「酢キャベツ」で話題になった酢×ヘルシー食材のレシピ。いろいろな種類があるなか、今回、紹介するのは「酢大豆」です。乾燥大豆から作るものとは違い、短時間で簡単に作れるレシピを料理研究家・管理栄養士の金丸絵里加先生に教えていただきました。「畑の肉」といわれるほどたんぱく質が豊富な大豆と酢の組み合わせで、健康・美容・ダイエットにうれしい効果が! とくに、「疲れがとれない…」という人にはおすすめです。
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酢大豆には、疲労回復に必要な栄養素が詰まっています!
大豆は良質のたんぱく質をはじめ、ビタミンB群やカルシウムなども含む優秀な食材。ポリフェノールの一種の大豆イソフラボンが豊富なことでも知られています。
「たんぱく質から分解されるアミノ酸は、疲労回復のために欠かせません。そして、ビタミンB群もとても大切なんですよ。大豆に含まれるビタミンB1、B2、B6などには、糖質やたんぱく質がエネルギーに変わるのを助ける働きがあります。早くエネルギーを補充すれば、疲労回復も早められます。
酢大豆の場合、これらの栄養素に酢の成分が加わるので、さらに効果が期待できます。酢には疲労物質といわれる乳酸の分解を促す働きや、代謝をよくする作用などがあり、疲れをとりたいときに有効です。
冷蔵庫に常備しておいて、サラダ、あえもの、炒めもの、煮ものなど、何にプラスしてもいいでしょう。野菜とも、肉とも相性がいいですよ」(金丸先生)
しかもうれしいことに、金丸さんが教えてくれた酢大豆は、缶詰やレトルトの大豆を使って作れるもの。乾燥豆をもどしたり、加熱したりする必要がなく、酢に漬けて味がなじんだら、すぐに食べられます。
「酢は代謝アップにも役立ち、脂肪燃焼を促す作用も注目されています。大豆は食物繊維が豊富でお腹の調子を整えてくれますし、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンには、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きもあるといわれます。疲労回復以外にも、いろいろな効果が期待できるでしょう」
材料さえ用意すれば、包丁も火も使わず、誰でも失敗なく作れる酢大豆。今すぐ、冷蔵庫にストックを!
<酢大豆の作り方>
材料(作りやすい分量)
大豆(蒸し、またはゆで)……400g
純米酢……2カップ
はちみつ……大さじ1~2
作り方
(1)大豆は水けがあればきる。
(2)酢とはちみつはよく混ぜ合わせる。
(3)清潔な保存びんに大豆を入れ、(2)を注ぎ入れて軽く混ぜ、冷蔵庫で保存する。
※保存の目安は約10日間。
次回は、酢大豆を使った簡単レシピをご紹介します!
取材・文/三浦良江 撮影/安井真喜子 スタイリング/井口美穂