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感謝から始まるマインドフルネスアート「ゼンタングル」でデトックス #Omezaトーク

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ゼンタングルの道具一式の画像 

知り合いのいない町で所在なく過ごしていた頃、1枚の服に出合い、服がつなぐご縁で知り合いが増え、やがてその町になじむことができた――そんな経験があります。その服のブランドは、今年20周年を迎えるマッシュマニア(セーレン)。そのアニバーサルイベントとしてマッシュマニアの服飾デザイナー成冨史絵(なりとみ しえ)さんがゼンタングルアートのワークショップを開くと聞いて、駆けつけました。「ゼンタングルとは何か?」から体験した実感までお伝えします!

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

「ゼンタングル」とは、タングルと呼ばれるパターンをくり返しながら作り上げるアートのこと。メソッドを創ったのはアメリカのカリグラフィーアーティスト、マリア=トーマスさんと、パートナーのリック=ロバーツさんですが、「ゼンタングル」=「禅」+「tangle(絡む)」の造語というから驚きです。

成冨さんの画像
教えてくれた成冨史絵さん

成冨さんははじめからゼンタングルを意識してマッシュマニアの服をデザインしていたわけではありません。同じ会社のスタッフが「これ、成冨さんの絵と似てるよね」と、ゼンタングルの画集を見せてくれたのが出合いのきっかけだったとか。はじめは特に興味を抱かなかったそうですが、知るほどに心惹かれ、2018年にアメリカで講師の資格をとるほどに。

「ゼンタングルには、まちがいという概念そのものがないんです。まちがいや失敗は新しい発見につながる貴重な体験だからです」

なんと。
ちょっと素敵な世界観。
そのためか、用意された道具に消しゴムが見当たりません。ドキドキ。

道具の画像

ゼンタングルは8つのステップに沿って進めていけば、描き上げることのできるアートです。
ステップ1は賞賛と感謝。アートをやってみようと思って行動を起こした自分を褒め、自分と相手がこの場に居合わせたこと、この場でゼンタングルが学べることに感謝します。

ステップ2で鉛筆を手にとり、紙の4隅に小さく点を打ちます。ステップ3、4隅の点を薄く結びます。これをボーダーと呼ぶそう(下の写真左)。ステップ4、紙の2辺をそれぞれ3分割し、薄く曲線(1/4円)を描きます(下の写真右)。これをストリングというそうです。

四角が描いてある紙と曲線が描いてある紙

タングルを重ねるうちに無心に

ここまで来たら、ペンに持ち換えステップ5へ。「ええ、もうペン?!」というの心の声が…。ステップ5はいよいよ「タングル」。今回の成冨さんのワークショップでは、まず、いちばん内側の曲線に丸を並べ、その丸をさらに小さな丸で囲み、次に、ひとつ外側の曲線に沿ってタングルを描いていきました。

タングルを書く様子

タングル一覧
タングルは160種類ほど。今回は成冨さんが15種類セレクトしてくれました。

「ゆっくりていねいに描いてくださいね。小さく描きすぎるとあとでたいへんになりますよー」と成冨さん。

タングルが描けたら、タングルの外側を縁取りのように囲んでいきます。これをオーラというそう。なんだか神秘的ですね。
オーラができたら、いちばん内側の曲線と外側のタングルをひものようなもので結んでいきます。ひもの太さも細さも決まりはありません。ただ、すでに描いた線を消さないように、奥へ奥へと描いていきます。

ひもで結んでいる絵の画像

ひもとひもの間を塗りつぶしたり、ひもの中に模様を描いたりしていきます。

ひもに模様が描かれた絵の画像

外側のオーラから、タングルの枝葉を伸ばしていきます。

タングルから枝葉が伸びている絵

はじめに鉛筆で薄く引いた曲線に沿う、ということ以外は、タングルもひも(ホリバ―)も自由。成冨さんの手にかかると魔法のようにアートができ上がっていきますが、自由だからこそ難しく、センスが問われるのですね。「あれ!」「わー」「どうしよう」と、あちこちから参加者のつぶやきが聞こえてきます(笑)。

ここまできたらステップ6。再びペンを鉛筆に持ち換え、シャドウ(影)をつけていきます。平面的だった絵に一気に奥行きが出るおもしろさ。私が描いたものはどこから光が当たっているのかわからない「だまし絵」のようになってしまいましたが、ゼンタングルのシャドウは「光源を気にしない」のが基本だそうです。よかった!

ステップ7でイニシャルとサインを入れ、ステップ8でもう1度感謝。
こうして無事、ゼンタングルができ上がりました。下の写真は成冨さんの描いたゼンタングルです。

シャドウをつけた成冨さんの絵

描き終わったら、みんなで鑑賞会。まさかひとりひとりの絵をつなげることでこんな風になるなんて!

つなげた絵

1枚1枚を比べると、それぞれみんな違うのに、大きな1枚の絵として成り立つさまは、感動的ですらありました。人と比べるのではなく、みんなそれぞれいいよね、というゼンタングルの基本のスタンスが実感として腑に落ちました。

ゼンタングルはまた、今、ここに集中することで過去・未来への不安を忘れるというマインドフルネス効果のあるアートです。初めての体験でしたが、描き終わったあと、何だか頭が整理されて前向きな気持ちになれました。

絵が好きな人はもちろん、苦手な人こそ新境地が開かれるかも?! 機会があったら、ぜひ試してみてくださいね。

成冨史絵さんがデザインするブランド、マッシュマニアの公式HPはこちらです。
https://store.seiren.com/mashmania

(編集まりりん)

Omeza トークとは…
FYTTE 編集部員が、みなさんの朝のお目覚ましになるようなダイエット・美容・健康小ネタをお届けするコラムです。

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