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もっと、ずっと、ヘルシーな私

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オシャレも好きな女性。「アクセサリー作りが趣味で、写真のパールピアスは今季のお気に入りです」(本人提供)

本企画は、ひとりでいるのが好きな人も、ひとりでいるのが寂しいと感じる人も、“おひとりさま生活”について思いのたけを語るインタビュー連載です。インタビュアーは、婚活・恋愛の記事を多数手がけ、さまざまなメディアで活躍中のフリーライター・大宮冬洋さん。
今回登場するのは、東海地方在住の43歳・シングルマザーの女性。大学生の娘を溺愛する一方、最近自身の母親が「毒親」だということに気づき、娘への接し方にも気をつけるようになったそうです。再婚願望はあり、子どもが独立したあとの自分の人生を考え始めたようなのですが…。


40代前半は長い人生の折り返し地点。幸せのキーワードは「素敵な同世代」です

人生100年時代と言われて久しいが、その長い人生を幸せにまっとうするためには自分および同世代の心身が健康で美しくあり続けなければならないと思う。お金はあっても、むさ苦しかったり、若い異性ばかりに固執したりするようでは「老醜」になってしまう。加齢は受け入れつつ身綺麗にして、素敵な同世代と一緒に年をとっていきたい。

今よりもスリムだった頃は女優の矢沢心に似ていると言われたこともあると照れ臭そうに話すのは、東海地方でシングルマザーをしている松岡紀子さん(仮名、43歳)。自分ではタレントのイモトアヤコ似だと感じているらしい。
「宴会芸として使えるかなと思ってセーラー服姿になってみました。娘に見せたらドン引きされてしまい、自信を失っているところです」

酒席も大好きで「中身はおじさん」だと笑う松岡さん。今年45歳になる僕とは同世代と言っていいだろう。清潔感があり、飲食好きで、さばけた会話を楽しめる松岡さんに話を聞いた。

***松岡紀子さん(仮名、43歳)の話***

東海地方在住。会社までは車で3分。二日酔いのときは自宅で昼寝ができます

3年前にひとり娘が大学に進学しました。うちは母子家庭なので県外ならば奨学金を背負う覚悟をしていたようです。ありがたいことに自宅から通える公立の大学に入ってくれました。女の子なのでひとり暮らしをさせるのはやっぱり心配です。

私は車で3分で通勤できる建築業の会社で事務職をしています。お昼休みは自宅に戻れるのは助かります。二日酔いのときはお昼寝できますから(笑)。
朝は7時に起きて、洗濯機のスイッチを押し、軽い朝食を済ませて出社です。朝食内容はトーストとヨーグルト、コーヒーと決まっています。朝に食べすぎるとお腹が膨れる感じがして調子が悪くなるからです。

コロナ禍で娘はオンライン授業ですし、4年生になった今ではゼミナールと卒業論文だけになっているようです。ほとんど家にいるので、洗濯物を干して掃除もしてくれますし、私がお昼に帰宅するとご飯とお味噌汁、おかず1品を出してくれるんです。すごくうれしいですね…。
残業がなくて17時ピッタリに終わって帰宅できるのも今の仕事のいいところです。スーパーに寄って買い物をし、夕食は私が作ることができます。

大好きなお酒は週末だけ。でも、「私、がんばった」日などの例外も少なくありません

私が住んでいる県は魚がおいしいので、夕食はお刺身を楽しむことが多いですね。お酒も大好きなので以前は365日飲んでいましたが、最近は体力の衰えや体型の変化を感じるので、飲酒は週末のみにしています。いつまでも健康に長生きしたいからです。
でも、給料日や「私、がんばった」という日などの例外をちょいちょい設けてしまいます。飲むのはもっぱらビール。今は「一番搾り」が好きで、500mlを2、3本飲む程度ですけど(笑)。食べ物の好き嫌いはありません。

飲酒以外の趣味は美術館に行くことです。県内に2か所あるので、月に1回ぐらいはどちらかで展示をのんびり鑑賞しています。
車を運転することも好きなほうで、最長では北陸にまで片道6時間走ったことがあります。翌日は仕事があったのですが、同窓会に出たいという母を日帰りで連れて行ってあげました。

2人の弟は独身のまま母親と共依存生活。そんな実家とは距離を保ちたい

以前は、母のことを天真爛漫で愛情深い女性だと思っていました。でも、最近はいわゆる「毒親」に近かったことに気づいたのです。いつも自分の気持ちを優先する人で、長女の私だけが理不尽に叱られていたことを思い出しました。今、そのことを母に話すと途端に機嫌が悪くなります。謝ってほしいわけではなく、私の気持ちを聞いてくれるだけでいいのに…。

両親は私が中学生時代に離婚していて、父とはもう交流がありません。2人の弟はそれぞれいい年なのですが、独身のまま母と実家に住み続けています。母にとっては恋人のような存在なのかもしれません。外部とはあまりコミュニケーションがなく、共依存のような家族です。

私は中古の家を買って独立しました。実家とは歩いてすぐの近所ですけど距離を保ちたいと思っています。1千万円ほどの住宅ローンを組みましたが、定年までには返済できる見込みです。

存在が尊いと思うほど大好きな娘。でも、彼女には彼女の人生があります

母のことを毒親だと言ってしまいましたが、私自身も気をつけなければなりません。娘が2歳のときに離婚したこともあり、娘がかわいくて仕方ないからです。存在が尊い! と思ってベッタリしてしまいます。娘には娘の人生があるので、私も自分の人生を生きなければなりません。

