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更年期の今こそ血の巡りをよくしよう! 子宮のデトックスを助ける足刺激方法とは?

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更年期の今こそ血の巡りをよくしよう! 子宮のデトックスを助ける足刺激方法とは?

足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんは、足相から婦人科系が弱い体質であることがわかりました。まもなく始まる更年期症状とのつき合い方にも役立つ足刺激方法をご紹介します。

監修 : 鈴木 きよみ (足のひと®)

足のひと®(足読み師/足裏研究家)
https://kiyomi-suzuki.jp/ 
「めん棒ダイエット®」考案者
東京・自由が丘を拠点に30万人以上の足を診てきた経験豊富なセラピスト。足を見て全身の不調を探る診断法「足相診断®」と、足学に基づき不調を整える技術「きよみ式ゾーンセラピー®」を確立。足と体のつながりに着目し、高齢化社会に向けて「歩ける寿命」を延ばし、人生を楽しむためのライフスタイルとして「足ウェルネス®」を提唱。
著書に「めん棒ゾーンセラピーですぐやせっ!」(学研)、ほか多数。
また、現在は施術のかたわら、より多くの方に自分自身で不調や未病を改善してほしいという想いから、公式LINEやオンラインサロンにて誰でも簡単にできる「足読み法」や「養生法」を発信。
https://lin.ee/M6g8BnO

インスタグラムやTikTokでも足ウェルネスの最新情報、足相や足刺激テクニックをわかりやすく解説中です。ぜひご覧ください!
https://www.instagram.com/anpiel_kiyomi/
www.tiktok.com/@kiyomi_anpiel

Contents 目次

かかとがかさついているなら、ホルモンバランスの乱れに注意

今回のモニターは、銀行員をしている50歳のS.M さんです。全身の冷え性にお悩みで、とくに足先は靴下をはいていても温まることがないそうです。

S.M さん:「銀行の窓口業務をしているので、仕事中はずっと座りっぱなしで、途中でトイレに行けないので、昼間は水分を飲むことも控えています。
体がむくみやすく、夕方には足首に靴下のあとがくっきりつくほど、パンパンになってしまいます。足裏が冷えるのが怖くて、朝起きたときも足裏が床につかないように、小指側に足を立てて歩くクセがついてしまいました。そのせいか、太ももの外側に筋肉がついて太くなったように思います」

さっそく足先にふれることから、きよみ先生の足相診断が始まります。

きよみ先生:「足先にふれている私の手が温かく感じますよね? それだけ足が冷えているのです。また、かかとにかさつきがありますので、ホルモンバランスが乱れています。年齢的に、今は更年期の最中でホルモンバランスの変化が大きい時期ですね」

足のかかとには、生殖器(卵巣)のゾーンがあり、ここにかさつきがある人は、ホルモンバランスが乱れているそうなので、ご自分の足裏をチェックしてみてくださいね。

また、かかとの色にも要注意です。

きよみ先生:「かかとが赤紫色になっています。ご自分で子宮のトラブルなどは思い当たりませんか?」

●かさつきがあり赤紫色のかかと

S.Mさん:「生理のときの出血はすごく多いですし、子宮筋腫が見つかったこともあります」

きよみ先生:「左足のほうが、かかとの血色が悪くかさついています。それに比べて右足の状態はいいので、右の卵巣よりも左の卵巣にトラブルが起きやすいようですね。生理は左右の卵巣で交互に起きるので、生理の状態は1か月おきに悪くなっているはずです」

更年期のど真ん中ともいえる50歳という年齢を考えると、これらの症状は、閉経前に子宮が一生懸命デトックスをしようとしている働きなのだそうです。むしろ、この時期にしっかりと子宮のデトックスができていないと、還暦を過ぎたあとに調子をくずす場合が多いのだとか。一見マイナスに感じる症状も、体の調子を整えるために必要なことなのですね。

きよみ先生:「今は60代の女性がいちばん元気な時代です。子育てや仕事などが落ち着き、旅行に出かける人も多いですよね。60代で元気な女性は、更年期にしっかりとデトックスできている人なのです」

更年期障害の症状はネガティブにとらえがちですが、ちゃんと症状が出たほうが先々の体のためなのですね! それを聞いたS.Mさんは、安心したのか表情がほころんでいました。

さらに、ツラい冷えの原因について、足相から探っていきましょう!

