あなたのダイエット、いつも3日坊主で終わっていませんか? でも「どうせ私にはダイエットなんてムリなんだ」とあきらめないで。もしかしたら、目標の立て方の変化で、スルスルとやせていけるかもしれませんよ。
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やる気には短期的なものと長期的なものが存在する
やる気には、2種類あるって知っていますか?
短期的なやる気 = テンション
長期的なやる気 = モチベーション
という考え方です。
目標を達成するためには、短期的なやる気を長期的なやる気に育てることが重要です。
今回はそのための方法をお伝えします。
10㎏のダイエットを成功させたいというお客さまがいました。
その人はいつもダイエットを始めても2週間もしないうちにめんどうくさくなってやめてしまうということでした。
ダイエットを始めようと思うきっかけは、テレビで面白そうなダイエット方法をやっていたとか、着たい洋服ができたなど、さまざまだったようです。
いざダイエットを始めると、3日間くらいはやる気が高くていいんだけれど、そのあとだんだんめんどうくさくなってきて、いつのまにかやめてしまうということをくり返していました。
はじめにテンション(短期的なやる気)で始めたものを、モチベーション(長期的なやる気)に育てていく過程でいつも失敗してしまっていたのです。
ものごとをはじめるときというのはやる気が高く、高い負荷にもたえられます。
でも、そのときに決めた行動負荷は時間がたち、少しやる気が落ちてきたときには高い負荷になってしまいます。
その人も、10㎏やせるために毎日30分のランニングと50回の腹筋をすると決めて始めたりしたそうです。
その結果3日もたつと苦しい、疲れたなど、いろいろな感情が出てきて、「明日がんばろう」となり、その次の日には「また明日がんばろう」となっていき、
そのたびに自己否定感を感じ、最終的には「やっぱりできない。やめよう」となってしまいました。
やる気の育成に重要なのは「できた感」を味わうこと
やる気を育てるために大切なことは、やる気を超えない行動負荷をかけて「できた感」を味わい、だんだんと行動負荷を上げていくことです。
さきほどのお客さまの話に戻ります。
その人と最初にお話させていただいたときに
「10㎏やせるために最初の1週間何をしますか? 確実に1週間できることでお願いします」
と聞いたところ「腹筋を毎日30回ならできます」との答えがあったのでそれを1週間の行動目標にしました。
しかし、1週間後にお話すると…
「仕事が忙しくて疲れてしまい結局1日もできませんでした…」という答えでした。
自分ができると思って決めたことだけどできなかった。
この「できなかった感」がやる気を育てる最大の敵です。
そこで、次の1週間で確実にできることはどんなことがあるかをいろいろと話し合った結果「イメージで腹筋を1回する」ということになりました。
他の人からしたら、そんなのダイエットじゃないと言われるようなことかもしれませんが、まずはそこからはじめることにしました。
1週間後に話をすると「もちろんそれぐらいはできました!」という答え。次の1週間では実際に腹筋を1回、次の週は10回とだんだんと負荷を増やしていきました。その結果5か月後には会社に行く前に1時間、会社から帰ってから1時間の運動ができるようになっていて、目標だった10㎏のダイエットも6か月で達成することができました。
得意なものは、最初から高い負荷をかけても続けることができるかもしれません。でも、苦手なものは最初から高い負荷をかけてしまうと、続けることができなくなってしまいます。
苦手なものほど低い負荷からはじめ「できた感」を味わうことが重要です。
そうすることで短期的なやる気は育ち、長期的なやる気に変わるのです。