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妊活や介護など女性のライフステージにも大いに役立つ!? みんなが気になるVIOケア大調査

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母娘の画像

なかなか人には聞けないけれど、最近注目度もニーズも高まっているVIOケア。「改めて正しい情報を知りたい」「どうしたらいいか、自分なりに考えてみたい」という人のためのシリーズです。4回目の今回は、パナソニックで行った調査をもとに日本人のVIOケアに対する意識をご紹介するとともに、医療脱毛専門院リゼクリニック新宿院院長の大地まさ代先生に最新のVIO脱毛トレンドについて伺いました。

監修 : 大地 まさ代

近畿大学医学部卒業。近畿大学病院呼吸器・アレルギー科勤務。前職は保健所の所長を務め、2015年より医療脱毛専門院「リゼクリニック」新宿院院長。所属学会は、日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本医学脱毛学会、日本公衆衛生学会。

Contents 目次

海外ではVIO脱毛が一般的。日本では…?

女性の脚の画像

日本ではまだまだ処理率が低いVIOケアですが、海外では一般的なお手入れとして浸透しています。パナソニック株式会社が行った今どきのVIOケア事情の調査によると、 海外ではVIO脱毛は衛生を保つために行うエチケット、という考え方が一般的で、家族や友だちともVIOケアについてオープンに話す環境ができているのだそうです。

一方、日本ではこれまで、なかなか浸透してきませんでした。これは18~34歳の女性30000人にパナソニック株式会社が行った調査結果です。上がVIOゾーンの現在の状態、下が理想の状態です。

VIOケア現在の状態グラフ画像

VIOケア理想の状態グラフ画像
パナソニック株式会社調査資料より

理想と現実に大きな開きがあるようです。パナソニック株式会社のパナソニック株式会社 メディア戦略課 山本さんに聞きました。

「当社が18~34歳の女性に行った3万人調査によると、85%以上の方がVIOケアしたいという願望をもっているにもかかわらずVゾーンは約45%、Iゾーンは約55%、Oゾーンは約65%の人が未処理のままということがわかりました。

そして、この調査にご回答いただいた方の中で、Vゾーンを未処理のままにしている100名の方にその理由を聞いたところ、『どうお手入れしていいのかわからないから』という回答が約6割に、次に多かったのが『ふだん見えない、隠せる部分だから』という理由でした。

日本では具体的なお手入れ方法を知る機会がまだまだ少なく、親や友だちとの間で話題にしにくいという環境もあります。そのうえ他人からは見られない部分でもあるので、あと回しにしがちなケアと考えられます」(山本さん)

棒グラフ画像
パナソニック株式会社調査資料より

では最近、日本で注目されるようになってきているのはなぜでしょうか。

「以前に比べてVIO脱毛ができるクリニックやサロンが増加していることと、SNSの普及によってVIOゾーンを処理した人や処理方法などの情報を簡単に入手できるようになったことも大きいと考えています」

日本でもVIOケアする人が増えた理由とは

女性の顔の下半分から全身画像

リゼクリニック新宿院院長の大地まさ代先生は、VIO脱毛を考える人が増えた理由についてどのように考えているのでしょうか。

「日本の脱毛は、約60年前の医療機関での針による電気脱毛がはじまりです。日本に医療レーザー脱毛機が導入されたのは1986年頃ですが、2000年代にはエステサロンでも光脱毛がはじまりました。大規模な広告や低価格で始められるといった価格戦略によって、当初はエステサロンでの脱毛が広がりましたが、近年の広告規制の緩和で、医療機関からの脱毛情報も積極的に発信できるようになりました。VIO脱毛を考える人がインターネット上で多くの情報を検索できるようになり、自分に合ったクリニックやサロン、脱毛価格を選べる時代になったといえるでしょう。

特にここ数年では、急速に新しい医療レーザー脱毛機が開発されています。より日本人の毛に合った機器が導入され、痛みが少なくスピーディな施術が可能になりました。VIO脱毛が可能なクリニックやサロンの数も格段に増えてきています。

さらに言えば、最近ではSNS等を通じて多くの芸能人がVIO脱毛をしていることをカミングアウトするようになりました。また、VIO脱毛をしている男性を“ハイジ男子”と呼んだり、スポーツ選手の脱毛事情を指す“アスリート脱毛”などの造語も生まれたりと、VIO脱毛への話題が増えています。脱毛のメリットにふれる機会が多くなるにつれて、VIOのムダ毛処理に対するイメージが、だんだんとポジティブでオープンなものになってきているように感じます。

これらの理由からVIO脱毛に対する垣根がとても低くなり、VIO脱毛をやってみたいと考える方が増えたのではないでしょうか」(リゼクリニック新宿院院長大地先生)

「妊活」や「介護」もVIO脱毛を考えるキーワードに

マタニティの女性画像

じつは女性のライフステージとVIOケアは深い関わりがあります。
「妊活脱毛」「介護脱毛」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。妊娠・出産や介護に備えてなど、人生の節目を考えてVIO脱毛をすることです。どんなメリットがあるのでしょうか?

●妊活脱毛とは

妊活脱毛とは、妊娠前に脱毛すること。将来の妊娠・出産に備えて、アンダーヘアをなくす女性が増えているそうです。

「妊娠をすると何度も産婦人科に通って陰部を人前に晒す必要性があります。出産後の会陰切開や、産後の出血が1か月ほど続くなど、妊娠前後はアンダーヘアがあると、なにかとやっかいなものです。陰部の傷口の炎症や、長時間のナプキン使用によるかぶれなども心配です。母体にかかる負担を少しでも軽減するため、妊娠する前にVIO脱毛をする人が増えています」(大地先生)

●『介護脱毛』とは

「年齢が高くなると、自己処理することへの不安からクリニックで脱毛する人が多くなります。また、将来、自分が介護される立場になったことを想定し、その準備としてあらかじめデリケートゾーンを脱毛する“介護脱毛”を考える人も。排泄時のふきとりなどの介護者の負担を軽減させたい、という思いから希望される方が増えているようです。

じつは“介護脱毛”はリゼクリニックが命名し広まった言葉です。
3年前頃から40代以降の患者さまがVIO脱毛をご希望されるケースが増えてきました。そこで、自分の老後を想定し、毛が黒いうちにアンダーヘア脱毛をすることを“介護脱毛”と命名しました」

2017年に行ったアンケート調査では、中高年女性の5人にひとりが「今のうちにワキや局部などの永久脱毛をしたい」と回答しているそうです。VIOケアへのもやもやした気持ちをオープンに相談できるような風潮になっていくのは、個人的には歓迎したいところ。VIO脱毛が当たり前の時代になるのも、もうすぐかもしれません。

取材・文/牧内夕子
取材協力:パナソニック株式会社

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