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CATEGORY : ヘルスケア |疲れ

マッサージや休息では、疲れは解消できない!? 絶対に疲れない体をつくる最強メソッド

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オフィスのデスクで腕を伸ばす女性

日々の生活で疲れを感じたとき、あなたはどんな風に対処していますか? マッサージに行ったり、栄養ドリンクを飲んだり、おいしいものを食べたり、いろいろな疲れ解消法がありますよね。でも、あなたがいつも疲れに悩まされているとしたら……、その解消法は間違っているのかもしれません。今回は酒井さんの著書『絶対に疲れない体をつくる関節ストレッチ』(KADOKAWA)から、働く女性の疲れを撃退するとっておきのメソッドを3回にわたって公開します!

監修 : 酒井 慎太郎 (さかいクリニックグループ代表。柔道整復師)

さかいクリニックグループ代表。柔道整復師。中央医療学園特別講師。千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルメディカルアドバイザー。整形外科や腰痛専門病院、プロサッカーチームの臨床スタッフとしての経験を活かし、腰痛やスポーツ障害の疾患およびパフォーマンス向上のための施術を得意とする。これまでに100万人を治してきた事績を持ち、“神の手を持つ治療家”としてマスコミ出演も多数。

Contents 目次

なかなか取れない“正体不明の疲れ”に悩む女性が急増中

パソコン作業で疲れて首がこってしまった女性

「最近、疲れやすくなった」「1日中、体が重だるくてやる気が出ない」「しっかり寝ても、翌朝に疲れが残っている」……、あなたもこんな悩みを抱えていませんか? そんなとき、どんな対処をしているでしょうか。

マッサージに行って筋肉のこりをほぐしてもらったり、体力をつけるために筋トレをしたりする人もいるでしょう。栄養ドリンクやサプリメントを飲んだり、おいしいものを食べることでエネルギーをチャージするのもいいですね。
でも、それでもラクになるのは一瞬だけで、すぐに疲れがぶり返すとしたら、それは“疲れの正体”に対処できていないからかもしれません。

多くの著名人やスポーツ選手のボディメンテナンスを行い、ゴッドハンドと呼ばれる酒井さんは、多くの人が“疲れの正体”を勘違いしているといいます。疲れには、一過性のものと、慢性的なものがあり、それぞれで“疲れの正体”と“対処法”が異なるのです。

スポーツなどで体をしっかり動かしたあとに起こる疲労は、“心地よい疲れ”といわれたりしますね。この“心地よい疲れ”は、一過性のもので、しっかり寝たり、栄養をとれば解消できます。
しかし、働く女性を悩ませる疲れは、多くの場合、これとは異なる疲れ。はっきりとした原因が思い当たらず、慢性的でなかなか消えず、どんどんつらくなる“正体不明の疲れ”です。

この“正体不明の疲れ”は何によって起こるのでしょうか。
絶対に疲れない体になるために、まずは疲れの正体を突き止めましょう。

“正体不明の疲れ”の原因は、体を動かしていないこと

パソコン作業をしている女性

“正体不明の疲れ”の原因、それはずばり「体を動かしていないこと」です。いつも疲労感に悩まされている人は、私のことだ……と思い当たるのではないでしょうか。

もちろん、1日中まったく体を動かさない人はほとんどいないと思います。でも、仕事や家事でずっと同じ姿勢をとり続けたり、同じ動きをくり返してばかりというのは、じつは「体を動かしていない」のと同じこと。
「体を動かすといったら、駅まで歩くときくらい」「仕事中はずっと座ってパソコン画面を見ている」「いつも決まったやり方で家事をこなしている」……、こんな生活スタイルが正体不明の疲れの原因なのです。

疲れていればいるほど、体を動かすのが面倒になる気持ちはよくわかります。でも、しつこい疲れを解消し、絶対に疲れない体になるためにも、「疲れているから動かない」は絶対NG! なぜなら、動かないでいると、さらに疲労がたまってしまうからです。

たとえば、イスに座って同じ姿勢でパソコン作業を続けた後、ふいに立ちあがったときに体が硬くなったと感じたことはありませんか? その感覚こそ、動かさないことで疲労がたまった証拠。そのままにしていると、疲れやだるさがやがて痛みにつながってしまいます。

しつこい疲れの解消には、“筋肉”ではなく“関節”のケアが有効!

ハードな筋トレをしている女性

では、どんな風に体を動かせば、疲れやだるさが消えるのかと言うと、ポイントは“関節”にあります。多くの人が“筋肉”だと考えがちなのですが、じつはそうではないのです。

筋肉がカギを握るのならば、マッサージでケアすれば疲労は消えるはずですよね。でも、マッサージを受けても、その瞬間しかラクにならなかったり、すぐにまた疲れてしまうのであれば、それはすでに筋肉レベルではない疲労。筋肉のさらに奥にある“関節”に異常が起こっているサインなのです。

また、筋肉が少ないから疲れやすいんだと考えて、筋トレをするのも逆効果です。なぜなら、筋肉量と慢性疲労には関係がないから。筋肉ムキムキの男性でも慢性疲労に悩まされる人はいますし、あなた自身も、今よりも体格が小さく、筋肉量が少なかった子どもの頃は、疲れに悩まされていなかったはずです。

あなたを悩ませる疲れやだるさの原因は、“関節”にありそうだとわかっていただけたでしょうか。
「関節を動かさない=体を動かさない」ということなのです。関節が固まってくると、筋肉の機能低下も起こり、血流も悪くなります。すると、冷えや自律神経の乱れまで起こります。しつこい疲れを撃退し、健康な体を手に入れるためにも、いますぐ関節のケアを始めましょう!
次回は、そのつらい疲れを解消してくれる関節のストレッチをご紹介します。

撮影/玉井幹郎 文/出雲 安見子

絶対に疲れない体をつくる関節ストレッチ』(KADOKAWA)

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