何においても基礎というのはとても大事。それはヨガも同じで基本のポーズこそ素晴らしく、たくさんのメリットがあるそう。今日は、ヨガのポージングの中でもパワフルで、体全体を鍛えて、バランスも整えるポーズをアンジェラ・磨紀・バーノンさんに教えていただきました。
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1つのヨガポーズで美&強さを手に入れましょう!
今回のテーマは“Total Beauty & Strength!”
私達の体には約640もの筋肉があり、それぞれのライフスタイルによってよく使われる筋肉とそうでない眠っている筋肉があります。普段の生活の中で歩いたり、立ったり、座ったりという毎日の行動が私たちの筋肉をつくり上げています。普段使われていない筋肉は眠っている状態になっていて長い間使われないと脂肪へと変化していきます。
筋肉というのは私たちの骨組みをサポートしてくれる重要な役目を担っています。この筋肉がしっかりと整っていないと体の安定をサポートするのが難しくなり、歩いたり、立ったりという小さな行動の中でも影響が出てくるのです。つまり、重力の中で生活していて、プラス年齢を重ねると共に何もしないでいると筋肉と関節は固まっていきます。
私たちの体は左右対称ではなく、その体に日頃の生活習慣が加わることでさらに体がアンバランスになっていくことが多いのです。これがゆがみですね。
ヨガはその日頃の習慣の中でクリエイトされたアンバランスな部分をバランスよくしてくれる素晴らしいツール! 右と左で同じポーズを行うことで左右の筋肉のバランスを整え、生活習慣でつくられたアンバランスな骨組みをも直し、体全体をバランスよくしっかりと安定させてくれるのです。
そんなヨガのポージングの中でもパワフルに、このポーズだけで体全体を鍛える&整えて美しい体づくりをサポートしてくれるポーズを今日は紹介したいと思います。
”Adho Mukha Svanasana/ 下向きの犬のポーズ”
下向き犬のポーズは、ヨガのポージングの中で基本中の基本のポーズ。何においてもそうですが、基礎というのはとても大事。そしてこのポーズの素晴らしいところは多くのメリットがあるということ!
気分の向上、脳をスッキリ、腕の筋力を整える、足の裏全体をオープンにしてくれる、腰痛を和らげてくれる、骨を強化、血流をよくしてくれる、などと数々の素晴らしいメリットがあるのです。今回はこの最強ポーズをぜひ皆さんにマスターしていただきたいと思います!
1. まず、腹ばいになります。そこから胸の横に指を大きく開いた手を置き、かかとは90度、足の指先をカールさせて地面(床またはマット)につきます。
2. 次に尾てい骨を上に少し持ち上げてカールさせます。ここからひざは床に置いたまま、カールアップさせている尾てい骨を斜め後ろへと誰かに引っ張られているのを想像しながら腕で床を押し、ゆっくりとわきをしめながら上半身を持ち上げます。
3. 最後にひざを地面から離して腕の力を使い、地面を前に押し出すようにして自分のお尻を高く持ち上げながら後ろへと押します。このとき、首はリラックスした状態です。
最初は、片ひざずつ曲げて、足踏みするように少しずつひざ裏の伸びや足首が伸びているのを感じてみてください。最後はひざを伸ばして足裏も地面につけた状態のポーズをホールドして呼吸をゆっくりと8回行います。
横から見たら手首から腰、腰から足首、そして床という風にキレイな三角形をつくるのを意識します。人によって足の裏がかたかったり、背中、肩甲骨の間がかたかったりするのでなかなかキレイな三角形をつくることができない場合もあります。最初はひざを曲げていてもいいのでできるだけ腕の力を使い、手で地面(床とマット)を前に押し出すように意識をして手首から腰までのラインをまっすぐにしてみて下さい。ポーズをホールドしている間にだんだん足の裏の筋肉が柔らかくなってきたら少しずつひざを伸ばしてみましょう。
1日3分間でもこのポーズを行うことで体全体の筋肉が整い、強さと美しさを手にいれることができますよ! まずは少しずつ日頃の習慣にしてみてはいかがですか?
*写真は本人によるもの。