「芸能人もやっている!」と大評判の生大根ダイエット。
大根にはイソチオシアネートという辛味成分が含まれ、これがやせ効果アップのカギを握っています。
「しかし、イソチオシアネートだけではダメなんです。この成分は抗酸化作用を持つ硫黄化合物の一種で、解毒や老廃物の排出などに関わっていますが、酵素の助けがなければ活性化しないことがわかってきました。酵素をとるには生食がいいので、大根を生で食べるといいんです。 また、酵素の量は野菜の細胞壁を壊せば劇的に増えるので、すりおろしたり、ミキサーでジュースにしたりするとより効果的。大根おろしを食べれば体の細胞の代謝がグッと速くなって老廃物を排出しやすくなり、不必要な脂肪細胞も減少すると考えられます」
大根のメニューを食事のはじめに食べることもポイント。
「特に、朝4時から昼の12時までは体は排泄の時間で、食べものを消化する準備が整っていません。朝食は大根おろしぐらいにしておくほうが、体内の酵素をムダづかいしなくて済みます。また、大根を食べているからといって過食は禁物。酵素を減らす砂糖とたんぱく質のとり過ぎに気をつけ、1日の摂取カロリーを1600kcal程度を目安に食事にとり入れてください」
Contents 目次
パワー【1】食物繊維が便秘を改善
「食物繊維は老廃物や便の排泄を促すのに有効。大根を洗って皮ごと食べたり、栄養価の高い葉も料理に使うと食物繊維の摂取量が増えてかみごたえアップ。腹持ちがよくなる効果なども期待できます」(鶴見先生)
パワー【2】ビタミンCがストレス太りをOFF
「大根100g あたりに12mgのビタミンCが含まれ、特に皮の近くに多いので皮ごと食べるのが◎。ストレスによって消耗する栄養素のため、ストレスを感じたら即、補給して。エネルギー代謝や美肌づくりも手助けします」
パワー【3】イソチオシアネートで代謝アップ!
「抗酸化作用のある辛味成分で、大根の下のほうに豊富。皮にも含まれます。ブロッコリー、キャベツなどのアブラナ科野菜に含まれますが、なかでも大根がいいのは安くて簡単に手に入って生で食べられるから」
パワー【4】アミラーゼが炭水化物の消化を促進
「アミラーゼはごはんやパンなどに含まれるデンプンの分解・消化を促す酵素で、大根に多く含まれています。炭水化物の消化をスムーズにし、胃腸の働きをよくしてくれるので、胃もたれのときなどにもグッド」
監修/鶴見隆史、取材・文/三浦良江、撮影/小澤晶子