そんな気持ちで3年前に婚活をしたことがあります。まずはマッチングアプリを試したのですが、プロフィールに嘘も書けてしまうことが怖いと思いました。2人の男性と実際に会いましたが、正社員だと言っていた人がじつは契約社員だったり、体の関係をすぐに求めてきたり…。
契約社員がダメだと言っているのではありません。嘘をついて婚活している人と結婚したとして、ほかの重大な嘘も出てきてしまったときに、自分に言い訳ができないと思ったのです。嘘をつく人だとわかっていて選んだのは自分だからです。

ひとりでも行きたいところに行ける私。友だちの延長みたいな再婚相手を見つけたい

結婚相談所にも入りました。プロフィールに嘘がなくて、カウンセラーの方が間に入ってくれるからです。10人以上とお見合いができましたが、アプリで会った男性に比べると会話が続かなかったり、デートの仕方で違和感を覚えたりしました。私が住む県に遊びに来てくれたとき、飲食店は自分で探すと言っておきながら直前になって私に任せて、「どうしてもしめサバが食べたい」と言い張ったり…。長く一緒にいるイメージが持てる人とは出会えないまま、相談所を退会してしまいました。

娘は県外の会社に就職したらひとり暮らしを始めるでしょう。それまでの残り少ない時間は2人きりで楽しんでもいいかな、と思っています。これから出産するつもりはないので、婚活は来年からのんびり再開するつもりです。

住む場所にはこだわりません。相手の都合次第では、名古屋でも東京でも行けます。でも、結婚相談所のように条件や期限で縛られるのは苦手だと感じたので、友だちの延長みたいに付き合える男性とご縁があるといいなと思っています。私はひとりでも行きたいところに行けるし、友だちもいるからです。
近所に職場の先輩が住んでいます。彼女も独身でお酒を飲むが好きなので、娘がいなくなったらその先輩と会う比率が上がるかもしれません。

仕事にも熱心に取り組んでいる松岡さん。「建設業経理士1級合格に向け学習中です。2級は合格済なので、今度は1級に合格すべく毎日1~2時間コツコツと勉強をしています」(本人提供)

***大宮より松岡さんへ***

子どもを育て終わった40代。それから先の人生は2つの道に分かれていく

松岡さんのように20代のうちに子どもを持った人たちは、40代半ばになると子育てはほぼ終了します。観察していると、これからの人生は2つの道に分かれていくようです。

ひとつ目は、あくまで「お父さん」「お母さん」であり続ける道です。成人した子どもとの関係性も緊密で、同居もしくは近所に住むことを求めます。配偶者との関係も子育て中と変わらず、相手を「パパ」「ママ」などと呼んでいることが少なくありません。

もうひとつの道は、ひとりの成人男女に再び戻ること。子どもとの関係が切れるわけではないし、孫の世話を手伝うこともあります。ただし、かつてのように子どもに対する責任は負わず、第二の人生を楽しみます。成人するまで育てたのだから当然ですけど。

後者の道を歩みたいのであれば、手前味噌になりますが、僕が2020年から再開している「お見合いおじさん活動」をお勧めします。結婚したい読者をオネット(大宮ネットワーク)にお誘いし、匿名のプロフィール記事を書いてネットで公開する無料の「受けオネット」とその記事を読んでお見合いをお申し込める有料の「攻めオネット」に分かれて活動する仕組みです。
受けオネットは男性中心、攻めオネットは女性中心。結婚相手は女性が選ぶほうがうまくいきやすいからです。僕とお世話係の女性が間に立つのでアプリほどリスキーではありませんし、お節介はしますが条件や期限はないので結婚相談所ほど厳格でもありません。男性はいずれも僕の読者なので、ちょっとこじれているけれど自立していて遊び心はあり、パートナーとのフラットな関係を求める人が多いのが特徴です。

さわやかな美しさを持ち、感じもよく、住む場所にこだわらない松岡さんであれば、活動2か月ぐらいでよき男性と真面目な交際ができる気がしています。来年、娘さんが無事に巣立ったあと、よかったら連絡をください。

大宮冬洋さんによるインタビュー連載「私、ひとりでいてもイイですか?」は毎週日曜21時更新! 次回は7月4日(日)21時です。お楽しみに!

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  1. 26歳・正社員・年収約400万円。母は他界、父は脳卒中で施設に。休日は朝からビールを飲んでネットかアニメを見るのが楽しみ~私、ひとりでいてもイイですか?(11)~

  2. 42歳・独身。東京から湯治目的で縁もゆかりもない九州へ単身移住。彼氏未満の人はいるけど寂しいです…。~私、ひとりでいてもイイですか?(25)~

  3. 35歳・役員秘書、年収700万円台。結婚願望はあるものの自分より年収の低い人とは難しいかも…。~私、ひとりでいてもイイですか?(26)~

大宮冬洋 (おおみや・とうよう)

大宮冬洋 (おおみや・とうよう)

フリーライター。恋愛・結婚に関するインタビュー記事を得意とし、最近は「お見合いおじさん活動」も勝手に遂行中。35歳以上で結婚した「晩婚さん」を160人以上取材した実績を持つ。2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。近著に『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)がある。

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