夏のダメージからなかなか回復できず、秋バテ肌になっていませんか? 特にごわつきやくすみが気になる人は、古い角質がたまってしまっているのかも。秋のお手入れにとり入れたい「ほぐしケア」を、コスメコンシェルジュがご紹介します。
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秋の肌はごわつきやすい?!
夏から秋へと移り変わる今の時期の肌は、どんな感触をしていますか?
洗顔後の肌が、「ザラザラした感じ」「かたくてごわつく」「肌色がくすんでいる」と感じる人も多いのではと思います。
ちょっと意外かもしれませんが、じつは足のかかとと今の肌の状態には共通点があるのです。
夏の間、素足でサンダルをはいた足のかかとは、角質がつきやすくなりますね。これは、歩くときの刺激や衝撃から肌を守ろうとして、その部分の角質が厚くなるためです。
一方、夏の肌は強い太陽光を浴びてダメージを受けやすくなります。そのため、肌も角質を厚くすることで、肌をダメージから守ろうとするのです。
かかとについた角質も、今の時期の肌についた角質も、ダメージから肌を守るために厚くなっているという点で共通しています。
その後、肌のターンオーバーが順調であれば、自然に古い角質がはがれてもとの肌に戻るのですが、うまくはがれずに角質が厚いままになっていると、ごわつきやくすみの原因になってしまいます。
秋になって、肌の調子がよくないな、と感じる人は、厚くなってごわついた角質を「ほぐすケア」をとり入れてみませんか。
【ほぐしケア(1)】かたくなった角質をやわらかくしよう
肌の生まれ変わりのリズムであるターンオーバーは、一般的には28日周期ですが、年齢とともに遅くなる傾向があり、40代の私なら40日以上もかかるといわれます。それに加えて秋バテ肌は、夏のダメージで角質が厚くはがれにくくなり、ターンオーバーがさらに渋滞している可能性が。
角質層をいい状態に戻してあげたいときは、ターンオーバーを促す専用アイテムをとり入れるようにしています。
●タカミスキンピール
角質層のケアに効果的なスキンピールは、洗顔後すぐの肌にやさしくなじませるだけなので、いつものお手入れにプラスしやすいアイテムです。
ターンオーバーのリズムが整うと、かたくごわついていた肌が新しく入れ替わり、ほぐされてやわらかな肌へと変化してきますよ。
また、「今すぐ肌のごわつきをなんとかしたい!」と感じるときは、古い角質を除去する効果のあるふき取り化粧水を使うのもおすすめです。
●ネイチャーコンク 薬用クリアローション
こちらはふき取るだけで古い角質をとることができる化粧水。朝は洗顔代わりに使うこともできるので、時間をかけずに角質ケアをしたいときはとても便利です。
角質層はとても薄く摩擦で乱れやすいので、ふき取るときには肌を強くこすらないようにしてくださいね!
【ほぐしケア(2)】深いうるおいで肌を満たそう
美肌のためには、水分だけでなく油分の補給も重要です。ところが、夏の間は蒸し暑さのせいで、油分の多い化粧品を避けがちになり、知らないうちに肌の水分と油分のバランスが崩れてしまっていることも。
そんな肌には、水分と油分がバランスよく含まれる乳液をしっかりと使いましょう。油分不足でかたくなった角質がやわらかくほぐされて、しっとりとうるおった肌を実感できるはずです。
この秋の乳液選びでは「ヘパリン類似物質」という成分に注目しています。
「ヘパリン類似物質」は、皮膚科での乾燥肌の治療に使われ、50年以上もの実績がある実力派の成分。保湿効果だけでなく、血行促進やターンオーバーを調整する効果があるので、秋バテ肌の回復にぴったりの成分なのです。
私が使ってみて、肌のほぐし効果が高いと感じたヘパリン類似物質配合の乳液をご紹介します!
●ミチウル ドライスキンホワイトミルク
とろんとした濃密な乳液が、角質層全体をうるおいで満たしてくれるような使い心地です。つけると肌がすべすべになるので、ついいつまでもさわっていたくなります。
オールインワンタイプの乳液ですが、1品だけでもしっかりと肌が保湿されるので、お手入れに時間をかけられない人にもおすすめです。
【ほぐしケア(3)】肌を温めて栄養を行き渡らせよう
秋バテ肌の回復のためには、血行をよくして肌に栄養を行き渡らせることが大切です。畑の土も、養分が豊富だとふかふかでやわらかく、作物もよく育ちますね。肌も同じように、栄養豊富な状態にしておきましょう!
今回は、肌を温めるためのハンドパックの方法をお伝えします。化粧品をなじませながら気軽に行ってみてくださいね。
【ハンドパックのポイント】
・手が冷たいときは、肌を冷やさないように、手のひらを温めてから行う
・手のひら全体を肌に密着させる
・肌を強く引っ張ったり、しわが寄ったりしないよう、手のひらは肌に軽くのせる
【肌を温める簡単ハンドパック】
(1)手のひら同士をこすって温める
(2)両手のひらでほおを包み込むようにして温める
(3)額とあご先を温める
(4)目の上を温める
(5)首を温める
首やデコルテも意外と冷えています。顔だけでなく、周辺も一緒に温めてあげると、より血行促進効果が実感できますよ。
季節の変わり目は、体と同じように肌も調子を崩しやすくなります。秋バテ肌をしっかりケアして、肌の元気をとり戻してあげましょう!