足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんのお悩みは「肩こりやめまい、頭痛」です。その不調解消のカギを握る「足の指」の刺激方法をチェックしてみてくださいね!
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細くて短い足指は「グッとガマン」を続けた影響
今回のモニターは、データ入力の仕事をしている33 歳のY.Tさんです。
Y.Tさん:「病院に行くまでもないような不調が多いので、足相から原因がわかるかなと足相診断に応募しました。
脳が重いことが多く、偏頭痛と緊張性頭痛があります。脳が、内側から頭蓋骨を圧迫感しているような感じが気になります。
マッサージや整体にもよく行きますが、肩こりがひどくて、肩まわりのかたさに驚かれますね。
また、かかとの皮が厚くてかたいせいか、何もしなくても微妙に痛みます。これらの原因がわかったらいいなと思いました」
毎日疲れやすく、体のだるさが気になるというY.Tさんの足相診断を、さっそくスタートしましょう!
きよみ先生:「年齢のわりに代謝が悪いようですね。汗をかきにくい、食事を制限してもやせにくい、傷が治りにくい、などの心当たりはありますか?」
Y.Tさん:「体重が落ちにくいのと、傷が治りにくいことは実感しています」
きよみ先生:「Y.Tさんは体質的に胃腸が弱いタイプですね」
Y.Tさん:「子どものとき、夕食の時間がとても遅く、朝食の時間は早朝という生活スタイルだったので、逆流性食道炎になった経験があります」
きよみ先生:「小さいときから自己主張せず、ガマンをする性格だったようですね。指が細くて小さいことが、それを表しています。今の足指の状態をみると、指にはね返す力がありません。これは生命力や体力の不足を表す状態です。
もともと体力はしっかりある体質のはずなのに、長年ガマンしたり感情をこらえたりする必要がある環境に置かれていたために、指も小さく縮こまって、本来の力が出せない状態になっていますね。肩こりや頭痛などの不調の原因も、ここにあります」
●足指の力をチェックする方法
手の指で足指を下に引っ張ってから、手をはなしたときの、足指の戻り方をみます。足指が、ばねがはね返るように、もとに戻ればOKです。戻りが遅い場合は、足指の力が不足しています。
Y.Tさん:「歩くときに、地に足がついていないようで、地面がぐにゃぐにゃとやわらかい感じがするんです。それがめまいのように感じることがあります」
きよみ先生:「そう感じるのは、指に力が入っていないからです。人間は指を1本でもケガすると、歩けなくなってしまうくらい、指の力は大切なのです。足指が細いと、歩いても力が入らないので、ふわふわとした感じになってしまいます。これまで生きてきた環境では、指を鍛えるチャンスがなかったのかもしれませんが、今から、足の指をしっかりもんで刺激してあげれば、必ず太く長い足指に変えることができますよ」
Y.Tさん:「これまで、足裏のマッサージなどは、テレビのやり方などを見ようみまねでやっていましたが、指をもんだことはなかったですね!」
きよみ先生:「今、指を鍛えて環境を変えることがとても大切です。この年齢だから、とあきらめることなく行っていきましょう!」
指が太くなると、生命力が高まり、活動するためのエネルギーがわいてくるそうです。まさに、やる気スイッチが指にある、ということですね!
自分の足指が細くて短い人は、ぜひ、指を鍛えてあげてくださいね。
足指を鍛えるための足刺激テクニック
Y.Tさんの不調を解消するカギは、足指にあるということがわかりました。足指を太く長くするための、おすすめの足刺激テクニックをご紹介します。
【腎臓~輸尿管~膀胱の反射区をプッシュ】
足刺激の基本部位である、腎臓・輸尿管・膀胱の反射区を流れで刺激します。ここを刺激すると、尿を出すための機能を高めて、体内の水の流れをよくすることができます。
●腎臓・輸尿管・膀胱の反射区
オイルやクリームをつけ、ツボ押し棒を使うとしっかりと刺激することができます。
【足指をしっかり刺激する】
足指を鍛えるために、1本1本の指を、手やツボ押し棒でしっかりと刺激します。
足指を刺激するときのポイントは、刺激する指を手のひらでしっかりと持って支えることです。
手で足指をつかむようにして、足の指腹をピンと張ります。そこを、ツボ押し棒の先でゴシゴシとこするように刺激しましょう。
手で支えることで、足指がぐらつかず、刺激がしっかりと伝わります。
●足指を刺激するときのポイント
指を鍛えることを、生き方を変えるきっかけにしてみよう
きよみ先生「Y.Tさんのテーマは、足の指ですね! 徹底的に指を鍛えましょう。指が太くなると、生命力が湧いてくるのですよ」
Y.Tさんは、指先にある脳の前洞頭(ぜんとうどう)の反射区を刺激されているときに「すっごく痛いですね…」と声をしぼり出したあとは、じっと痛みに耐えている表情でした。足相にも表れていたように、Y.Tさんのガマン強さを感じた場面でした。
Y.Tさん「心の中ではずっと、“アー!!”って言っています。でも、足刺激の痛みって、急に痛くなくなるのですね!」
きよみ先生の施術の途中で、同じ強さで足刺激をしていても、途中で痛みの質が変わった瞬間がわかったのだそうです。こうした感覚の変化は、滞りのあった部分が巡り始めたサインなのです。
こちらが、Y.Tさんの足刺激前後の足裏です。足刺激後は、全体的に赤みがさして、力がみなぎったような印象に変化しています。
Y.Tさん:「指の色もよくなって、若返ったような感じですね!」
このあと、Y.Tさんには3週間の足刺激を続けてもらいます。細い足指がどのように変わっていくのかが気になりますね! その結果は、次回の記事でくわしくお伝えします。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
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