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CATEGORY : ヘルスケア |冷え症

つらい冷えの原因はストレスと加齢!? 体温を1℃上げれば、あらゆる不調がスッキリ改善!

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36.8 ℃を示した体温計

女性の多くが悩まされている冷えの症状。あなたはどんな対策をしていますか?寒いからといって、ただ厚着をしたり、冷暖房で室温を調整したりするだけでは、冷えの症状は改善しません。そして、冷えが慢性化すると、太りやすくなったり、肩こりや腰痛がひどくなったり、女性ホルモンのバランスが崩れて肌あれしたりと、さまざまな不調に悩まされることに。今回は小星重治さんの著書『体温を1℃!上げなさい』(自由国民社)から、冷えの原因を知り、体の中から温めることで体温を上げて不調を解消する方法をご紹介します。

Contents 目次

あなたを悩ませる冷えの原因をチェック

寒くてブランケットにくるまる女性

「若い頃は薄着でも平気だったのに、今は常に冷えを感じる……」
「夏は冷房の中にずっといると体調が悪くなる……」
「冬は手足が冷えるので靴下を履かないと眠れない……」
現代女性の多くが、さまざまな冷えの症状に悩まされています。

「冷えは万病の元」といわれますが、体が冷えているとさまざまな不調を引き起こします。
ダイエットや美容の大敵ですし、健康面でも疲れやすくなったり、風邪をひきやすくなるのです。

自分では冷えを自覚していない人でも、次のチェックに当てはまるのであれば、知らないうちに低体温になっている可能性があります。まずはあなたの体がどれくらい冷えているか、当てはまるものにチェックを入れてみましょう。

【冷え度チェックテスト】

□ A:慢性的な肩こりや腰痛がある
□ B:手足の先に触れると、いつも冷たい
□ C:シャンプーは毎日欠かさないけれど、入浴はシャワーだけ
□ D:エアコンの効いた室内に長時間いることが多い
□ E:生活が不規則になりがち
□ F:冷たい飲み物や食べ物が好き
□ G:運動はほとんどしない
□ H:平熱が36℃未満
□ I:あまり食べないのに、太りやすい
□ J:最近、つまづきやすくなった
□ K:下痢しやすい体質だ

【冷え度診断】
A~Fの項目に4つ以上チェックがついた人
→ストレスによる自律神経の乱れが原因で血流が低下する「ストレス冷え」タイプです。バリバリ働くキャリアウーマンに多くみられます。

G~Kの項目に4つ以上チェックがついた人
→加齢にともなって筋肉量が減少したり、基礎代謝が落ちることによる「加齢冷え」タイプです。若くても体をあまり動かさない人にも多くみられます。

チェックの結果はいかがでしたか? 両方のタイプに当てはまったという方も多いかもしれません。チェックの数が多くなるほど、冷えの程度は深刻になりますが、4つ以下だからといって、安心は禁物です。
「ストレス冷え」「加齢冷え」の根本原因をつきとめて、冷えを解消していきましょう。

「ストレス冷え」「加齢冷え」解消のポイントは、自律神経にあり!

女性がリビングでリラックスしている様子

「ストレス冷え」「加齢冷え」を解消するには、どうすればいいのでしょうか。
そのためには、まずそれぞれの冷えの根本原因を知ることが大切です。

「ストレス冷え」になる理由は、自律神経の交感神経が過度に緊張することです。
自律神経には、仕事などオンモードのときに働く交感神経と、のんびりとリラックスしているオフモードのときに働く副交感神経があり、健康な状態ではその2つがバランスよく働いています。しかし、仕事が忙しかったり、プレッシャーが大きかったりと、ストレスがかかり過ぎると、交感神経が過度に緊張します。すると、血管は収縮し、血流が悪くなります。その結果、体温が下がって体が冷えたり、むくみが起こったりするのです。
さらに、冷えが続くと、免疫力も低下します。免疫力が落ちると、風邪やインフルエンザのような感染症はもちろん、さまざまな病気を発症しやすくなります。

「加齢冷え」は、年齢を重ねれば誰にでも起こりえます。どんなに健康な人でも、加齢によって自律神経が衰え、交感神経が優位になりやすくなります。すると、血流が衰えて手足の先まで血液が巡りにくくなります。20代と70代の毛細血管を比べると、約4割もの毛細血管が幽霊のように消える「ゴースト血管」になって、機能しなくなるという実験データもあります。
また、加齢によって運動量が減ったり、若くてもあまり運動をしていない人は、熱エネルギーを発生させる筋肉量が少なくなるため、体がますます冷えてしまいます。

「ストレス冷え」「加齢冷え」を撃退するには、心と体をリラックスさせて副交感神経を優位にしましょう。そうすれば血流がアップして、冷えを撃退できるのです。

自律神経を整えて体温を上げるには、ぬるめのお風呂が最適

お湯が張られたバスタブ

では、どうすれば、副交感神経を優位にすることができるのでしょうか。
ヨガや瞑想には自律神経を整えて、副交感神経を優位にする効果もありますが、自分だけで行うのは少し難しいかもしれません。
そこで、誰でも自宅で簡単にできる方法が、入浴なのです。

といっても、ただ熱いお風呂に入ればいいというわけではありません。熱すぎるお風呂に入ると、かえって交感神経が優位になってしまい逆効果。そのときはシャキッと元気になった気がしても、あとで疲れてしまうことになります。
副交感神経を優位にするには、41℃以下のぬるめのお湯がおすすめ。体温に近い温度(36~39℃くらい)のお湯につかることを不感温浴といいますが、これが最も長く入浴できる最適な温度とされています。
入浴によって副交感神経が優位になると、血管が拡張して血流がアップ。正しい入浴を毎日の習慣にすれば、冷えが解消するだけでなく、基礎代謝のアップも期待できるので、ダイエットや美肌作りにも効果的です!

さらに詳しい入浴のポイントや冷え解消の方法が知りたい人は、ぜひ『体温を1℃!上げなさい』をチェックしてください。

文/出雲 安見子

【書籍情報】
体温を1℃!上げなさい』(自由国民社)

小星 重治(こぼし しげはる)
1944年生まれ。神奈川県立相原高校工業化学科卒業後、小西六写真工業株式会社(現:コニカミノルタ株式会社)に入社。資源保護や公害防止に役立つ技術を開発し、全国発明賞、科学技術庁長官賞、紫綬褒章を受章する。2006年、コニカミノルタ株式会社の顧問を退任し、ホットアルバムコムを設立。その後も、ホットアルバム炭酸泉タブレットなどを経営。ドイツの自然炭酸泉の研究をベースに、入浴によって免疫力を高める健康法を確立した。

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