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足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。前回はモニターSさんが実際に足相診断をしてもらい、体調に合わせた足刺激方法を教わりました。Sさんのお悩みは「冷えと便秘」でしたが、1か月間の足刺激で体調がどのように変化したのかをお聞きしました。
- 監修
- 鈴木 きよみ
足刺激は1日3回、ツボ押し棒でしっかりプッシュ
前回の足相カウンセリングで、冷えと消化器の不調を指摘されていたSさん。先生に教わった足刺激方法をご自宅ではどのように行ったのか教えてください!
Sさん:「起床後(8時くらい)、入浴後(23時くらい)、就寝前(24時くらい)のタイミングで1日3回行いました。朝、起きてすぐと夜、寝る前はベッドの上で、お風呂上がりはリビングで行いました。私は指の力が弱いので、ツボ押し棒を使って足刺激をしました」
Sさんが使っていたツボ押し棒がこちら。
ピンポイントでしっかり刺激したいときや、力が入りにくい人にはこうした道具を使うと続けやすいですね。
最初はツラかった痛みが、だんだん「痛気持ちいい」感覚へ
サロンに伺ったとき、実際にきよみ先生に足裏の腎臓の反射区をプッシュしてもらったSさん。実はその場では泣きたいほどの痛みに耐えていたのだとか! 不調がある場所は痛みを強く感じるとのお話でしたが、その後自分で足裏を押してみたときの感覚はどうだったのか、気になります。
Sさん:「最初は腎臓の反射区の場所を押すと、『けっこう痛いな』という感覚がありました。親指への刺激も同じです。だんだん回数を重ねるにつれて痛みがほぐれてきたのか、「痛気持ちいい」という感覚に変わっていきました。ツボ押し棒も最初は太いほうで行っていましたが、慣れてからは細くて力が入りやすいほうで行うようになりました。足刺激を行っていると、足裏がポカポカしてきます」
「お腹の張りがなくなった!」体調変化は1週間後に実感
足刺激をはじめる前は、足裏の土踏まず周辺の血色が悪く、シワも多かったSさん。便秘がちでお腹の張りを気にしていましたが、その後はいかがでしょうか?
Sさん:「1週間ほどで、お腹が張っていないことに気がつきました。今回いちばん効果を感じたのが、便秘改善です。今までは朝食を食べるとすぐにお腹が痛くなるので、基本的に昼食と夕食しか食べていませんでしたが、最近は軽めに朝食をとれるようになりました。お腹が張って痛くなることもなく、少なかった排便ペースも増え、自然にトイレに行きたいと感じることが増えました。足裏に多かったシワも減った感じがします」
毎日の冷えが少なくなり夜もしっかり眠れるように
Sさん:「足刺激をはじめてから15~20日くらいたつと、寝るときに手足の冷えが気にならなくなりました。今までは布団に入っても体が冷えてすぐに眠れなかったのですが、最近はすぐに眠りにつけるように。日中も毎日のように感じていた手足の冷えが、2日に1回感じるか感じないかくらいになってラクになりました」
夜の睡眠の質が高まると、疲れもリセットできるようになりますね! そのせいか、朝の目覚めにもいい影響が出ているそうです。
Sさん:「以前ほど朝起きるのが苦痛ではなくなりました。朝は頭がぼーっとして布団から出るのがツラかったのですが、冷えを感じなくなったのと同じころから朝の目覚めもスッキリしてきました。最近は朝から家事ができるように早起きを心がけるようになりました」
また、以前は飲み物はコーヒーを飲んでいたのを白湯に変え、毎日のシャワーを1週間に1~2回は湯船に浸かるように心がけたそうです。
きよみ先生が「冷えを改善させることは、体の調子を上げていくためのスイッチ」だとお話されていましたが、まさにその通りですね!
きよみ先生からの足相診断とアドバイス
Sさんの足相変化をきよみ先生にもみていただきました。
きよみ先生:「前回に比べて指の形がまっすぐに整いましたね! 親指と人さし指のすき間が大きく開いていたのが狭まり、曲がっていた小指の形もまっすぐに。こうした指の形の変化は自律神経が整ったことを表します。指先の色も赤みがさしているので、血行が良くなっています。冷えが改善したことで、眠りの質が高まったと実感されたんですね」
【前回の足相】
指の向きがバラバラで、小指も曲がっている
【今回の足相】
指がまっすぐに整い、足全体も細く華奢な印象から横幅が出てしっかりした形に
きよみ先生:「土踏まず付近の小腸の反射区に多く見られたシワも減っているので、消化器の調子も整ってきたようです。このまま足刺激を続けると、春を迎えるころにはもっと体の軽さを感じるようになると思います。また白湯をとる習慣をはじめたこともいいですね。冷たい飲み物は極力避けてほしいので、お酒の席などでも温かい飲み物をチェイサーにするようにして、体を冷やさないよう気をつけてみてください」
Sさんからも、これから足刺激をはじめてみたい人にアドバイスをお願いします!
Sさん:「自分の体にいろいろな変化を感じたので、これからも続けていきたいです。体の変化もそうですが、『早起きを心がけよう』『朝食をとるようにしよう』といった心の変化もあったことに驚きです。また、最初はとんでもなく痛い足刺激ですが、続けているうちにその痛さがクセになってくる感覚がおもしろかったです。自分の指でも簡単に刺激できるのでテレビをみながら、お風呂に入りながら、どこでもできるのが魅力的ですね!」
いかがでしたか? わずか1か月でもいろいろな変化が出ていましたね! 足刺激で体調を整えることで、生活への意識も変わってきたSさん。気になる体調がある人は、足刺激をはじめてみませんか。
取材・文/牧内夕子
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鈴木 きよみ
「鈴木きよみクリニカルサロン」主宰、「サロンアンピール」監修、「癒しと温かな手の学校」校長、有限会社オフィスキヨミ代表取締役。
「めん棒ダイエット®」考案者。足裏研究家。東京・自由が丘を拠点に30万人以上の足を診てきた経験豊富なセラピスト。足と身体のつながりに着目し、高齢化社会に向けて「歩ける寿命」を延ばし、人生を楽しむためのライフスタイルとして「足ウェルネス®」を提唱。
著書に、『足裏押すだけ!指圧棒セラピー』(学研プラス)、『めん棒ゾーンセラピーですぐやせっ!』(学研プラス)他多数。
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