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CATEGORY : ヘルスケア |不調

[メソッド&体験レポ]3週間のセルフケアでいちばん実感したのは不眠の解消。更年期のツラい不調も和らいだ足裏刺激の方法とは?

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足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断を実録レポートします。今回のモニターさんのお悩みは「更年期の症状や不眠症」です。更年期に感じやすい不調を整えるためのテクニックと、セルフケアによって訪れた体の変化をレポートします。毎日簡単にケアできる基本の刺激法をていねいに解説していますので、ぜひ一緒に始めてみませんか? 

監修 : 鈴木 きよみ (足のひと®)

足のひと®(足読み師/足裏研究家)
https://kiyomi-suzuki.jp/ 
「めん棒ダイエット®」考案者
東京・自由が丘を拠点に30万人以上の足を診てきた経験豊富なセラピスト。足を見て全身の不調を探る診断法「足相診断®」と、足学に基づき不調を整える技術「きよみ式ゾーンセラピー®」を確立。足と体のつながりに着目し、高齢化社会に向けて「歩ける寿命」を延ばし、人生を楽しむためのライフスタイルとして「足ウェルネス®」を提唱。
著書に「めん棒ゾーンセラピーですぐやせっ!」(学研)、ほか多数。
また、現在は施術のかたわら、より多くの方に自分自身で不調や未病を改善してほしいという想いから、公式LINEやオンラインサロンにて誰でも簡単にできる「足読み法」や「養生法」を発信。
https://lin.ee/M6g8BnO

インスタグラムやTikTokでも足ウェルネスの最新情報、足相や足刺激テクニックをわかりやすく解説中です。ぜひご覧ください!
https://www.instagram.com/anpiel_kiyomi/
www.tiktok.com/@kiyomi_anpiel

Contents 目次

連載画像

 

20年前の出産状況まで読み取れる足相のすごさ

今回きよみ先生のサロンを訪れたKさんは51歳。ふだんはカウンセラーのお仕事をされ、ご多忙の毎日を送っているそうです。きよみ先生が最初に注目したのは「かかと」の部分でした。

きよみ先生:「ご出産のときは切迫早産などのトラブルを体験されているようですね」

Kさん:「はい、出産は20年ほど前になりますが、妊娠中に出血があり切迫早産と言われて出産前は寝たきりでした」

きよみ先生:「Kさんの足は子宮のトラブルが起きやすいことを形が表しています」

Kさんの足はかかとが細く、内側に向かってカーブしている形です。

足裏画像

このような足の形の人は、出産時に子宮口が開きやすくなる頸管無力症などになりやすい体質の方が多いそうです。

きよみ先生:「婦人科系のトラブルは、母親から娘さんへと遺伝する傾向がありますので、娘さんたちの出産の際にはぜひ気をつけてあげてくださいね」

足相が過去の出産の状況を教えてくれ、未来の娘さんへのアドバイスへもつながるとは驚きです! 娘さんがいらっしゃる人は、ご自分のかかとの足相をチェックしておくとよさそうです。

Kさん:「じつは子宮内膜症があり、5年ほど前には子宮腺筋症との診断も受けました」

きよみ先生:「足相を見ると、もっと前から子宮腺筋症が起こっていたようです。もともと生理痛が重かったのではないですか? ホルモンの影響を受けやすい体質であることを足相が示しています」

Yさん:「自分の母の更年期症状がとても重かったので、自分もそうではないかと心配です」

きよみ先生:「今は人生100年時代ですから、長生きの過程で更年期障害はそれまでため込んだ毒素を出すための棚卸しと考えてみましょう。むしろ更年期の症状がしっかり出てこないと、のちのちの病気につながることもあります」

悩みの不眠やめまいは、更年期以外の原因も判明

更年期の症状を気にされているKさんですが、日ごろから不眠やめまいにも悩んでいるそうです。

きよみ先生:「不眠の症状は寝つきが悪く、眠りについてもすぐに目が覚めてしまうようですね。足を見ると、不眠は更年期による自律神経の乱れが原因ではないようですよ。むしろ、生活リズムがくずれやすく体内時計がくるってしまっていることが原因です。毎日のお食事の時間などは決まっていますか?」

Kさん:「仕事を夜に行う日もあり、食事も家族が帰ってきてから、というタイミングになるので、日によって時間はバラバラなんです」

きよみ先生:「ご自分の食事は何時に、とか、寝る時間は何時にするなど、日々の過ごし方にリズムをつけると不眠は直ってくると思います。現代社会では皆さんお忙しい毎日なので、夕ご飯を文字通り夕方にとるのは難しいですよね。20時以降など夜食の時間になってしまってもよいので、毎日大体同じ時間にする、というのが大切です」

自分なりの生活リズムを決めて体内時計を整えると、眠りに入りやすくなり睡眠の質も高まるそうですよ!

