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ドバイの女性起業家が「クリーンビューティ」に着目した、ビューティサロンをオープン!

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建物内の写真

世界的にオーガニックやヴィーガンをとり入れる動きが増えていますが、ここドバイでも15年ほど前から欧米系のスーパー、今では地元のスーパーにもオーガニックのコーナーが設置されています。さらに近年は、オーガニックやヴィーガン専門のレストランやカフェも増えてきて、最近では、今話題の「クリーンビューティ」にこだわったサロンも登場! おまけに、女性の社会進出が主流でないドバイでは珍しい、地元の女性起業家がオーナーなのです。
今回はドバイ発、クリーンビューティのサロンについてご紹介したいと思います。

監修 : ホリコミュニケーション/編集者 (編集者)

ホリコミュニケーションLLC
2007年より海外企画編集会社を設立。ハワイにオフィスを設ける。アメリカ、イタリア、イギリス、スペイン、アジアなど50名ほどのライターを登録、世界の情報を日本の雑誌、ウェブマガジン等へ提供している。www.horicomm.com

Contents 目次

コスメなどのビューティ業界で注目されている「クリーンビューティ」。クリーンビューティは、おおまかに言うと、持続可能(サステナブル)で、動物実験を行わず(クルーエルティフリー)、自然・天然の原料を用いること。
ドバイでは、オーガニックやヴィーガンが流行りつつありますが、これは、ビジネスや移住などでドバイへやってきた人たちが、暑さが厳しい気候や強すぎるエアコン、空気、水など環境の変化からアレルギーになることも多く、食生活を見直す人たちが多いためです。

そんな中、スーパーやレストラン、カフェにとどまらず、クリーンビューティをとり入れたサロンも登場。
そのうちのひとつであるサロン「Organic Glow(オーガニック・グロウ)」は、ファミリー向け新興住宅街の高層ビルにあり、アラブ首長国連邦初の、完全オーガニックでエシカルな製品のみを使用した女性専用サロン。
ヘアケア、ボディケア、フェイシャル、脱毛そしてネイルまですべてを自然環境に配慮し、動物にやさしく、何よりも体にやさしいといった「クリーンビューティ」が特徴です。
施術で用いられる製品は、サロンの哲学と合致するメーカーのものを厳選し、フェイシャルには果物や野菜も使用。肌本来が持つ自然の回復力で、肌や髪が輝きだすと評判のサロンは観光客の利用も多いそうです。

主なメニューは、フェイシャル、ヘアケア、ネイルケア、脱毛。フェイシャルは、新鮮な果物が持つ酵素のパワーで汚れをとり除き、肌のトーンをアップさせてくれます。
また、髪が傷む原因となる化学薬品を除いたヘアカラーは、頭皮がかゆくなったり傷んだりすることもないうえに、発色もツヤも叶えてくれると評判。
さらにネイルケアは、パラベンやホルムアルデヒドなどの毒性の強い成分を含まないマニキュアやジェルを使用。爪が傷まないだけでなく、爪の呼吸を妨げない仕様で、ツヤもあり長持ちすると人気です。

5週間経っても長持ち、除去後も爪へのダメージゼロ!

これらは、敏感肌やアレルギー体質、オーガニックやエシカルの意識が高い人たちだけでなく、妊娠中でも安心して使えるため、妊婦のお客さんも多いそうです。

ネイルサロン特有の匂いがないのが◎。妊婦さんも安心して来店できます。

「Organic Glow」を開業したのは、地元のアラブ首長国連邦出身の女性、リーナ・アル・アッバースさん。イギリス留学を経て地元の企業に就職、18年も勤務した会社を退職してサロン経営をすると決めたのは、自身がアレルギーを持っていたため。大好きだったヘアケア、ネイルケア、フェイシャルなどのトリートメントが自身の不調の原因だということがわかり、同じ悩みを抱えている女性もきっと多いはず、ということで、このようなクリーンビューティに着眼したサロンを開業するに至ったそうです。

クリーンビューティを提唱する、「Organic Glow」経営者のリーナ・アル・アッバースさん。アラフィフでナチュラルな美しさが魅力的な女性です。

リーナさんが育った70年代のアラブ首長国連邦は、社会は男性中心でした。女性は政府機関や銀行で働くか、結婚して家庭に入るのが一般的でした。そんな中、海外留学と民間企業勤務の経験があるリーナさんは保守的ではない、オープンなマインドを持ち続け、30代で起業。同年代の女性の中ではパイオニア的存在です。その活躍は、テレビやラジオ、女性誌などでもたびたびとり上げられています。

リーナさんは、「お客さまの肌と、地球にやさしい製品を使うということは、店舗のスタッフの健康も損なわれずに、ウィンウィンの関係にある」と話してくれました。
また、「ある日突然、すべてをヴィーガンやオーガニックへと変える必要はないので、1品ずつ、1回ずつでいいので、地球と自分自身の肌を労わる製品にきり替えてみてほしい」と語り、クリーンビューティへのシフトは徐々に行えばいいと提唱しています。

ボディケアやフェイシャルに使用するコーヒーや砂糖のスクラブ。

「一般的に、クリーンビューティの商品はやや高額のものが多いため、なかなか手を出しにくい部分はありますが、体調を崩して病院へ行く費用を考えてみると決して割高ではないはず」と、リーナさん。
興味を持たれた方は、ムリなくできることからとり組むといった、ゆったりとした気持ちでクリーンビューティを始めてみるのもいいのではないでしょうか。

■Organic Glow
Instagram:https://www.instagram.com/organicglowuae/

文/伊勢本ゆかり

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