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足相には生き方が反映される! レアな「数学足」の持ち主の、意外なストレス原因とは?
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんのお悩みは「胃もたれや虫刺されの跡」です。珍しい足相から、不調の原因が見えてきます。
Contents 目次
めったに出会えない「数学が得意な人」の足相とは?
今回のモニターは、15歳と9歳の男の子を子育て中の、44歳のH.Iさんです。
はじめに、現在の体調の悩みをお伺いします。
H.Iさん:「食事の消化が遅いのか、胃のもたれを感じやすいです。また、昨年の夏からは、虫刺されの跡が色素沈着して、消えなくなってしまいました。
体を根本から整えたいと考え、鍼灸にいったり、漢方を飲んだりしているものの、自分ではどうしたらよいのかわからない状態が続いています。足裏からこの状況を打破できたら、と思っています」
それでは、きよみ先生に足相をチェックしてもらいましょう!
きよみ先生:「足の指先に皮むけが多いですね。これは、無意識に体に力が入りやすい傾向があるのですよ」
H.Iさん:「以前から歯が欠けることが多く、歯医者さんでは、歯の食いしばりを指摘されました」
きよみ先生:「小さいころから頑張り屋さんだったようですね! なんでもきちんとしたいタイプで、夏休みの宿題も、まっ先に終わらせるほうだったのではないでしょうか?」
H.Iさん:「その通りです! 宿題を先延ばしにするなんて考えられませんでした。計画的に物事を進めたいほうですね。そんなことまで足相からわかるのですね!」
きよみ先生:「左足のかかとの内側についた角質や、指の下にできているタコは、足に力が入っているサインです。
足相にはその人の生き方が出るのです。H.Iさんは、きちんと完璧にやりたい、という几帳面な考え方が強いようですね。無意識のうちに体に力を入れることが習慣になっていて、その負担が足に表れています。
ストレスで神経性胃炎になることが多いように、自分の心を反映する臓器が胃と腸です。H.Iさんの足相をみると、もともとは胃腸が弱い体質ではありません。にもかかわらず胃もたれを感じやすいということは、几帳面さが支障になって、胃の調子を崩しているといえそうですよ。
現在は腸の調子はいいそうですが、心の状態によっては、今後、胃だけでなく腸にも不調が出る可能性がありますね」
ここで、足相をみていたきよみ先生が、意外なことをH.Iさんに聞きました。
きよみ先生:「H.Iさんは、国語と算数だったら、算数が好きなのではないですか?」
H.Iさん:「はい、私は大学の数学科を卒業しているんです」
きよみ先生:「両足とも、足裏のまん中に縦のシワが入っていますよね。これは典型的な理数系の頭脳を持っている人の足相なのですよ」
足相からここまではっきりと、性格や得意分野までわかってしまうとは、驚きました!
理数系が得意で几帳面な性格だというH.Iさんの不調の原因について、足相から、さらにくわしくひも解いていきます。
無意識にたまっていたストレスの原因が明らかに
きよみ先生:「虫刺されの跡が残りやすいことがお悩みですが、跡が残ってしまっているのは左足だけですね。先ほどの角質やタコができているのも、左足でした。
足相から体の状態をみる足相学では、外部環境が体に与える影響は、左足から入って、右足に抜けると考えられています。
たとえば、何らかのストレスがある場合、その影響が入ってくる左足の新陳代謝が悪くなり、そこに症状が出るのです。
H.Iさんの左足にさまざまな症状が出ているのは、なにかご自分の中で受け入れられないことがあるのではないか?と思います。夏から症状が出ているということは、その時期に何らかのストレスがあったのかもしれません」
H.Iさん:「子どものころから夏の暑さは苦手で嫌でした。そのストレスの表れかもしれないですね」
きよみ先生:「また、私自身もそうなのですが、男の子を育児しているお母さんには、無意識のストレスが多いと思いますよ」
H.Iさん:「私は姉妹でしたし、近くに住んでいたいとこも女の子が多く、女性に囲まれて育ちました。ところが、今の自分の家族は、夫と男の子2人なので男性に囲まれた生活です。男の子と接するときに、宇宙人と接しているようで、よくわからないな、と戸惑うことはありますね」
きよみ先生:「女性の家族に囲まれて育った環境と、男性の家族に囲まれている今の環境のギャップを受け入れることに、少し抵抗感があるのかもしれないですね。まじめで几帳面なH.Iさんだからこそ、苦労があるのだと思います。もう少しおおらかな気持ちで構えられるようになると、きっと体調もよくなっていきますよ」
子育て期間が15年以上になるH.Iさん。これまでずっと頑張ってきたお疲れが、苦手な夏の時期に出始めたのかもしれません。
消化器の調子を整える足刺激テクニック
ご自分の几帳面な性格や、現在の環境からのストレスが原因で、胃もたれがしやすく、左足中心に症状が出ているH.Iさんに、おすすめの足刺激テクニックです。自分自身を癒してあげる気持ちで、足にふれるのがいいそうですよ。
【腎臓~輸尿管~膀胱の反射区をプッシュ】
腎臓・輸尿管・膀胱の反射区を流れで刺激します。全身の巡りをよくする、基本の足刺激部位です。
●腎臓・輸尿管・膀胱の反射区
オイルやクリームをつけ、ツボ押し棒を使うとしっかりと刺激することができます。
【腹腔神経叢の反射区を刺激する】
腎臓の反射区の周りにある、腹腔神経叢の反射区を、上下にこするようにして刺激します。消化器の働きをよくする効果があります。
●腹腔神経叢の反射区
【土踏まずを刺激する】
ツボ押し棒のとがったほうで、足裏の土踏まずの部分をゴシゴシと強めに刺激します。ここを刺激すると、腸の調子が整います。
【胃・十二指腸・膵臓の反射区を刺激する】
胃もたれがあるときは、この3つの反射区を刺激しましょう。
●胃・十二指腸・膵臓の反射区
十二指腸は、指圧棒の先を当てて、膵臓に向かってさすり下ろすようにします。
体の調子が悪いときは、足裏に老廃物がたまって、ゴリゴリとした手応えを感じます。刺激するときは、老廃物をつぶして流すようなイメージでやってみてくださいね!
きよみ先生:「特に刺激してほしい部分をお伝えしましたが、手で足にまんべんなく触れるようにしてみてください。脳の反射区が集まる、指の先をもんだり押したりするのもいいでしょう。特に体の巡りのスタートである左足を集中的に刺激すると、流れがよくなりますよ」
足刺激をはじめてすぐは「いたたたたっ!」と、強い痛みを感じていたH.Iさんでしたが、だんだんと感覚が変化してきたようです。
H.Iさん:「もう痛みはないですね。気持ちいいです」
足刺激をした足と、していない足を比べると、こんなに違いが出ていました!左足(写真右側)はとても血色がよくなっています。
足刺激を体験したあとは、両足ともいきいきとした足裏に変化していました。
H.Iさん:「爪の色まで血色が良くなっていますね!ポカポカと体が温かくなってきました」
足相診断を受けてみて、いかがでしたか?
H.Iさん:「足裏には想像以上の情報がつまっていることに、とても驚きました! 胃腸の不調は、もとからの体質ではなく、自分の性格に起因しているということがわかったことは、私にとって新たな発見でした」
このあと、H.Iさんの胃もたれや虫刺されの跡は、どのように変化していくのでしょうか? 次回記事でくわしくレポートします!
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
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