • ポン酢 適量

    つくり方
  1. (1)豚肉は食べやすい大きさに、小松菜は5㎝の長さに切る。えのきたけは根本を切り落として小房に分け、ねぎは斜め薄切りに。油揚げは油抜きして3等分にカット。やまといもは皮をむいてすりおろす。
  2. (2)一人用鍋にやまといも以外の①の材料を入れ、あわせておいたAを注ぎ入れて火にかける。フタをして5~6分煮て、豚肉のアクをひいてからやまといもをかけ、ひと煮立ちさせる。
  3. (3)(2)を火から下ろし、ポン酢をつけていただく。



岡央 知子

岡央 知子

国際中医師、国際薬膳師、漢方養生指導士(上級漢方スタイリスト)、養生気功インストラクター、肥満予防健康指導士。長年、フリーランスの編集者、ライターとして数々の雑誌、単行本の編集、執筆を行う。主なテーマは美容、健康、スポーツ。仕事を通じて出会った漢方、薬膳、中医学の世界に関心をもち、薬膳、気功の勉強を始める。趣味はランニングで、マラソン歴は14年。



写真/安井真喜子




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