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暑い今の時期に気をつけたいのが熱中症。室内にいても発症の恐れがある熱中症は、対策をキチンとすれば予防できます。
3つの要素から考える熱中症予防
7月27日に放送された「週刊健康マガジン」(KTNテレビ長崎)では、熱中症予防を特集。「環境」「体」「行動」という3つの要素から、それぞれの対策法が紹介されました。
番組に登場したのは、「長崎医療センター」高度救急救命センター長・中道親昭先生。まず紹介されたのは「環境」について。熱中症予防の指標は、環境省が発表している「暑さ指数の実況と予想」でチェックしましょう。
暑さ指数が28度を超えた場合は、“すべての生活活動で熱中症になる恐れ”があるので注意が必要。さらに、暑さ指数が31度を超えた場合は“高齢者において安静状態でも熱中症が発生する恐れ”があるといいます。中道先生は家でできる工夫として、「風通しを良くする」「日光を遮る」「我慢せずクーラー・扇風機を使う」といった基本の方法をおさらいしました。
次は「体」について。身につける衣類は「通気性のよいゆったりとした服を選ぶ」「すぐに汗が乾く素材の服を着る」「黒い色の衣類を避ける」のがいいそう。また「日傘や帽子の使用」も大切です。
最後に紹介されたのは「行動」の工夫。炎天下時はムリに行動せず、「日陰を利用する」「こまめな休憩を取る」こと。水分は起床時や入浴前後など、こまめに補給しましょう。さらに重要なのが「喉が渇く前」に水分補給をすることです。また、アルコールでの水分摂取は危険なので行わないように。
熱中症の予防は、脱水と体温の上昇を抑えることが基本。中道先生は、「万が一発症して意識がおかしい場合は、すぐに救急車を呼んで応急処置を開始しましょう」と呼びかけました。
熱中症は9月まで注意!
熱中症は7月~8月に発症するというイメージがあるかもしれませんが、9月まで注意が必要です。環境省の「熱中症予防情報サイト」では、「熱中症リスクカレンダー」を公開中。カレンダーの「全国11都市における過去5年間の昼間の日最高暑さ指数」によると、仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高知・福岡・鹿児島・那覇の10都市で9月にも“厳重警戒”を記録していました。
特に今年は酷暑のため、厳しい残暑が予想されています。SNSなどには、残暑対策をしている人から「残暑が怖い! 念のため熱中症予防の飴を10月入るまで持っていようかしら」「今年はクーラー掃除をいつもより遅らせよう」「娘の小学校は水とお茶以外禁止だったけど、酷暑なので9月いっぱいまでスポーツドリンクの持ち込みも許可されてた」といった声が上がっています。
今年7月の熱中症による死者は124人で、集計開始以来1か月あたり最多になったそう。自分は大丈夫と思わず、キッチリと対策していきましょう。
文/プリマ・ドンナ
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