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CATEGORY : フィットネス |ヨガ

閉経を挟んだ前後5年が“更年期”。心も体も揺らぐ10年を“膣ヨガ”で快適に~動画で解説~

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腰をゆらしている画像

大人の女性の不調を解決し、心と体に潤いをもたらす「膣ヨガ」を紹介する本連載。最終回のテーマは、女性なら誰もが経験する「更年期」です。更年期に現れやすい症状の予防・緩和法を、膣ヨガの考案者であり、セラピスト&インストラクターの鈴木まり先生に教えてもらいました!

監修 : 鈴木 まり (日本女性ヘルスケア協会長)

日本女性ヘルスケア協会長。株式会社ロサ代表取締役。ジョホレッチ(R)開発者。日本アーユルヴェーダ学会員。アーユルヴェーダマイスター(日本セラピスト&マイスター協会認定)。国際薬膳師。アーユルヴェーダサロンROSAにてセラピスト、心理カウンセラー、六本木スタジオではインストラクターとして活躍。クライアントは国内外だけでなく、NYやドバイなど海外にも多く1万を超え、80%以上のリピート率を誇る。書籍、コラム執筆、雑誌監修、著名人やタレントへのプライベート指導も行っている。
https://www.youtube.com/channel/UC49Yi6hbByRbSNZSLrwjHHQ

Contents 目次

“体をゆらす“膣ヨガメソッドで自律神経を調整

腰を回している鈴木先生画像

更年期とは、閉経を挟んで前後5年、トータル10年の期間をさします。
女性ホルモンの分泌は、脳の視床下部によってコントロールされ、視床下部がホルモンの分泌を促す司令を出します。すると、脳の下垂体が、その司令をキャッチし卵巣を刺激。卵巣から女性ホルモンが分泌されます。ところが、更年期に入り、卵巣機能が低下すると、視床下部がホルモン分泌を促す司令を出しても、卵巣から女性ホルモンがスムーズに分泌されず、脳が混乱することに。脳の視床下部は、女性ホルモンの司令塔であると同時に、自律神経の司令塔でもあるため、女性ホルモンの乱れが自律神経に悪影響を及ぼし、ほてりやのぼせ、めまい、イライラ、気分の落ち込みなど、さまざまな症状を招くことになります。

こうした自律神経のアンバランスによる更年期の症状の予防・緩和をサポートするのが「膣ヨガ」です。

「膣ヨガには『体を揺らす』というメソッドがあり、体を揺らすことで脳のパフォーマンスが整えられ、自律神経のバランスを調整できます。そのため、更年期に現れやすい症状の予防や緩和を期待できるのです。また、体を揺らすと、肩の力や背中のこわばりなど、体のよけいな力みが抜けやすくなり、心身がオフモードになることも、更年期の女性の体や心のケアにつながります」(鈴木先生)

体に入ったよけいな力みは、意外ととりにくいもの。膣ヨガで意識的に力みをとる練習をし、自律神経のバランスを整えましょう!

ホットフラッシュを緩和してくれる「お尻ゆらゆら膣ゆるめ」を動画でチェック!

お尻をゆらゆら揺らすことで体のよけいな力を抜きやすくなり、自律神経のバランスを調整。ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)など更年期に多い症状をケアします。夜、寝る前に行うと気持ちよく眠りに入ることができるので、なかなか眠れない、熟睡感を得られないなど、睡眠に関わる更年期の症状の緩和にも役立ちます。

うつ伏せの画像

〈1〉うつ伏せになり、両脚をこぶし1個分ほど開く。両手の上に顔をのせ、ラクな姿勢に。
〈2〉お尻を左右にゆっくり、2〜3分揺らしながら全身の力を抜いていく。

ゆっくり、ゆらゆらと、お尻だけを揺らすのがポイントです!

すき間時間で子宮のパワーアップを!「揺れてゆるめてリラックス&ヒップサークル0」

体を揺らし、大きな丸を描くように腰を回すことで、心身をリラックスすることができます。また、子宮内の血流がよくなり、子宮のパワーをアップ。スペースをとらずにできるので、日常生活のすき間時間に積極的に行って。

腰を揺らしている画像

〈1〉脚を肩幅よりやや広めに開いて立ち、お尻を左右に大きく揺らす。お尻の揺れに合わせて上半身をユラユラ動かし、肩の力を抜き、腕の重みを感じながら2〜3分続ける。

両手を体の前に伸ばした画像

〈2〉体の力が抜けたら、ひざを軽く曲げ、両手を体の前に伸ばす。

腰を回している画像

〈3〉お尻と膣に力を入れ、お尻で床に丸を描くように、腰を前→左→後ろ→右に、ゆっくり大きく左に5回、右に5回まわす。

腰を回すときは、前を通るときは上半身をうしろに反らし、お尻と膣を締めて恥骨を前に出すように。うしろを通るときは、上半身を前に倒し、お尻をできるだけうしろに突き出して。

「体を揺らす」膣ヨガで、体のよけいな力を抜く感覚をつかむことができましたか? 膣ヨガは、更年期の体や心の変化に寄り添い、不安を解消してくれるメソッド。大人の女性の心強い味方として、日常生活にとり入れてみてはいかがでしょう。

撮影/山上忠  取材・文/野口美奈子  動画編集/しぶちこ

【参考書籍】
『心とカラダをON&OFF! 膣ヨガ』(宝島社)

書影

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