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足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断を受けたモニターのOさん。「汗かきなのに、冷えもあり、むくみやすい」というチグハグな体調に変化はあったのでしょうか?3週間の足刺激の結果をレポートします。
- 監修
- 鈴木 きよみ
足刺激をはじめたら、うれしい気づきが増えた!
自分で足刺激をするのは初めてだというOさん。生活の中でどのようにとり入れたのでしょうか?
Oさん:「足刺激は、仕事の合い間やテレビを見ているとき、寝る前など、とにかく気づいたときにムリのない範囲で行っていました。特に足の指先の冷えを感じたら、足刺激をしなくては!と指圧棒でグリグリしていました。
私の場合は、左足よりも右足に強く痛みを感じます。とくに膀胱の反射区あたりのはれが強いような気がするので、指圧棒だけでなく、自分の親指でもぐーっと流すように押しています。いまだに強い刺激を感じますね。
両足ともに、腎臓の反射区は、はじめは痛いと感じていましたが、押すたびに気持ちいい感覚へと変化してきました」
足刺激をしていて、何か体感はありましたか?
Oさん:「足はもちろん、体全体がポッポと温まってきて、少し汗をかきます。足の色もグレーがかったような紫色の状態から、オレンジ~赤くらいの色味まで血色がアップします」
体調への効果を感じたのはいつ頃ですか?
Oさん:「足刺激を始めて2週間後くらいでしょうか、足刺激をしたあとの足裏の感覚がよくなったと感じました。足裏全体で床をとらえているような感覚があったのです。
そういえば、毎日食後になるとお腹がゴロゴロしていたのも、ほとんどなくなりました! ものすごく体の変化を感じたというよりも、『あれ、今日はあんまり冷えていないな』『最近むくんでないな』という、うれしい気づきが増えました。
最初の頃は、足刺激の力の入れ具合が弱めだったのですが、だんだん強めに刺激できるようになったので、これからも続けて、足相と体調の変化を実感できたらいいなと思います」
毎日のちょっとした気づきで、調子の良さを感じるようになったOさん。足刺激をはじめる前は、体調に点数をつけるなら50点とのことでしたが、今では75点と自己評価がアップしました!
内臓の冷えを防ぐ食事メニュー
Oさんの不調の原因だった内臓の冷えを防ぐ食べものは、豆類がおすすめでした。実際に試した食事のメニューをお聞きしました。
Oさん:「今までたんぱく質は、主に動物性たんぱく質をとっていましたが、今回意識的にメニューにとり入れたのは、植物性たんぱく質であるお豆腐や納豆でした。
冷ややっこにはしょうがやみょうが、ねぎなど薬味をたっぷりのせて食べています。しょうがは体を温める食材なので、積極的にとり入れました。
ほかにも流行りのオートミールに納豆をかけて納豆ごはん風にしたり、大豆を使ったチリコンカンなど、豆を使ったメニューをたくさん食べるようにしました」
よく飲んでいた冷たい飲みものは、常温のお茶や温かい飲みものに変えるなど、毎日の食事でも体を冷やさないように工夫して、足刺激との相乗効果を狙っているそうです。
3週間の足刺激で足指の向きがまっすぐに
3週間足刺激を続けて足相がどう変化したのかを、きよみ先生にチェックしていただきましょう!
