梅干しを漬けるのに欠かせない「赤しそ」は、6~8月にしか手に入らない、夏の風物詩です。今回は、この赤しそをたっぷり使った、さわやかな味わいの「しそジュース」を紹介します。料理研究家の高城順子先生に、ジュースのもととなるしそシロップの作り方と保存法、暑い時期にぴったりの味わい方を教えていただきました。
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長期保存OK!しそシロップの作り方
赤しそは、スーパーなどでは茎つきのまま売られていることが多いのですが、葉の部分だけを摘み取って使います。このほか必要な材料は、水、砂糖、クエン酸だけ。クエン酸は、鮮やかな赤色に仕上げるために使います。
材料(2リットル分)
赤しその葉…300g、水…2リットル、砂糖(きび砂糖・上白糖・氷砂糖など好みでOK)…500g~1kg、クエン酸…25g
りんご酢や穀物酢でも
クエン酸が手に入らないときは、りんご酢や穀物酢で代用できます。
砂糖の量に注意
砂糖の量は好みによって加減してかまいませんが、冬場や春先まで長期間保存する場合は、砂糖が少ないとカビが発生しやすくなります。水1リットルに対し250g以上を目安に入れましょう。
1.赤しそは葉を摘み、よく水洗いする。
2.大きめの鍋に水を沸騰させ、赤しそを入れる。一度に入りきらない場合は、数回に分けて菜箸で押し入れる。
3.再度沸騰したら、中火で15分ほど煮出す。粗熱が取れたらザルで液をこし、さらにザルの上からゴムベラなどで押しつけるように絞る(下の写真)。
青しそで風味アップ
煮出すとき、青しその葉を3、4枚入れると風味が良くなります。
4.こした液を鍋に戻し、砂糖を加えて弱火にかける。砂糖が完全に溶けたら火を止め、粗熱を取る。
5.クエン酸を加え、よく混ぜて完全に冷ます。
絞ったしその葉は、捨てずにアレンジ!
煮出して絞った後のしその葉は、少量ずつ広げて電子レンジで乾燥させ、カラカラに乾かして塩やごまと合わせれば、しそのふりかけができますよ。
でき上がったしそシロップは、冷蔵庫で冷やして割れば、すぐにジュースとして飲むことができます。保存する場合は、煮沸消毒した瓶に入れ、密閉して冷蔵庫へ。保存期間の目安は6カ月ほどです。
簡単でおいしい!しそシロップの使い方いろいろ
でき上がったしそシロップは、濃縮された原液なので、割ってジュースとして飲むのはもちろん、シロップとしてそのままかけるなど、いろいろな楽しみ方ができます。
割って楽しむ
水やソーダで4~5倍に割るだけで、見た目も涼しげなドリンクに変身。さわやかな風味が広がります。このとき、レモン汁を入れても良いでしょう。ほんのり酸味が加わり、さっぱりとした味わいになります。
そのままかける
プレーンヨーグルトやかき氷にかければ、さわやかなアクセントに。
ひんやりおやつにアレンジ
水としそシロップを2:1の割合で寒天で固めれば、暑さも和らぐ冷たいおやつに(下の写真)。アイスクリームを添えたり、ソーダをかけたりしてもおいしくいただけます。また、水で好みの濃さに割り、アイスキャンディーの型に注いでそのまま冷凍庫で固めれば、さっぱり風味の氷菓のできあがり。
しそシロップは保存が利くので、一度作っておけば、長い間使うことができます。定番のジュースはもちろん、デザートの材料としても活用できて、なにかと便利。さわやかな味わいをいろいろな方法で楽しみながら、暑い夏を乗り切りましょう。
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