「脚を細くしたいから、スクワットをがんばる!」というあなた、ちょっと待って! 確かにスクワットはボディメイクの定番トレーニングですが、丸腰で行うと、太ももの「がんばり筋」が張り切りすぎて、トレーニング前よりパツパツになってしまうかも…。書籍『“がんばり筋”をほぐせばおなかも脚も細くなる』から、脚やせのメカニズムと、正しい美脚の作り方を紹介します。
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筋肉のクセを正せばサイズダウンも可能!
SNSで人気の骨格矯正パーソナルトレーナー・miey(ミー)さんも、トレーニングでかえって脚が太くなってしまったひとり。
「体は全部つながっているため、脚を細くしたいからといって、いきなり脚だけを鍛えてもダメ。まずは筋肉のクセを正してあげることが必要です」(mieyさん)
そのために必要なのが、mieyさんが考案した「筋ほぐし」。
「筋ほぐしは、筋肉のアンバランスを整えるメソッドです。体がゆがんでいると、過剰に負荷のかかる筋肉と、ゆるみっぱなしの筋肉が発生。前者を“がんばり筋”、後者を“なまけ筋”と呼んでいます。筋ほぐしでがんばり筋をほぐせば、関節や骨が正しい位置に収まり、筋肉のハリも解消。これだけでもサイズダウンが期待できます。また、なまけ筋が働くようになるので、トレーニングの効果もグーンとアップします!」
美脚づくりに必要なのはまず太もものがんばり筋をほぐすこと!
それでは、気になるパツパツの太ももや、たっぷりお肉のついたお尻を引き締めるにはどうしたらよいのでしょうか?
「じつは、太ももやお尻を引き締めるには、腸腰筋という筋肉を働かせることが必要です。腸腰筋は、背骨、骨盤、太ももをつないでいる深層部の筋肉で、前ももの筋肉と負荷を分け合って働く性質があります。ところが、骨盤がゆがむと、太ももの前側の筋肉が“がんばり筋”に変身してしまい、腸腰筋は前ももに仕事をまかせる“なまけ筋”に…。ですから、腸腰筋を働かせるためには、まずは前ももをほぐしてあげることが大切です」
mieyさんおすすめ美脚&美尻をつくる筋ほぐし
お尻と太ももの引き締めに効果的な筋ほぐしを紹介。特に、太ももの外側が硬く張っている人におすすめの動きです。
外もものハリを取りお尻を使いやすくする「足組みおじぎ」
太ももまわりをほぐす動きです。前回ご紹介した前もものハリを取る「プロポーズ」と一緒に行うとGood!
1 あぐらをかいた姿勢から、左ひざが右ひざの上になるように足を組みましょう。骨盤は真っすぐ立てるのがポイント。腰は丸めず、お尻の骨をグッと床に立てるとイメージしましょう。ひざ通しがくっつかなくてもOKです。
2 左ひざを右ひざに近づけて、上体を倒します。骨盤は真っすぐにキープしたまま、胸は張って頭を上げます。深く倒さなくても、左の外ももの伸びを感じられればOK。さらに手をトコトコと、10㎝くらい前に歩かせます。呼吸を止めず1分間キープ。足を組み替えて同様に行います。
いかがでしたでしょうか? 次回は「筋ほぐし」と組み合わせると、さらにボディメイク効果がアップするトレーニングを紹介します!
もっとくわしくmieyさんのメソッドを知りたい人はこちらもチェック!
『“がんばり筋”をほぐせばおなかも脚も細くなる!』(学研プラス)
文/FYTTE編集部