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「後ろから呼びかけられたのに気づかなかった」「1時と7時を聞き違えた」。こんな経験をしたことはありませんか? 実はそれ、聴力が低下しているサインかもしれません。そこで今回は、生活の中に潜む“耳の老化”のリスクと予防策を紹介します。
実は危険な屋外でのイヤホン・ヘッドホン
2月26日に放送された「あさイチ」(NHK)では、耳の老化について特集しました。そもそも、耳の老化の原因は“抜け毛”にあるのだそう。耳の穴のずっと奥にある「蝸牛」に生えている毛が抜けることで、音を感知できなくなってしまいます。
“抜け毛”の原因は加齢や遺伝などさまざまですが、日常的な「騒音」を避けることが予防の第一歩。では、どれくらいの音量が危険なのでしょうか? 番組では、日常の中に潜む危険な騒音を調査することに。調査の結果、イヤホンやヘッドホンを使って音楽を聴いている時に大きな危険があると判明しました。特に通勤時や移動中は、周囲の雑音に負けないように音量を上げてしまいがち。そのため、知らず知らずのうちに耳にダメージを与えてしまいます。ネット上では「耳の老化って恐ろしい。音量を上げすぎちゃいけないって、もっと早く知りたかった!」「10代の頃から爆音で音楽を聴き続けてきたけど、ダメージの量がすごい気がする…」と危機感を抱いた人が続出。
目安として、イヤホンやヘッドホンの音量が60%のときは60分以上聞くと耳がダメージを負ってしまいます。そしてダメージを負った耳をケアするためには、48時間休ませる必要が。何より恐ろしいのは、「蝸牛」の毛は一度抜けると決して生えてこないということです。高音などのダメージによって毛が抜けていくと、高齢で耳が遠くなるのと同じ状態になってしまう可能性も。一度落ちてしまった聴力を戻すことはできないので、あらかじめ騒音を避けることが大切なんですね。
有害な騒音から身を守る“耳栓”
騒音から耳を守る手段にはさまざまな方法がありますが、その中でも注目を集めているのが“耳栓”です。番組に出演した聴覚評論家の中川雅文先生は、飛行機や新幹線に乗るときに耳栓を使っているとコメント。耳栓は有害な雑音から身を守ることができるので、生活の中で騒音を感じたときに使用するのがおすすめです。
ちなみに番組では人気バンド・キュウソネコカミが登場して、意外な“耳栓”事情を語っています。ライブではお客さんが2時間弱も大音量に晒されるため、同バンドのグッズ販売コーナーでは“ライブ用耳栓”を取り扱っているそう。これは通常の耳栓と違って、音色を大きく変えずに音量だけ小さくできるアイテム。メンバーのヤマサキセイヤさんは、お客さんが耳栓をつけていれば「長く(ライブを)楽しめる」と語っていました。
番組を見た視聴者からは「ライブに耳栓って発想は画期的だね。音楽を楽しむためにも、聴力は大切にしたい」「耳栓買うか迷ってたけど、番組見て決心がついた!」との声が上がっています。
現状では回復させる方法がない“聴力の低下”。毎日の習慣を見直して、耳の老化を防ぎましょう。
文/プリマ・ドンナ
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