きよみ先生:「めまいについては、耳にある平衡器のバランスをくずしやすく、もともとめまいや耳鳴りが起きやすい体質のようですね」

Kさん:「そうなんです! 急に耳鳴りがしてクラッとすることがよくあります」

きよみ先生:「更年期の時期はそうした症状が強く出やすくなるんですよ」

足刺激によってこうした体質をケアしていくこともできるそうです。さっそく、足刺激のポイントを教えてもらいましょう!

更年期対策に効果的な足刺激テクニック

Kさんの場合は子宮の調子を整えることが大切だそうです。そのためには足裏のゾーンの基本的な部位と子宮の反射区をしっかり刺激するのがおすすめです。オイルをつけてから行うとすべりがよくなり効果的です。

【足裏の基本部位を刺激する】
最初に腎臓・輸尿管・膀胱のゾーンを流れで刺激します。手の指角やツボ押し棒を使ってしっかりとプッシュします。

(1)腎臓のゾーンへの刺激は、指角やツボ押し棒の先でプッシュします。

(2)腎臓から輸尿管のゾーンは、膀胱に向かって流すように指角やツボ押し棒を動かします。ゴリゴリとした手応えを感じたら、それをつぶすようなイメージで流していきましょう。

(3)膀胱のゾーンへの刺激は、指角やツボ押し棒の先でプッシュします。

【足指を刺激する】
足指を1本ずつ刺激します。手の指先でしごくようにするか、ツボ押し棒をゴシゴシとこするようにして刺激します。自律神経の働きが整い全身がポカポカと温まってきます。

【かかと全体を刺激する】
かかとには子宮などの生殖器のゾーンがあります。全体を刺激してその働きを高めます。
(1)かかと全体を指角やツボ押し棒の先で上下にグイグイと強めに押して刺激します。

(2)かかとの内側と外側の三角ゾーンを指角でこするようにして刺激します。ツボ押し棒を使うときは、頭の太いほうを当てて行います。

かかとを刺激している画像
内側と外側の両方を刺激

きよみ先生の足刺激に最初は悶絶の表情を浮かべていたKさんでしたが、だんだんと痛みが和らいできたようでした。

足裏画像
両足とも全体的に血色がよくなっている

きよみ先生:「Kさんはほかの指に比べて親指の太さがしっかりしていて、もともとは生命力の強い足をしています。足刺激を続けることでもっと元気になれるはずですよ!」

きよみ先生の施術を受けたあと、Kさんには3週間のセルフケアを行っていただきました。足相の変化と体調の変化をあわせてお伝えします!

3週間で足相がこんなに変わった!

前後の画像

施術前(前回)とセルフケア後(今回)では、どのような足相の変化が見られるのでしょうか。さっそく、きよみ先生にみていただきましょう。

きよみ先生:「前回の足相は、全体的に色がくすんでいて血行の悪さが見られます。また、大脳の反射区がある親指は、ふれるとぐにゃっとして力が入りにくく、本来の生命力が発揮できない状態だと感じました。

今回の足相は、前回と比べて、足裏全体にツヤがあり血色もよくなりましたね! 特に弱点だった子宮の反射区があるかかとも、ピンク色になっています。全身の血行がよくなったのだと思います。消化器の反射区がある土踏まずの部分も、以前の青白さがなくなっていますので、便通などもよくなっているのでは?と思います」

そして注目すべきは親指の状態だそうです。

きよみ先生:「力が入りやすいしっかりした親指の印象になっています! 本来のKさんらしいパワフルさを引き出すには、親指への刺激をぜひ継続してみてください。しっかりともみ続けてほしいですね」

わずか3週間で、足裏の印象がかなり変化していましたね! Kさんはきよみ先生に教わった足刺激方法を、ご自宅でどのように行ったのでしょうか?

