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前回、小林暁子医師の「美肌菌」を育む食事術をご紹介しましたが、食事にプラスして行うことで即効的な結果が得られるのが、腸を元気にして働きをよくする腸マッサージ。患者さんや先生ご自身も実践されているマッサージ法で、スピーディに美肌に導いてくれます。
小林先生の著書『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)からご紹介していきます。
- Author
- 小林 暁子
スキンケアと同じくらい腸ケアも大事
腸の働きが悪いと、食事から摂取した栄養が十分に吸収されずに、体内で栄養不足の状態が生じます。その栄養不足の影響を受け、肌も老化してしまいます。
美肌を手に入れたいなら、肌に化粧品を塗ったり、肌をマッサージしたりするのと同じくらい、あるいはそれ以上に入念に、腸もケアしてあげる必要があるのです。
このマッサージは、働きの弱まった腸に刺激を与えることで、腸を元気に、活性化させる効果があります。
腸マッサージのやり方
おへその横・下にある「天枢」「大巨」のツボのあたりを中心に、それぞれ1分間ほど指を押し込むようにマッサージします。とくに天枢(てんすう)のツボ周辺を入念にすると、腸の働きや代謝がアップします。
天枢(てんすう)
おへそから左右真横に指3本分(※)ほど離れた位置。 腸の働きを活発にする。
大巨(だいこ)
おへそから左右斜め下に指3本分(※)ほど離れた位置。 便秘に効果を発揮。
(※)人さし指、中指、薬指の3 指が並んだ4~5cm 前後の幅。
中指の腹を使って、左右同時にやさしく押します。
そのほか、自分が「痛気持ちいい」と感じる部分は 腸がこわばっている箇所なので、入念にマッサージしましょう。
食後 30 分ほど経った頃にマッサージすると、腸の働きの助けになります。ただし、食事の直後は避けて。
腸内環境を改善するためには、食事術がもっとも重要になるのですが、同時に、マッサージによって外から刺激してあげることで、腸の活性化を、よりスピーディに促してあげることができます。
さらに、上半身を左右にねじったり、わき腹を伸ばしたりするストレッチも行うと腸のぜん動運動がより促されます。
余裕があるときには、ぜひ、マッサージとあわせて実践してみてください。
文/庄司真紀
参考書籍
小林暁子著『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)
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小林 暁子
医療法人社団順幸会小林メディカルクリニック東京理事長・院長。
1996年、順天堂大学医学部を卒業後、同大学の内科・皮膚科に勤務。
女性専門外来の開設にも立ち会う。
2006年、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏とともに、クリニックを開院。
女性の大きな悩みのひとつ、肌荒れの原因にもなる便秘の改善医療で、女優や歌手など著名人からも信頼が厚い。また、治療とともに、食事をはじめとする生活習慣を改善する指導を行い、不調の原因の根本的改善を目指す。
『ビビット』(TBSテレビ)、『ごごナマ』(NHK)、『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ)、などメディア出演も多数。
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