具材で健康・美容効果アップ！ 「もちもちタピオカ粉クレープ」

日本ではタピオカといえば丸いタピオカパールのことですが、ブラジルではタピオカ粉を焼いたクレープのようなものがタピオカと呼ばれているのだそう。もともとブラジル北東部では朝食や軽食として食べられていたポピュラーなメニューで、その後、リオやサンパウロなどの都市部で流行り、欧米にも広がったのだとか。

ブラジルでは、コンデンスミルクやココナッツ、フルーツなどをはさんだスイーツ系、チキンや野菜などをはさんだ食事系などさまざまな具をはさんで売られています。味はほとんどないのでどんな具材にも合います。まわりはカリカリで中はもちもち。腹持ちがいいのも特徴です。

「本来はタピオカ粉だけで作りますが、水分量が難しいので、今回は作りやすいように小麦粉を混ぜたアレンジ版のレシピです。クレープは、具材に美容・健康効果のある食材をいろいろ入れることができるのがいいですね。

今回の具材のサラダは、豆がポイントです。豆は肌にうるおいを与えて、体のバランスを整える効果があります。豆は種類によって少しずつ違う効果があるので、ミックスビーンズを使うといろいろな健康効果を一度にとれますよ。

きゅうりは体の中の余分な水分を出してくれるので、脚のむくみが気になるというような人にとってほしい食材です。加熱しなくても食べられるのもいいところで、みそや塩をつけておやつ代わりに食べるのもいいですよ」（北山さん）

＜材料＞（３～４枚分）
[A]タピオカ粉　30g
[A]小麦粉　大さじ1.5
[A]水　大さじ６
[A]塩　ひとつまみ

ミックスビーンズ　120g
きゅうり　1/2本
ハム　３枚
[B]マヨネーズ　大さじ３
[B]粒マスタード　小さじ１
[B]ヨーグルト　大さじ１

＜作り方＞
（１）はじめに具のサラダを作る。ボウルに、ミックスビーンズ、タネを取って４等分にし１cmの長さに切ったきゅうり、１cm角に切ったハム、[B]を入れて混ぜる。
（２）次にクレープを作る。[A]をすべてボウルに入れ、よく混ぜる。
（３）18cmくらいのテフロン加工のフライパンを弱火で温めたあと、火からおろしてぬれ布巾に乗せて（２）を前面に薄く流し、フライパンを回して均一にのばして火にかける。ふちがはがれてきたら、ふちを手で持って裏返し、１分ほどしたら取り出す。
（４）（３）のクレープで（１）のサラダを包む。

アレンジレシピ（３～４枚分）

焼き豚100g、せん切りにしたきゅうり1/2本、好みの量の甜麺醤をあえて具を作り、タピオカ粉クレープで包めば“北京ダック風”に！

「豚肉は、体にうるおいを与えてくれる効果があるほか、気持ちを明るくしたり、やる気にしたりする効果もあります。力がわいてくるような効果があるので、落ち込んだり、やる気が出なかったりするときにとるといいですよ」（北山さん）

取材・文／小高希久恵　撮影／我妻慶一