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CATEGORY : ビューティ |スキンケア

美肌になるは2つの菌が必要! 医者が教える「美肌菌」が増える食事術

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赤ワインとチョコレート

「いつまでも老けない美肌の秘訣、それは『美肌菌』。美肌菌は腸内にあるものと、肌の表面にあるものと二つを指します」と話すのは小林暁子医師。これまで多くの患者と接し、女優や歌手も信頼をおく先生です。
マイナス10歳の肌も、自分史上最高の肌を叶えるのも美肌菌!
この美肌菌をキープする方法を、小林先生の著書『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)からご紹介していきます。

監修 : 小林 暁子 (医学博士)

小林メディカルクリニック東京院長。医学博士。
順天堂大学医学部卒業後、順天堂大学総合診療科を経て、便秘外来・内科・皮膚科・女性専門外来など、全身の不調に対応するクリニックを開業。人気の便秘外来では1万人以上の便秘患者の治療に携わっている。著書に『2週間で腸が若返る! 美腸ダイエット』(世界文化社)、『たった3日で自律神経が整う Dr.小林流 健美腸ファスティング』(主婦の友社)、『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)など、多数。TV出演、講演などでも活躍中。

Contents 目次

肌を内側から美しくする、腸の「美肌菌」

肌のきれいな女性

人間の腸には、1000種類以上、約100兆個もの細菌が棲んでいるといわれています。その腸内フローラに棲む菌が、ベストなバランスに保たれていると、肌の老化が抑えられ、シミ、シワ、ほうれい線なども目立たなくなります。

腸内細菌は、肌を健康的に美しくしてくれる、まさに「美肌菌」。

反対に、偏った食事や睡眠不足など、生活習慣が乱れると、腸内フローラのバランスが崩れます。老化原因物質のAGE(終末糖化産物)が発生し、腸の動きが悪くなって代謝が低下。老化のスピードがアップし、肌が目に見えて衰えていきます。だからこそ、腸内の美肌菌が、棲みやすい環境をつくる必要があるのです。

肌を外側から美しくする、肌表面の「美肌菌」

近年明らかとなっているのが、腸内の美肌菌に加え、外側から肌を美しくする美肌菌の存在です。

それは腸内フローラと同じように、皮膚にも肌フローラと呼ばれる、肌の健康を左右する細菌たちがいる、というものです。菌の数は250種類以上と、腸内細菌よりは少ないですが、通称“美肌菌“呼ばれている、肌をツヤツヤにする菌や、うるおい成分の保護に役立つ菌など、多種多様。肌を守る最前線の防衛ラインとして、大切にしなければいけない細菌たちです。
肌フローラも、腸内フローラと同じく、菌のバランスが整っていることが大切。肌フローラは、特に体調不良やストレスに影響されやすいため、生活習慣に気をつけることが、ベストバランスを保つ秘訣といえるでしょう。

では、美肌につながる、腸内フローラと肌フローラ、このふたつに棲む美肌菌のバランスを整えるために、私たちは何をすればいいのでしょうか。

「美肌菌」が増える食事術

糖化をすすめる揚げ物類

美肌菌を育むためには、まずは「食事」が重要です。以下のポイントに気をつけてみましょう。

1最初の一歩は食品添加物を控えること
体にとって悪影響を及ぼす食べ物の代表が市販の加工食品に広く含まれている食品添加物です。原材料表示をみる習慣をつけ、賞味期限が短いものを選んだり、下ゆでや湯通しで水洗いする工夫で食品添加物を減らすことができます。

2甘いものをとり過ぎない
美肌菌を増やす食事で気をつけたいのが「糖化」です。
糖化が進む原因は糖質過多の食品を食べ過ぎること、そして食後の血糖値の急上昇を招く食生活にあります。
糖質は必要不可欠な栄養ですが、糖化が起きるとコラーゲンに柔軟性がなくなり、肌のハリが低下して、たるみなどの問題が起きます。血流も悪くなり、美肌菌の棲む場所として適さない肌環境になります。

3老化原因物質AGEを体内に取り込まない
AGEとは糖質とタンパク質を高温で加熱すると増えるので、グリルや油で焼いたもの、強火で炒めたもの、揚げたものなどは控えめにするのが正解です。こんがりキツネ色に焼き色がついた部分や焦げた部分には多量のAGEが含まれていると考えてください。

4抗酸化食品を摂る
糖化と合わせて、酸化も老化の両輪といわれています。
酸化により傷ついた細胞をケアするには抗酸化食品が欠かせません。
緑黄色野菜や柑橘類、ベリー類、ナッツ、アボカド、ニンニク、生姜、カカオ含有率の高いココア、チョコレートなど。
飲み物をチョイスする時には抗酸化成分のポリフェノールがたっぷり入った赤ワインやコーヒーを選ぶだけでも違います。

5食物繊維をあと5gとる
美肌菌が育ちやすい環境にするには、腸内をきれいにしてくれる食物繊維が必要です。とっているつもりでも足りていないのが、食物繊維。国が推奨する摂取目標は1日18g以上です。ところが実際の30〜40代の女性の摂取量は13gほど。食事のはじめに野菜類をとったり、セカンドミール効果を狙って、朝食に食物繊維をとるようにすればさらに効果的です。

美肌を育む美肌菌をキープできれば、自分史上最高の肌をいくつになっても維持することができるでしょう。

文/庄司真紀

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