足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネス」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。「体や心の不調を解消するには、まずは自分の足裏を見てみましょう」という先生の足相診断に基づき、簡単にケアできるメソッドをお伝えしていきます! 今回のテーマは、「今すぐツラい花粉症から解放されるには?」です。簡単な足刺激で不快な症状をラクにしていきましょう!
Contents 目次
▽花粉症は体内にたまった水が原因!
待ち遠しい春は、すぐそこまで来ていますね!そんなうれしい気持ちとはうらはらに、憂うつな花粉症のシーズンもスタートしました。
鼻がつまったり、目がかゆくなったり、ひどいときには頭痛まで引き起こす花粉症。ツラい症状があると集中力も低下して、何ごとも手につかなくなってしまいますね。
花粉症を悪化させる原因は、体の中に水をためこみうまく外に出せない、いわゆる「むくみ」体質にあります。こうした体質の人は、鼻水やくしゃみ、涙など、余分な水分があふれ出す花粉症の症状に悩まされやすいのです。
つまり、花粉症をラクにするには、体と水とのかかわりがポイントです。体にたまった余分な水をスッキリ流せば、ツラい症状も軽くなりますよ。
花粉症を今すぐラクにする、足ウェルネステクニックをさっそくはじめましょう!
▽花粉症の足相チェックポイント
足裏にある足相は、日々の体調を反映して変化しています。花粉症を示す足相は、こんな形で現れます。ご自身の足裏をチェックしながらお読みくださいね。
【足の甲のむくみ】
足の甲がむくんでいませんか?足の甲には、余分な水の排泄に大切な働きをするリンパのスタート地点がありますが、花粉症のときはその機能が滞りがち。足の甲を押すと指の跡が凹んでしまったり、全体に腫れているような感覚があるときは、体の中に水がたまっているというサインです。
【親指が大きくなっている】
足の親指が、ほかの指よりも大きくなっていませんか? 親指は頭部と対応した反射区が多く集まっているところです。花粉症の症状も目や鼻、頭痛など頭部中心に表れますね。そのため親指に花粉症のサインが表れるのです。
また、足の親指の爪も横に広がって大きく見えることがあります。他の指とのバランスを比べてみてくださいね。
【足裏の真ん中だけ色が白い】
足裏の真ん中あたりが白くなっていませんか? 花粉は吸いこむことで消化器にもストレスを与えます。足裏の真ん中には腎臓と対応した反射区があり、その周りには腹腔神経叢という消化器を司る反射区があります。花粉症のときは、これらの働きが弱まるため、この部分の色が白く変化します。
【親指の外側が硬い】
足の親指の外側が硬くなって飛び出ていませんか?この部分は鼻と対応した反射区となっています。花粉症で鼻の調子が悪いときには、この部分が硬くなっているはずです。
▽すぐにラクになる“押すだけ”足刺激テクニック
それではさっそく、足刺激テクニックを行っていきましょう。
1.親指にある鼻の反射区を押す
花粉症で特にツラい症状である鼻づまりを解消するには、親指にある鼻の反射区の部分をぐいぐいと押して刺激しましょう。はじめはゴリゴリとした手応えを感じるかもしれませんが、それがなくなるまでほぐしましょう。
2.足の甲の親指と人さし指の間を押す
次に上半身のリンパの流れを促す足の甲のツボを刺激します。このツボは親指と人さし指の間にあり、ここを押すとたまった水が流れ、むくみが解消されます。
指の間の溝に手の親指の指腹を沿わせて、足首に向かって流すようにします。イタ気持ちいいぐらいの力加減で、ゴリゴリ感やむくみがスッキリするまで続けましょう。
今すぐ症状を軽くしたい!という場合は、この2つの足刺激をしっかりと行いましょう。
▽体にたまった水をスッキリ流す養生法
さらに日常生活でも、体の水の流れを整える工夫を取り入れると効果的です。
(1)午前中にしっかり水分をとる
朝起きたら、常温の水か白湯をたっぷりと飲みましょう。体の細胞のすみずみまでしみわたり、目が覚めるのを実感できると思います。午前中に十分な水分をとることで、体内の水の流れがよくなります。
(2)取り込んだ水をスムーズに出す
こまめにトイレに行って水分を排出するのも忘れずに。余分な水をためこまないように促していきましょう。朝のメイク時などに、足もとではめん棒やゴルフボールをコロコロ転がして、足裏を刺激するのがおすすめです。また、ヘアスタイリングのついでにドライヤーで足の甲を温めてあげましょう。リンパを刺激するので、自然とトイレに行きたくなりますよ。
(3)鼻づまりを感じたら、「迎香」のツボをプッシュ
外出先などで急な鼻づまりの症状が出たときは、鼻の両脇にある迎香というツボを指先で押してみてください。しばらく押していると、スーッと鼻の通りが良くなります。
花粉の季節もスッキリとした気分で乗り切りたいですね!そのために、足ウェルネステクニックを取り入れて、水はけのよい体作りをしていきましょう。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子