冷えや肩こりのはじまりは、婦人科系が弱い体質から

S.Mさんの足には、もともとの体質を表す特徴があるそうです。

きよみ先生:「S.Mさんは、足幅や指が細くて全体的に華奢な足をしています。ところが、指にさわるとぷにぷにとやわらかい感触です。また、足の甲の骨や筋が浮き出ておらず、全体的に外側に張っています。足が全体的にむくんでいる状態です。華奢な足は体質的に婦人科系が弱いことを示す足相で、それが発端となって冷えやむくみ、肩こりが起こっています」

●指や足の甲にむくみがある状態

とくに冷えのツラさを実感しているS.Mさんですが、ふだんは何か対策をしているのでしょうか。

S.Mさん:「今まで運動やヨガ、漢方セラピーなど、冷えをなおすためにいろんなことを試してきました。また、貧血がひどいので、サプリメントをたくさん飲んでいます。便秘薬やアレルギー薬も処方してもらってよく飲んでいます」

きよみ先生:「足裏を刺激すると、老廃物の固まりであるゴリゴリとした手応えを感じる人が多いのですが、S.Mさんの足裏は、発泡スチロールを押したように、手応えを感じません。このような足裏の感触の人は、日常的に化学的なものを摂取していることが多いのですよ」

S.Mさんは、便秘を気にしているものの、足相では腸の不調などはみられず、実際に便通は毎日あるそうです。サプリメントや薬をたくさん飲むのが習慣になっている人は、体調に変わりがないかをそのつどチェックしてみたほうがいいかもしれません。

血の巡りをよくして子宮のデトックスを促す足刺激テクニック

今回は、血の巡りをよくして冷えを解消し、子宮のデトックスを促すための足刺激方法です。足刺激は左足からスタートしましょう。

【腎臓~輸尿管~膀胱のゾーンをプッシュ】
はじめに、足裏の反射区の基本的な部位である腎臓・輸尿管・膀胱のゾーンを流れで刺激します。体の不要な毒素を排出する働きを高めることで、全身の巡りをよくします。オイルやクリームをつけ、指圧棒を使ってしっかりと刺激しましょう。

●腎臓・輸尿管・膀胱のゾーン

 

【指先をもむ】
足の指先は、体の首から上の部分と対応しています。指先を刺激することは、首から頭を刺激して温めることと同じなのです。緊張状態にある脳の血流を促すと、全身の巡りがよくなるので冷え解消に効果的です。とくに親指の指先から指腹には、脳のゾーンが集まっているので、しっかりともみましょう。指圧棒を使う場合は、指先から指腹全体をゴシゴシとこするようにして刺激します。

きよみ先生:「体が冷えているときは、体全体を温めようとするよりも、指先をしっかりもむほうが早く体が温まりますよ。片足の指先を刺激しただけでも、全身が温かくなってきませんか?」

S.Mさん:「今まで巡っていなかったものが、急にわーっと流れた感じがします!」

下の写真は、左足の指先だけをもんだもの。両足の色にはっきりと差が出ているのがわかりますね!

 

S.Mさん:「わあ!! 何かで温めたわけじゃないのに、ここまで体が温かくなったのは初めてです。本当に冷えがなおるかもしれないです!」

S.Mさんは、今までも体を温めるように努力をしてきたのですが、すぐに冷たくなり、温かさが持続しなかったのだそうです。今回、指先をもんだだけで、全身に温かさが広がったことにとても驚いていました。

S.Mさん:「いつも足が氷のように冷たくて、人に驚かれるほどだったんです。こんなに温かくなるなんて…、うれしいです!」

きよみ先生:「冷えを解消すると血の巡りがよくなるので、S.Mさんの体質の弱点である婦人科系の働きを助けることにもつながります。更年期の子宮のデトックスを促すためにも冷え解消は大切です。ぜひ毎日、指先をよくもんでくださいね!」

指先を刺激したあとのS.Mさんの足裏は、全体がピンク色になっています。

きよみ先生:「体を冷やさないようにと水分を飲むのを控える人も多いのですが、水分は1日に1リットルを目安にとり、その分しっかりと尿で出すようにしないと、体の巡りを促すことができません」

S.Mさんはお仕事柄もあり、1日に2回程度しかトイレに行かないこともあると言いますが、1日に7回以上はトイレで尿を出すことを心がけるといいそうですよ。

3週間のモニター体験でS.Mさんの冷えはラクになるでしょうか。次回の記事で、体調や足相の変化をくわしくお伝えします。冷えがツラいと感じる人は、毎日指先をもんでポカポカの体になりましょう!

取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子

鈴木きよみ先生の足相学が1冊にまとまりました! 足をチェックするときに欠かせない、ゾーンMAPをはじめ、足の形、色、しわ、温度などのチェックポイント、各症状別の足相、そしてそれを解決すべきゾーンセラピーの方法などがわかりやすくまとまっています。ぜひ!あなたの足相診断にお役立てください。全国の書店、ネット書店で販売しています。
『すべての不調は足裏をみればわかる!』(ワン・パブリッシング刊)

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