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CATEGORY : ヘルスケア |食事・栄養

なぜ疲労回復にいい?知っているようで知らないクエン酸の働き

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レモン水を飲む女性

昔から疲労回復にはクエン酸を含む梅干しやレモンの摂取が効果的だと言われていますが、実際のところなぜ効果的なのか、具体的に知っている人は少ないはず。そこで今回は、クエン酸の働きについてコンディショニングトレーナーの桑原弘樹先生に教えていただきました。

監修 : 桑原 弘樹 (コンディショニングトレーナー)

〈桑原塾〉主宰。100名以上のトップアスリートやモデルなどにコンディショニングやボディメイク指導を行うほか、15年以上にわたってスポーツ・サプリメントの開発にも携わる。著書『サプリメント健康バイブル』(学研プラス)など多数。
桑原塾

Contents 目次

クエン酸がもつ5つの働きとは?

クエン酸は、梅干しやレモンなどに含まれているすっぱい成分で、有機化合物とも呼ばれるものです。疲れたときに、積極的に摂取するように心がけている人も多いはず。

桑原先生によると、クエン酸には重要な5つの働きがあるのだそう。さっそくチェックしてみましょう!

■体内を弱酸性にして疲労を回復させる
「クエン酸は、酸味があるから酸性というイメージが強いかもしれませんが、実は体内ではアルカリ性になります。つまり梅干しやレモンは、アルカリ食品なのです。人間の体にとっていちばん心地がいい状態は弱酸性。ですが、例えば食事で脂っこいものをたくさん食べると、体はどんどん強酸性に傾いてしまいます。こうなると、体内の疲労もどんどん進行することに。そこでアルカリ性のクエン酸を摂取することで、強酸性になってしまった体内を弱酸性に戻すことができるのです」(桑原先生)

床に座って伸びをする女性

■エネルギーがつくられやすくなる
「糖質や脂質をうまくとっていれば、それらは体内で分解されて、最終的にはエネルギーに変わります。その途中にクエン酸回路という場所があり、摂取した糖質や脂質はここで一度クエン酸へと変換されます。つまりクエン酸はエネルギーの中心的な中間代謝物。クエン酸が足りないということは、エネルギーの材料が足りないということなのです。トレーニングやスポーツをするときなど、特に体を動かすときは、筋肉内のクエン酸合成酵素が活性化されていきます」

クエン酸の残り3つの働きとは……?

 

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