きよみ先生:「前回の足相では、足指がバラバラの方向を向いていました。特に親指と人さし指の間の開きが大きく、消化器系が弱い体質を表していました。
今回の足相では足指の並びがまっすぐに揃ってきていますね! これは自律神経のバランスが整ってきたことを示すものです。メンタル面が安定して、睡眠の質もよくなっているのでは?と思います」
【前回の足指】
【今回の足指】
きよみ先生:「ただ、足の甲を見ると色が白く、骨のすじや静脈がまったく浮き出ていない状態で、前回の足相からあまり変化がないですね。まだ、むくみが残っているので、足刺激の力加減をもう少し強めに行って、しっかりと反射区をとらえて欲しいと思います」
むくみ解消までは、さらに足刺激を続けることが必要ということでした。足刺激の力加減を強めに変えて、足の甲に骨のすじや血管が浮き出るようになるのを目指すといいそうです。
足裏の赤みは暑さが体にこもっているサイン
次にきよみ先生が指摘したのは、足裏の色です。前回とは異なる足相が見られるそうです。
きよみ先生:「足の指先にある前頭洞(ぜんとうどう)の反射区の血色がいいので、足の末端まで血行がよくなってきていることがわかります。
ところが、親指、人さし指、中指のつけ根は白っぽい色をしていますね。首や目の反射区がある部分なので、エアコンなどの風が当たって首が冷えたり、目を使い過ぎたりしていないか、チェックしてみてください」
きよみ先生:「また、甲状腺の反射区が赤くなっているのが気になります。最近、私のサロンに来るお客さまにも多く見られる足相で、今年の異常な暑さが原因とみています。猛暑の屋外とエアコンのきいた室内の寒暖差の影響で、代謝機能がうまくいかず、熱が体にこもった状態を示す足相です」
【甲状腺の反射区】
きよみ先生:「同じような足相の人は、胸から上の部分がのぼせたように暑く感じていませんか? この熱が抜けないと、秋に体調を崩しやすくなるので気をつけましょう。足刺激テクニックは、足指全体をもみほぐすのがおすすめです」
【足指全体をもみほぐす】
指先を手のひらで包み込み、指全体をしっかりともみほぐします。つけ根から指先に向かって強めに指を握り、もみあげていきましょう。全身がポカポカと温かくなるのを感じられますよ。
足裏の色が赤いと、血色がいいと勘違いしてしまうことも。もともと白い色だった人が、足刺激を続けることで赤くなるのは血行がよくなっているサインですが、もともと赤い色だという人は要注意なのだそう。足指をしっかりもみほぐして、体調を整えてあげましょう!
体の変化にワクワクしながらラフに続けるのがコツ
3週間の足刺激生活について、Oさんに感想をお聞きしました。
Oさん:「『足刺激やらなくちゃ!』とムリして習慣にしようとするよりも、『気持ちいいからやろうかな』とラフにとらえることが、毎日続けられているコツだと思います。
あとは、足刺激をして体にどんな変化が起きるのだろう?という実験的なワクワク感も大切ですね!
足相診断で不調の原因がわかったことで、自分の生活を見直すきっかけにもなりました。今後も自分の健康のバロメーターとして、足裏チェックをしたいなと思います」
そのときどきの生活環境や気候などの影響を受けて、足相は変化しています。今の体に必要なケアを見出すヒントにしてくださいね!
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
*鈴木きよみ先生に足相診断をしてほしい!という方を大募集します!
fytte編集部まで、メールタイトル「鈴木きよみ先生の足裏診断希望」とお書きの上、ご応募ください! 送り先はfytte@one-publishing.co.jpです。
癒しと温かな手の学校の公式youtubeチャンネルがスタートしました。「めん棒ダイエットレッスン」をはじめとした足ウェルネステクニックを、動画ならではのわかりやすいレクチャーでお伝えします。ぜひご覧ください!
https://www.youtube.com/channel/UCs9q-EYBjsymqjOwAzOd4_A
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鈴木 きよみ
「鈴木きよみクリニカルサロン」主宰、「サロンアンピール」監修、「癒しと温かな手の学校」校長、有限会社オフィスキヨミ代表取締役。
「めん棒ダイエット®」考案者。足裏研究家。東京・自由が丘を拠点に30万人以上の足を診てきた経験豊富なセラピスト。足と身体のつながりに着目し、高齢化社会に向けて「歩ける寿命」を延ばし、人生を楽しむためのライフスタイルとして「足ウェルネス®」を提唱。
著書に、『足裏押すだけ!指圧棒セラピー』(学研プラス)、『めん棒ゾーンセラピーですぐやせっ!』(学研プラス)他多数。
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