下腹部がずーんと痛くなったり、腰が痛くなったりと、なにかと女性を悩ませる生理痛。そんなユウウツな生理中にのとき、女性の強い味方となってくれる食材があることをご存知でしたか?
今回は、生理痛と食材の意外な関係を管理栄養士の安中千絵先生にお聞きしました。
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小豆は生理中の鉄分補給に!
生理中に積極的に食べたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?
「昔から生理のときには小豆をとるとよいといわれています。食物繊維やカリウムが豊富で、余分な水分など体に不必要な成分を排出するのを助けてくれます。さらに小豆には鉄分が多く含まれているので、生理中に失った鉄分を補う効果があります」(安中先生)
そして、豆類には、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンという成分もたっぷり含まれています。女性ホルモンの働きを助けてくれるという点でも、生理痛をやわらげる効果がありそうですね。
ちなみに、白砂糖は体を冷やすと言われているので、このときにおしるこなど砂糖で甘く煮た小豆ではなく、ご飯にまぜて炊くなどして食べるのがおすすめ。
初潮を迎えると「お赤飯」を食べますが、これも小豆を使った料理。栄養の面から考えても理にかなう習慣だったのですね。
青魚の血液サラサラ成分で生理痛が楽に!
ちなみに、生理痛を引き起こす主な原因は「血流の悪さ」。血流が悪いと子宮機能が低下し、生理中、子宮を強く収縮させて経血を排出しようとします。この収縮の痛みが生理中の下腹部や腰の痛みの正体です。つまり、生理痛をやわらげるには、血流をよくすることがポイントなのです。
「体の血液循環が悪くなると生理痛が増すことがあるため、血流を滞らせないことは生理中には特に大切です。青魚に含まれるDHAやEPAには血流を改善する効果がありますから、生理痛を和らげることにつながるでしょう」(安中先生)
青魚に含まれるDHAやEPAは“血液サラサラ成分“とも呼ばれる魚油特有の成分です。特にサバ、イワシ、サンマなどの青魚はこの時期に旬を迎えとっても美味! 旬の魚は脂もたっぷりのっているのでDHAやEPAがより豊富になるのもうれしいですね。
DHA・EPAは溶けやすく熱に弱いので、お刺身で食べたり、汁も一緒に食べられるような煮込み料理にするのがおすすめです。
「そのほかに、血液をサラサラにしてくれる食材としては、ビタミンEを多く含むアーモンドやアボカド、アリシンを含むにんにくや玉ねぎなども。これらも生理中にはおすすめの食材です」(安中先生)
どうしても気持ちがブルーになりがちな生理中は、こうした食材をおいしく食べて、ポジティブに解消していきたいものですね。ぜひ取り入れてみてください。
文/梅田 梓