厚生労働省が平成25年に行った国民健康・栄養調査の結果では、年齢・性別問わず睡眠不足やそれに伴う日中の眠気に悩んでいることが明らかになっています。適切な睡眠時間の長さには個人差がありますが、健康と美容のためには7時間程度の睡眠時間の確保が望ましいところ。しかし、実際は「時間がない」という理由から睡眠時間が確保できていない人がほとんどです。
24時間という限られた時間の中で、いったいどのようにして睡眠時間を確保していけばよいのでしょうか? 睡眠コンサルタントの友野なお先生に教えていただきました。
Contents 目次
眠りのための断捨離「5大お片づけ」で睡眠時間を確保する
人生の中の「なんとなく」というムダな時間を徹底的に省くことで眠る時間が捻出できると同時に、やるべきことのクオリティが上がり、日々の充実感も上がります。そこで、お片づけしたい項目は下記5つ。
1.時間
2.人脈
3.心
4.情報
5.部屋
今回は「時間」と「人脈」のお片づけについてお話をしましょう。
5大お片づけ「時間」
1日24時間は誰しもが皆平等に与えられている時間。このように限られた資源は有効に使うべきです。「やるべきことややりたいことが多すぎる」、「忙しくて時間がない」と感じる人ほど、1日の終わりに何にどこくらいの時間をつかったかを把握するための行動表をつくることをおすすめします。
自分が何にどれだけの時間を費やしているのかを客観的に理解することが、ムダな時間を排除し有益な時間を増やすための最初の手段としてとても有効なのです。
内容は詳細に書く必要はなく、大まかで構いません。書き出してみると、無意識に行っている行動習慣が見えてきます。例えば「テレビやインターネットを見ている時間が多すぎる」「だらだら長電話をし過ぎていた」などが浮き彫りになってみえてきます。
次のステップとしては「TO DO リスト」ならぬ「NOT TO DO リスト」を作成することです。手放す行いを決めることで睡眠時間をはじめとする生産性のある時間の確保につなげることができます。
5大お片づけ「人脈」
現代はSNSなどで人と簡単につながれる時代だからこそ、人脈の整理はとても大切な行いです。たいして親しくもない人たちのFB記事にひたすら「いいね!」ボタンを押しまくる作業、仲間はずれになることが怖いから行きたくもない女子会へ足を運ぶなど、無意味な行動には直ちに終止符をうつこと。
人脈のお片づけは時間のお片づけにもつながるので、今一度自分のまわりの人間関係を見直してみるとよいでしょう。
極力「シンプル」に生きることは、ムダなストレスを排除し、周囲に振り回されること無く高いQOLを実現するうえでも重要なキーワードです。
次回は「心」「情報」「空間」のお片づけについてお話をします。