季節の変わり目の不調をやさしくケアする「天然おくすり」とは?

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季節の変わり目に起こる体や心のちょっとした不調は、できればナチュラルなものでケアしたい。そんな人におすすめな「フィトセラピー」。植物の力を借りた健康・美容法をご紹介します。

少しずつ心と体をケアできる植物

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Dionisvera /shutterstock.com

夏の訪れを感じられるようになってくると、花火にプールにビアガーデンと、季節のイベントが楽しみに! という反面、早くも「朝夕や、室内外の気温差」から体調を崩す人も少なくなさそう。
本格的に体調が悪ければ薬に頼りたいところだけど、まだ軽症なので少し様子を見たい……。
そんなときは、「天然おくすり」の力を借りてはいかがでしょう。

「天然おくすり」とは、植物の力を心身の健康と美容に活用する「フィトセラピー(植物療法)」専門家である池田明子さんが教えてくれた、ケア法の数々。

植物は太古から体調を整えるために利用されてきましたが、現代ではその働きが、科学的にも少しずつ解明されてきています。
そこで分かったことは、本来自分で動くことができない植物が身を守るために作り出した物質「フィトケミカル成分(植物化学成分)」が、人間にも役立つ作用があるということ。

身近な野菜やハーブなど、植物を上手に活用すると、ちょっとした不調はおうちでケアできるのです(とはいえ、症状が重い場合は医師に相談を!)。

次に紹介するお悩みに心当たりのある人は、今日から早速トライ!

夏でも「冷え」に悩むなら、「玉ねぎ」で体の中からポカポカに!

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Laborant /shutterstock.com

玉ねぎの特徴といえば、ツンとする香り。あれは硫黄化合物のひとつである「硫化アリル」によるもので、血行や新陳代謝を活発にしてエネルギー代謝を高める働きがあるます。
ダイエットにも役立つことからすりおろした玉ねぎを凍らせてたっぷり食べるという「玉ねぎ氷」なんてものも流行しましたね。
このほかにも抗菌作用や血糖値低下作用、血液サラサラ効果、疲労回復やデトックスなど幅広く役立つことが知られています。

玉ねぎを食べる際の注意点は、有効成分の硫化アリルは水溶性なので、調理すると水に流れだしてしまうこと。
栄養素をしっかり体に取り入れるためには、スープなど具も汁もまるごど食べられるメニューが最適です。

(おすすめ活用法)
常備菜にも便利な「酢玉ねぎ」

(つくり方)
1・皮をむいた玉ねぎ1個をスライスし、15~30分ほど水にさらさずにおいておく。
2・保存容器に1を入れ、塩と酢を各小さじ1/3、はちみつ大さじ2を加える。
3・全体をよく混ぜて完成。※冷蔵庫で10日間ほど保存できる。

※使うお酢は、玄米が主原料である「黒酢」がおすすめ。アミノ酸、クエン酸、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれます。

玉ねぎのほかは、すりおろしたタマネギとオリーブオイル、調味料等を混ぜてドレッシングにしたり、コンソメスープで食べたりするのもおすすめです。

夏バテにはまだ早い!? と思いつつ、疲れやすさを感じたら「レモンの香り」でリフレッシュ。

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レモンの爽やかな香りは、集中力を高める、生体リズムを整えるなどの作用で、精神的な疲れをリフレッシュさせるのに役立つのだとか。
ルームスプレーを作ってデスクやリビングに用意しておき、疲れを感じたら周りにシュッと香らせてみて。

(おすすめ活用法)
瞬間リフレッシュできる、ルームスプレー

(つくり方)
1・ガラス容器に無水エタノールを10ml入れる
2・1の容器にレモンの精油を15~20滴加える。
3・精製水40ml加え、よく振ってからルームフレグランスとして使用する。

レモンの精油はルームスプレーのほか、お風呂に3~5滴たらして湯全体に広がるようによく混ぜてから入浴する「アロマバス」に活用するのも◎。
お湯につかりながらゆっくり深呼吸し、香りを楽しんで。精油でなく、食材のレモンを食べるという方法も、もちろん効果的。

レモンには酸味のもとである「クエン酸」をはじめ、ビタミンCやフラボノイド、リモネンなど、体に活力を与える栄養素がぎっしり。レモネードやはちみつ漬けなどで、たっぷり体に取り入れましょう。

不安定やイライラ。そんな人は「マテ茶」でほっこり

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Africa Studio /shutterstock.com

南米方面でポピュラーなドリンクである「マテ茶」は、モチノキ科の潅木(かんぼく)の葉や枝を乾燥し、粉砕、精製されたもの。

マテ茶に含まれる「マテイン」というアルカロイド物質は、自律神経を刺激して精神的な疲労の回復や心因性の頭痛、抑うつの緩和などをサポートしてくれます。
ミネラルビタミンが豊富なことから「飲むサラダ」と言われているので、美肌対策にもバッチリ!

(おすすめ活用法)
有効成分をしっかり抽出できる、ハーブティ

(おいしいハーブティの淹れ方)
1・ティーポットとカップに熱湯を入れ、温まったらお湯を捨てる。
2・ティーポットにティースプーン1杯分のハーブ(マテ茶)を入れ、熱湯を注ぎ約3分おき成分を抽出させる。
3・ティーポットを軽くゆらし、お茶の濃度を均等にしてから、カップに最後の1滴まで注ぐ。1日3回程度、時間を空けて飲む。

水だしで飲みたい場合は蓋つきの容器にドライハーブ(マテ茶)を入れ、静かに水を注ぎスプーンでかき混ぜ、容器のふたを閉め常温で5~7時間おいておく。
飲むときは、茶こしなどでこせばOK。

身近な植物で不調をケアできる便利さから、植物の魅力を再発見できるはず! 「天然おくすり」の楽しみを、ぜひ一度体験してみて。

※症状が重い場合は、医師の診察を受けましょう。この記事で紹介している食材や植物は食用として販売されているものをご使用ください。また、食材や植物の中には、場合によって強い作用を発揮するものもあります。そのため、現在、薬を服用している人、治療中の持病がある人、過去に大きな病気にかかったことがある人、アレルギーがある人、妊娠中の人、お子さんや高齢の人は、必ず医師、薬剤師に相談したうえで使用を検討してください。


天然おくすり

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池田 明子

池田 明子

ソフィアフィトセラピーカレッジ校長。西九州大学客員准教授。一般社団法人日本フィトセラピー協会代表理事。一般社団法人日本ハンドケア協会代表理事。フィトセラピスト、臨床検査技師、植生工学士。植物の力を心身の健康と美容に活用する「フィトセラピー(植物療法)」の専門家「フィトセラピスト」などの養成を行っている。

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