新型コロナウイルスの影響により、ハワイを訪れる観光客の数が激減。これに伴い、地元の中小企業や、観光業の仕事に従事している人たちは、経済的に大きなダメージを受けています。
そこで、経済的なダメージを受けているハワイのコミュニティを支援する「#SupportAloha(サポート・アロハ)」というプロジェクトが立ちあげられました。
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「#SupportAloha」がどのようなことを行なっているかカンタンに説明すると、商品の販売を通してローカルビジネスをサポートしつつ、オリジナルグッズの売り上げの10%が、食糧援助などを行う 「HAWAII FOODBANK」や、ホームレスの子どもたちを支援する「PROJECT HAWAII」 などのチャリティ団体に寄付されるというものです。
ハワイ在住のデザイナーが手がけるオリジナルグッズは、「アロハ豆腐」や「ヘブンリー」、「アロハテーブル」などのレストランと、小売店などサポートを必要とする企業のロゴをあしらっています。
また、グッズを単に量産するだけでなく、環境問題にも配慮し、在庫をいっさい抱えないオンデマンドでの製造を可能にしたシステムを採用。ほかにも、廃棄用水を出さず、省電力、二酸化炭素排出量を削減する技術を搭載した最新のインクジェットプリント(DTG)印刷を用いるなど、環境面にも配慮し、「サステナブル・ファッション」の実現を目指しています。
具体的には、次のような5つのとり組みをしています。
① チャリティ支援型プロジェクトで、経済的ダメージを受けているハワイのコミュニティをサポート
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、経済的なダメージを受けているハワイのコミュニティを支援することを目的としたプロジェクトです。オリジナルロゴグッズの売り上げの10%をチャリティ団体に、ショップや企業のロゴグッズの売り上げはその企業に 10~15%以上の寄付を行います。チャリティ団体への寄付金総額は、適宜ウェブサイト上で発表します。
② ハワイ発の D2Cブランドとしてハワイ在住アーティストのデザインを商品化
プロジェクトに賛同してくれたハワイ在住ローカルアーティストに、オリジナルグッズのロゴデザインを依頼し、地元のアーティストをダイレクトにサポートしていきます。
③ 在庫のないオンデマンド製造により、環境保護を意識した「サステナブル・ファッション」 を実現
在庫をいっさい抱えないオンデマンドでの製造を可能にした、サステナブルなシステムを採用。商品のプロデュースはどんどん行い、オーダー後に生産するという形態をとることで、制作時間はかかるものの、在庫を持たないビジネスモデルを実現しています。
④ 賛同した購入者にはショップ(一部)から「マハロ・ギフト(Mahalo Gift)」をプレゼント
購入したショップのロゴ入りTシャツを着てそのショップを訪れると、ささやかなギフトがもらえるプログラムを考案中。例えば「アロハ豆腐」のロゴ入りTシャツを来てお店に行くと、豆腐がもらえます。
⑤ サポートが必要な地元ローカルのだれもが参加可能
ショップや企業だけでなく、ハワイでサポートが必要なミュージシャン、アーティスト、スポーツチーム、学校などに、このプロジェクトの仕組みを展開し、必要な人や団体に提供しています。
このプロジェクトを発足したのは、ハワイ州ホノルル市に本社を構える観光系マーケティング・コンサルティング・カンパニー 「ABEE’S,INC(エイビーズ・インク)」(代表(CEO)阿部栄一)。始めたきっかけについて、代表の阿部さんは「4月から日本とハワイ間の定期便が運休となってしまいましたが、ハワイを愛する人が多く日本にいることを感じました。しかしながら、思った以上に新型コロナウイルスの感染拡大が長引き、ハワイの業者さんのために何か支援をしたいと思い、このビジネスを発足しました」と言います。
「#SupportAloha」は、2020年8月1日(ハワイ時間)に正式オープンし、10月1日にフラアイテムや秋服などを入れてバージョアンアップ。なかでも、「HULA STRONG(フラ・ストロング)」のキャッチフレーズをもとにした商品の人気があり、また、購入者の7、8割が日本人だそうです。
チャリティに興味のある人、ハワイが好きな人、ハワイのファッションが好きな人は、一度Webサイトをチェックしてみてくださいね!
■ウェブサイト
https://supportaloha.com
写真・文/堀内章子