中華料理によく使われる日本でもポピュラーな中国野菜。結球(葉が重なって球状になること)しない白菜の仲間で、茎が肉厚で甘みがあります。煮崩れにしにくく、汁物や炒め物、煮物などさまざまな料理に使えます。
Contents 目次
栄養素
・ビタミンC
・ビタミンE
・ビタミンK
・カリウム
・カルシウム など
栄養素のポイント
ビタミンC、Eなどが豊富です。
油と組み合わせることで、脂溶性ビタミンであるビタミンEは吸収がよくなります。
また、わさびに多い辛み成分のアリルイソチオシアネートを含みます。
旬・産地
茨城県や静岡県を中心に、全国的にハウスで通年で栽培されています。旬は秋から冬で、9~翌年1月が食べごろといわれます。
トリビア
日中友好のシンボル的野菜!?
チンゲン菜が日本にきたのは1970年代の日中国交の回復期。このころは中国野菜がブームとなり、チンゲン菜もあっという間に人気の野菜になりました。
選び方
おいしいチンゲン菜の選び方
切り口がみずみずしく、茎の下部にハリがあり肉厚のものを選びましょう。葉は幅広でツヤがある濃い緑色のものが新鮮です。
保存方法・期間
チンゲン菜をおいしく保存するコツ
購入した包装のまま、もしくはビニール袋に入れて立てて冷蔵庫の野菜室へ。切ったペットボトルをケース代わりに利用すると安定します。5~7日目処に使いきりましょう。
チンゲン菜の冷凍保存のコツ
使いやすいサイズにざく切りにし、生のまま冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。切っておくことで凍ったまま調理できます。1カ月を目安に食べきりましょう。
下ごしらえのコツ
切り方
1.根元に包丁で切り込みを入れる。
2.切り込みから手でさく。
3.根元を10分ほど水に浸け、根元の隙間に入った土を流し出す。
4.葉と茎は包丁で切り分ける。
5.葉を手でちぎる。
チンゲン菜の葉の切り方のコツ
葉は包丁で切るとアクが出やすいので、手でちぎります。繊維を断つようにちぎるとやわらかな食感に仕上がります。
茹で方:茎と葉を分けない場合
1.根元から葉を1枚ずつはがしたら、沸騰した湯に茎から先に入れて茹でる。
2.茎に透明感が出てきたら葉まで入れる。葉が鮮やかな緑色になったらザルに上げる。
チンゲン菜の茹で方のコツ
茹ですぎると色も食感も悪くなるので、固めに茹でて余熱で火を通しましょう。
3.軽く塩をふる。
茹で方:葉と茎を分ける場合
1.沸騰した湯に茎を入れて茹でる。
2.茎に透明感が出てきたら葉を加え、葉の色が変わったらザルに上げる。
3.軽く塩をふる。
蒸す
1.根元に深めに十字の切り込みを入れる。
2.切り口に塩をふり、葉のみ水にくぐらせる。
チンゲン菜の蒸し方のコツ
切り口に塩をふっておくことで、アクを取る効果と甘みを引き出す効果があります。
3.熱した蒸し器に重ならないようにチンゲン菜を並べてふたをし、2~3分蒸す。茎に透明感が出たらOK。