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デリケートゾーンのお悩み

 なかなか人には相談しづらいデリケートゾーンの悩み。ブツブツやイボ、しこりなどがみられたら、STD(性感染症)の疑いもあります。都内のクリニックなどで診療にあたる一方、メディアでも活躍する産婦人科医の丸田佳奈先生に、気をつけたいデリケートゾーンの“できもの”について伺いました。


<尖圭コンジローマ>鶏のトサカのようなイボがたくさんできる

コンジローマの文字

尖圭コンジローマは、セックスによってうつるSTD(性感染症)のひとつです。

どんな病気? 原因はなに?

「HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することで、外陰部、膣内などに鶏のトサカ状のイボができます。子宮頸がんの発症にもHPVが関わりますが、HPVには100以上の種類があり、子宮頸がんの原因になるのは高リスク型、尖圭コンジローマの原因になるものを低リスク型といい、型が違います」(丸田先生)

デリケートゾーンはどんな状態になるの? 他の症状は?

「外陰部にできる鶏のトサカ状のとがったイボは、最初は、小さくぽちっとある程度ですが、増殖してカリフラワー状になることがあります。放っておくとイボはどんどん広がり、膣内がイボでモコモコした状態になったり、肛門に広がることもあります。イボ自体が痛むことはありませんが、下着ですれて痛みを感じることがあります」(丸田先生)

どんな治療をするの? 予防するには?

「軽症であれば、クリームで治療します。様子を見て、よくならない場合、またイボが広い範囲にわたる場合は、電気メスによる切除、レーザー焼灼などの外科的方法が取られます。しかし、切除してもウイルスが残っていた場合、再発することがあります。

パートナーも感染している可能性があるため、現在症状がみられなくても将来的に発症する可能性があり、注意が必要です」(丸田先生)

<梅毒>感染後に“しこり”ができるが、自然に消えてしまうので気づきにくい

医師が診察

梅毒はセックスでうつるSTD(性感染症)のひとつです。昔の病気というイメージがありますが、2014年以降、感染者が急増。女性は20代で増えており、注意が必要です。

どんな病気? 原因は?

「梅毒トレポネーマという細菌に感染することで、発症します。感染からの経過期間によって、症状や症状が出る場所が違ってきます。膣のセックスだけではなく、オーラルセックスでも感染することがあります」(丸田先生)

デリケートゾーンはどんな状態になるの? 他の症状は?

「症状は、第1期から第3期までに大別されます。第1期は感染から約3か月までの梅毒で、感染後2~3週間の時期に、外陰部に小さなしこりができます。放っておいても、数週間で消えてしまうので、感染を見逃してしまうこともあります。第2期は感染から約3か月から3年までの梅毒で、感染から9週頃に体に赤い発疹が出ます。痛みやかゆみはありません。第3期には、潜伏期間を経て、数年~数十年後に心臓や血管、神経に異常が現れますが、第2期までの段階で感染に気づくことがほとんどです」(丸田先生)

また、妊婦さんが感染すると、お腹の赤ちゃんに感染することがあり、死産、早産、障害を持って生まれることがあります。

どんな治療をするの? 予防するには?

「抗生剤で治ります。しかし、一度治っても、何度でも感染します。STDは、感染者とパートナーがお互いに移し合う“ピンポン感染”を起こしやすいため、パートナーと一緒に治療することが大切です。また、STDの予防には、セックスのときにコンドームを使いましょう」(丸田先生)

取材・文/海老根祐子

丸田 佳奈

丸田 佳奈

産婦人科医
日本大学医学部医学科卒業。都内の産婦人科クリニックで診療にあたり、女性特有の病気の悩みなどに精通している。また、タレントとしても活動。現役医師という立場を生かし、テレビ・雑誌を通して医療情報を提供している。MXTV『バラいろダンディ』木曜コーナー「無病息災!バラいろ健康学会」などに出演中。著書に『キレイの秘密は女性ホルモン』(小学館)、『間違いだらけの産活』(学研パブリッシング)などがある。

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