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花粉を体に入れないためには? 花粉症の10年選手、声優の梶 裕貴さんも実践している花粉対策

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梶さんとダイソンの空気清浄機画像

毎年2月中旬~3月中旬にピークを迎えるスギ花粉。今年は例年より1週間以上早く飛散が始まったそうです。花粉症の人がたいへんなのはもちろん、症状が出ていない人にとっても、いつ発症するかと気持ちが治まらない季節ですよね。花粉症はなぜ起こるのでしょうか。また、どう対策したらよいのでしょうか。「ダイソン花粉対策トークイベント」から、最新の花粉対策についてレポートします。

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

花粉症患者は10年間で10%アップ

大久保先生画像

花粉について教えてくれたのは、耳鼻咽喉科の医師・大久保公裕先生です。

現代の日本では、花粉の飛散量は増える一方だそう。大きな原因のひとつはスギ・ヒノキの人工林。戦後に植えられ始めた人工林は、今や国土の約19%の面積を占めています。この人工林で、花粉生産能力の高い樹齢30年以上の成木がどんどん増えているのです。これに加えて、地球温暖化の影響も受けているのだとか。

花粉飛散量の増加だけでなく、大気汚染や居住環境、食生活、腸内細菌叢の変化など、さまざまな要因が重なって、花粉症患者もまた、増えているそうです。その増え幅は16.2%(1998年)から26.5%(2019年)というから驚きです。

今年は暖冬の影響で、例年よりも1週間以上早く花粉が飛び始めています。量としては、北海道南部~東北地方北部は平年より多く飛散することが予想されています。これは2019年の夏、この地域は平年よりも晴れて暑い日が多く、雄花の生育に好条件だったから。同じ時期にくもりや雨がちだった西日本・東日本では雄花の生育に不向きだったため、2020年の花粉の飛散量は少ないことが予想されています。

「平年より少ない地域でも、発症には十分な量の花粉が飛散しています」と大久保先生。
花粉情報に気をつける、メガネやマスクを活用する、花粉の飛散量が多いときには外出を控える、など基本的な対策のほかに、どのような方法で、花粉をブロックすればよいのでしょうか。

花粉対策は「持ち込まない」「排除する」「まき散らさない」の3本柱で

●持ち込まない
まず、ついた花粉を室内に「持ち込まない」ことが大切。服についた花粉は外でしっかり落としてから家に入ります。静電気の少ない服を着るのも効果的です。可能であれば、帰宅後すぐにお風呂に入り、頭からシャワーで花粉を洗い流すのがオススメです。

「花粉対策には『見えないものをイメージする』ことが大切です。花粉は目には見えません。でも、花粉が多い日に公園のベンチでお弁当を広げれば、そこにはたくさんの花粉が降り注ぐわけです。だから、どんなに気候がよくても、花粉が多い日に外でお弁当を広げるのはちょっと控えましょうね、と、そういうことです」(大久保先生)

●排除する
空気清浄機で室内に舞う花粉を排除するのが効果的。同じ室内でも人が主に活動する空間には花粉がたまりにくいそう。外からの空気が入って来やすい玄関や窓、リビングの入り口などに空気清浄機を置くのがよいそうです。

●まき散らさない
室内の空気を加湿しつつ、循環させるのも重要なポイント。加湿器で室内の湿度を上げると花粉が床に落ち、舞うことができなくなります。こうして落とした花粉を掃除機で吸い取ることで、花粉のまき散らしを防ぐことができるとのこと。
また、気密性の高い現代の家屋では、風通しが悪く、部屋の四隅に花粉がたまるので、空気を循環させ、部屋の隅に花粉がたまりにくくするのも大切だそうです。

声優・梶 裕貴さんが実践するギリギリの策はオリーブオイルと揚げものだった?

トークセッションの画像

花粉症の基本を学んだところで、声優の梶 裕貴さんが登壇。さまざまなアニメ作品のキャラクターの声を担当する梶さん、じつは花粉症を発症してから10年以上経つそうです。

「(声優の仕事の)現場では、マスクはできないですし、精密機器があるので加湿器が使えない場合も多いです。なので、日頃の対策は怠りません」。手洗い、うがい、マスク着用はもちろん、起床時と帰宅時には鼻うがいをし、寝るときは加湿器を使用。食事と睡眠にも気をつけて、免疫が下がらないように心がけていると話していました。
花粉症対策には腸内環境を整えることも大切ということを知り、自分に合う菌を摂取するといった「腸活」もしているそう。

梶さんが健康に気をつけ始めたのは、声の仕事だけでなく、舞台やドラマなどでも活躍するなかで、いつでも動ける体作りを意識し始めたとき。いろいろな種類の食べものを、楽しんでたくさん食べる、という期間が長かったそうですが、体作りをするために健康について勉強し、食事の質を見直したところ、体のコンディションがよくなったそうです。現在も花粉対策のためだけではなく、疲れたときは筋肉の再生にいいといわれる牛肉を食べるなど、健康に気をつけて生活しているとのこと。

トークをする梶さん画像

声優の仕事をするうえで、叫び声を上げたり、ふだん使わない音域の声を出したりするなど、のどに負担をかけることも多いという梶さん。「どうしてもというときには、揚げものを食べたり、オリーブオイルでうがいをしたりしてのどを潤している」と、意外な対策も上がりました。

これに対して大久保先生は、
「粘膜を乾燥させないというのはとても大切。とくに口は乾きやすい場所ですし、一度乾いてしまうと、カンタンには潤すことができません。話し続けるときはこまめに水分をとるのは大事です。オリーブオイルを少量飲むといったことも、悪くないですね」とコメント。また、鼻の奥からのどにかけては乾燥しやすく、花粉も付着しやすいので、寝室に加湿器を置いてしっかり加湿すると、花粉の付着を防ぐことができると語りました。

空気の「加湿・清浄・扇風機」―1台で3役こなす「Dyson Pure Humidify+Cool」

「Dyson Pure Humidify+Cool」画像

今回紹介されたのは、「Dyson Pure Humidify+Cool」という製品。花粉や、さらに小さなPM0.1レベルの粒子を99.95%除去できる空気清浄機だそうです。PM0.1とは、半径が0.1μ(ミクロン)の粒子のこと。1μは1mmの1000分の1の長さなので、PM0.1 は10000分の1mm。半径10000分の1mmの粒子も逃さないというのはすごいですね。空気の清浄ができるうえ、加湿ができ、扇風機にもなるという1台3役をこなすマシーンです。

大久保先生が強く推していた点は、手入れのしやすさでした。加湿するための水はUV-Cライトで殺菌されるほか、タンク内もスイッチひとつで洗浄ができます。
梶さんは、音が静かなのが気に入っていると言っていました。

わが家には加湿器も空気清浄機もありません。でも、花粉も大気の汚れも気になるこの頃…。心がひかれる花粉対策イベントでした。

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