Kさん:「夜寝る前の23時ごろに、ベッドの上で片足10分くらいかけて足刺激をしています。すべりがよくなるのでオイルをつけて、左足を刺激してから右足の順番で行いました」

足全体を刺激するときや、足刺激によってしっかりと老廃物を流したいときは、Kさんのようにオイルをつけてすべりをよくしておくと効果的ですよ!

子宮の鈍痛が和らいだ「かかと」への刺激

不調を示すところは老廃物がたまっていたり、痛みを強く感じたりすると言われています。実際に自分で足刺激を行ってみたときの、足裏の感覚について教えてください。

Kさん:「初めのころは足裏全体にゴリゴリとした感触がありました。特に足裏真ん中あたりにある胃腸のゾーンと、かかとにある子宮のゾーンは痛みが強かったですね」

ゾーンマップ

Kさんは特に子宮トラブルの起きやすさをきよみ先生に指摘されていたので、かかとへの刺激をしっかりと行ったそうですね。

Kさん:「じつは最初のうちはかかとの部分をツボ押し棒で押しても、何も感じないくらい鈍感だったんです。毎日やり続けるにつれて、かかとがやわらかくなってきて、刺激をしっかり感じるようになってきました」

子宮内膜症や子宮腺筋症の持病もあるKさん。もともと2日に1度は鈍痛を感じるそうでしたが、その後痛みに変化はありましたか?

Kさん:「鈍痛を感じる日が、週に1~2回にまで減りました。痛みも和らいできています」

ツラい症状から少しでも解放されてきたのは、足刺激のうれしい効果と言えそうですね!

一番実感した効果は「よく眠れるようになった」こと

Kさん:「足刺激を始めてから1週間ほどで、夜の寝入りがスムーズになっていることに気がつきました。いつもなら夜になると脚のむくみがひどく、だるさで眠れないことが多かったのですが、それが軽くなったんです」

お悩みの不眠症は、生活リズムの乱れが原因とのことでしたが、その後いかがですか?

Kさん:「いつも大体同じ時間に足裏のマッサージをして就寝する、という習慣のおかげで生活リズムも整ってきました。眠りの質がよくなったせいか、疲れがたまりにくくなり日中もラクに過ごせるようになったと思います」

足刺激の習慣をとり入れたことで、毎日の生活にもいい変化が起きているようですね! 体内時計が整うことで不眠が解消したのは、きよみ先生のアドバイス通りでした。

Kさん:「疲れると胃腸の調子をくずしやすかったのですが、回復が早くなった気がします。便通もよくなり、そのせいかぽっこりお腹がすっきり! スリムになれたのもうれしい変化です」

これから始めたいな、と思っている人に、足刺激の魅力を教えてください。

Kさん:「足裏刺激の効果はじわじわと効いてくる感じです。今では毎日足裏を押さずにはいられないほどです!」

心身ともに変化があり、足裏刺激がやみつきになった様子のKさん。悩みの種だった更年期症状や不眠が解消されてきたのは何よりですね!

最後にきよみ先生からのアドバイスです。

きよみ先生:「不眠症が解消されてきたことで、全身の体調がよくなってきているようですね! 足刺激で足裏がやわらかくなると、心もやわらかく変化します。忙しい毎日やさまざまな環境変化のもとでも、疲れやストレスに翻弄されず自分らしさを発揮できるようになれるはずです。ぜひこれからも続けてみてください」

足から健康を手に入れたい人は、一緒に足刺激をはじめましょう!

取材・文/牧内夕子

鈴木きよみ先生の足相学が1冊にまとまりました! 足をチェックするときに欠かせない、ゾーンMAPをはじめ、足の形、色、しわ、温度などのチェックポイント、各症状別の足相、そしてそれを解決すべきゾーンセラピーの方法などがわかりやすくまとまっています。初めてご自分の足裏を見るという方にも、足裏のケアを続けてきた方にも、すぐに役立つ1冊です。ご自身の体調管理を、足裏から始めてみてはいかがでしょうか。全国の書店、ネット書店で販売しています。

すべての不調は足裏をみればわかる!』(ワン・パブリッシング刊)

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