酢の達人、管理栄養士の金丸絵里加先生が提案する“酢×ヘルシー食材”レシピのなかでも、ヘルシー度満点の「酢わかめ」。「酢えのき」に続く、ダイエット応援フードです。
わかめが超低カロリーで体によいことは、みなさんすでにご存じのとおり。そんなわかめに酢を合わせると、血糖値の上昇を抑制する働きなどが期待できるといいます。ダイエットに役立ち、美容効果もあるので、試してみない手はありません!
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■わかめの水溶性食物繊維で体スッキリ
「わかめに多く含まれているのは、水溶性食物繊維の一種のアルギン酸です。アルギン酸には、体内の余分な塩分を排泄させる作用があり、むくみが気になる人におすすめ。もちろん、便秘の予防や改善にも役立ちます」(金丸先生)
あわせて注目したいのは、わかめには女性が不足しやすいミネラルが含まれていること。
「わかめに豊富なのが、ヨウ素というミネラルです。この成分には、糖質や脂質の代謝を高める働きがあり、それに伴って、髪の毛や爪などの女性が気になる部分を美しく、健康に保つのに役立ってくれます。
そのほか、丈夫な骨を作るために必要なカルシウムも多く含まれていますよ」
酢わかめをベジファーストの感覚で食事のはじめに食べれば、ダイエットに役立って、美容効果も! ただし、どんなに体によいものでも、食べる量はほどほどにしましょう。というのも…
「ヨウ素を過剰に摂取すると、甲状腺機能低下という弊害が起こることがあります。いつもの食事に副菜として酢わかめをそえる程度にして、食べ過ぎないようにしましょう」
また、酢わかめを作るときにも気をつけたいことがひとつあります。それは必ず「乾燥わかめ」を使うこと。
塩蔵わかめや生わかめを酢に漬けると、溶けたようにやわらかくなりすぎることがあります。カットタイプの乾燥わかめなら、その心配は少なく、しかも、切らずにそのまま使えるので便利です。
<酢わかめの作り方>
材料(作りやすい分量)
カットわかめ(乾燥)……15~20g
酢……2カップ(400ml)
きび砂糖……大さじ2
作り方
(1)ボウルに酢ときび砂糖を入れ、よく混ぜて砂糖を溶かす。
(2)(1)にわかめを乾燥のまま加えて軽く混ぜ、わかめがもどるまで半日以上おく。
(3)清潔な保存びんに移し、冷蔵庫で保存する。
※保存の目安は約1週間。
次回は、「酢わかめ」を使った料理レシピをご紹介します。
取材・文/三浦良江 撮影/安井真喜子 スタイリング/井口美穂