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不妊治療専門医が”目からウロコ”のアドバイス! ポジティブ妊活5箇条!

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不妊治療専門医が”目からウロコ”のアドバイス! ポジティブ妊活5箇条!

赤ちゃんがほしいなと思っても、思うように妊娠しないと「もしかして不妊症?」「治療しないとダメなのかな?」と不安がよぎります。
治療の始めどきとは? どんなことをするの? お金は?etc.妊活にまつわるさまざまな不安や疑問を、ご自身も不妊治療を経験した産婦人科医、田口早桐さんにうかがいました。田口先生は、進歩的でポジティブな考えで、不妊に悩む多くの女性に支持されている不妊治療の専門家。"常識"にしばられない「田口流妊活」をご紹介します!

監修 : 田口 早桐

産婦人科医、生殖医療専門医。1990年川崎医科大学卒業後、兵庫医科大学大学院にて、抗精子抗体による不妊症について研究。兵庫医科大学病院、府中病院を経て、大阪・東京で展開する医療法人オーク会にて不妊治療を専門に診療にあたっている。国際学術誌への投稿、国内外学会での研究発表を数多く行う。近著に『ポジティブ妊活7つのルール』(主婦の友社)

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医療法人オーク会

Contents 目次

これまでの常識を覆す田口式妊活アドバイス5箇条

1.「自然」にこだわらない

「『妊活をしても、できれば自然に妊娠したい』と望む女性は多いと思います。私たちの中には自然を制御したりコントロールすることは悪いことだ、という恐れがあるせいでしょうか。

でも、この「自然」という言葉はじつにやっかい。タイミング法なら自然だけど体外受精はイヤ、体外受精はいいけれど顕微授精には抵抗がある…など、自然の定義はあいまいで、自然であることの線引きは本当に人それぞれなのです。そもそも人間は10~20代で妊娠・出産することが自然なのに、今は平均初産年齢が30歳を超えており、それ自体がすでに『不自然』。『自然』という言葉のイメージにとらわれず、今自分がなすべき最善の選択を考えてほしいと思います」(オーク会・田口早桐先生)

2.排卵日を狙って夫婦生活、は間違い!

「妊活のファーストステップは、排卵日に合わせて性交渉をするタイミング法。これについては都市伝説めいたものも多く、誤った知識が妊娠の可能性を低めてしまうこともあるので、ここで正しい考え方をおさらいしましょう。

まず、排卵日がいちばん妊娠しやすいというのは間違い。じつは排卵日の前日や前々日のほうが、排卵日当日よりも4倍も妊娠しやすいのです。排卵日は月によって前後し、確実な排卵日を予測することはできないため、排卵日だけをピンポイントで狙うというのは確実性が低いのです。そこで、私が患者さんにアドバイスするのは『月経の直後から毎日性交渉を持ちましょう』ということ。『精子が濃いほうが妊娠しやすくなるので、数日禁欲してからがいい』というのは間違いで、精子は1~2日貯めたくらいがいちばん運動率と質が高まります」

3.「教科書通り」の順でなくてOK

「通常、不妊治療はタイミング法→人工授精→体外受精のステップで進むため、いざ不妊治療でクリニックに行くと、多くのクリニックでは『まずはタイミング法で』と指導します。でも、実際にはタイミング法を試したのにダメだからクリニックに来た、という人も多いはず。タイミング法を3か月やってみて成果が出なかったら、ためらわず人工授精に進みましょう。それも3か月で成果が出なかったら、次は体外受精へ。その決断は早ければ早いほうが、結果的に妊娠の可能性は高まります。

もしくは順番通りに考えず、この3つを並列の選択肢としてもいいのです。決めるのは自分自身。周りの意見や思い込みにとらわれず、スムーズに決断、前進しましょう」

4.自己肯定感を持つと妊娠しやすい!

「勉強にしろ仕事にしろ、いろんなことをがんばってきた女性は、妊活も同様に“努力”しようとします。でも、妊娠は最終的には『確率』で、出会いという要素が大きく、努力や気力とは別の問題。長期戦を覚悟してストレスなく過ごすこと、そして検査結果に一喜一憂しないことが大事です。医師は原因を探そうとするので何かにつけてネガティブな診断をするものです。原因探しをしてそこから動けなくなるのではなく、「ダメなら体外受精がある!」と気持ちを切り替えられる自己肯定感の高い人は、時間を浪費することなく妊娠の可能性が高くなると言えます」

5.予定がなくても今できることを!

「将来的には赤ちゃんがほしいと考えている女性でも、今は仕事が忙しかったり、パートナー自体がいないなど、現実に妊活を始めるまでには至っていない人もいることでしょう。しかし、『いつか』とか『流れにまかせて』というのは危険です。卵子は30歳を過ぎたら着実に老化していきます。実際に作ろうと思ったときには難しくなっていた…という人はたくさんいます。

そこでひとつの提案としては、早いうちに卵子を凍結しておくのも手だということ。若いうちの卵子のほうが妊娠しやすいですし、もしそのあとに受けた検査で子宮内膜症や卵管の詰まりなどのトラブルがあったとしても、体外受精などの対策を取れる可能性があります」

いかがでしたか?
これまで持っていた妊活の知識を覆すような目からウロコの話もあったのではないでしょうか。不妊治療のバリエーションが増え、精度が上がっているのと同様に、そのとり組み方についてももっと柔軟性を持って、周囲に流されずに新しい考え方で臨んでもいいと言ってくれているように思います。ぜひ妊活で思い悩んでいる人は田口先生のお話を参考に、新たな気持ちでとり組んでみてはいかがでしょうか?

取材・文/遊佐信子 写真/ⓒManuel Findeis-fotolia.com

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