ピンチのときこそコスメのマンネリ化を見直そう！

忙しいときは、肌のお手入れも煩雑に感じてしまうものです。帰宅が夜遅くなりやっとの思いで帰宅したら、一刻も早く眠りたい！と思いますよね。
そんなときでも、肌のことを考えて、ちゃんとスキンケアしなくっちゃ、と頑張っていらっしゃるかもしれません。

時間や気持ちに余裕があるときは、スタンダードなスキンケアをしっかりと行うことにして、今日はピンチ！という日は、使うコスメアイテムや、使い方をアレンジして乗り切りましょう！

毎日同じスキンケアのくり返しで、お手入れがマンネリ化してしまうと、化粧品の効果を実感しにくくなることも。ピンチのときは、そんなマンネリ化を見直すいい機会です。

今回は、私がふだん実践しているアイデアをご紹介します！

忙しい朝はシートマスクで“ステップ飛ばし”がラク！

着替えや朝食の準備、髪のスタイリングなど、朝はとにかく時間との戦いです。スキンケアにかける時間は、極力時短ですませたいもの。

寝坊した朝など特に時間がない日は、朝の洗顔後のステップを、一気に飛ばしてしまったほうが、焦らなくてすみます。

ステップ飛ばしをするためのアイテムは、「シートマスク」です。洗顔後の肌に貼って、はがしたあとは乳液をつけて完了なので、少ないステップで十分な保湿ケアができる便利アイテムです。

私のふだんの朝のスキンケアをした場合と、シートマスクをとり入れてステップ飛ばしをした場合で、時間や効率を比較してみます。

【通常の朝の使用アイテム】

洗顔→①角質ケア美容液→②ブースター美容液→③化粧水→④オイル美容液→⑤アイクリーム→⑥乳液

部分使いのアイテムも含め、全部で６品を使用したところ、肌になじませるまでの時間は３分47秒かかりました。それほど長い時間ではありませんが、洗面所の鏡の前から動かずにケアすることになるので、その間はスキンケア以外のことはできません。

化粧品を毎回肌になじませることはもちろん、アイテムごとにキャップを開けたり閉めたり、ポンプを押して出す量を調節したりと、数品のアイテムを使うことは、思った以上に時間がとられるものです。

さて、一部をシートマスクに置き換えてみると、どうなるでしょうか？

【ステップ飛ばしの朝の使用アイテム】

洗顔→①シートマスク→②乳液

シートマスクは、化粧水や美容液の成分を、たっぷりとしみこませたアイテムです。つまり、１品で化粧水や美容液の役割を担ってくれるので、スキンケアのステップを短縮するために使えるアイテムでもあるのです。これなら使用アイテムは、シートマスクと仕上げの乳液の2品に大幅減です。

トータルの所要時間は５分34秒。「え！時間かかりすぎじゃない？」と思われるかもしれませんが、そのうち５分間はシートマスクをしている時間です。

そして、シートマスクをしている間は手があくので、並行してこんなことが可能です。

・朝食の準備
・着替えの洋服を選ぶ
・軽く掃除機をかける
・洗濯機をまわす
・メールをチェックする

朝の５分間は貴重なので、スキンケアしながらほかのことができるのは、とっても効率的ですよ。

シートマスクは時間や手間がかかると思いがちですが、朝のスキンケアにとり入れると、時短を叶えてくれるお助けアイテムなのです。忙しい朝ほど、シートマスクを投入するのがおすすめです。

化粧のりアップには “朝風呂＋時短洗顔”が効く

だんだんと気温が低下し、冷えがツラいと感じる季節になってきました。血行不良から肌もカサカサして、朝は特にくすんで見えがちです。
そのままベースメイクをしても、肌色は暗く、ファンデーションののりも今ひとつ。

そんな朝は思いきって、短時間でも朝風呂やシャワーを浴びて体を温め、全身の血液やリンパの流れをよくしてあげると、肌の調子がアップしますよ！

朝風呂の時間を作る分、洗顔は時短アイテムを使うのがおすすめです。
洗顔とマッサージが同時にできるマッサージ洗顔料なら、泡立てる必要がなく、肌にくるくるとのばしながらなじませ、洗い流すだけなのでとっても手早くケアができます。

【ビオレ　おうちdeエステ　肌をやわらかくするマッサージ洗顔ジェル】

手のひらを密着させ、顔の内側から外側に向かってリンパを流すようなイメージで軽くマッサージします。リンパ管は皮膚のすぐ下にあるので、表面をさするだけでも十分流れていきます。

朝風呂＋時短洗顔をすると、体が温まり、リンパの流れがよくなります。すると、肌の血色もよくなり透明感が出てきます。肌もしっとりとするので、ファンデーションののりもよくなりますよ。

洗顔フォームで洗った肌と比べると、朝風呂＋時短洗顔をした肌は、きめが整ってなめらかになり、血色もアップしています。

●通常の洗顔をした肌

●朝風呂＋時短洗顔をした肌

少しでも早起きできるときは、思いきって朝風呂で体を温めるのが、１日調子のいい肌でいられるコツです！

昼間の乾燥肌はハンドクリームの“ついで塗り”でケア

暖房が効いた室内では、肌の乾燥が深刻になりますね。ファンデーションまでもが乾燥して、ベースメイクが崩れやすくなってしまいます。

化粧直し用ミストなどを使い、肌の土台を保湿して整えてから、ファンデーションを塗りなおせばいいのですが、なかなか化粧直しの時間をとれない日もあります。また、ファンデーションを塗れば塗るほど、仕上がりが粉っぽくなってしまう…という声も多いようです。

最近は、手洗いやアルコール消毒をすることが増えて、そのたびにハンドクリームを塗っている人も多いと思いますが、ハンドクリームをつけるタイミングは、肌の乾燥を防ぐチャンスです。

ハンドクリームは、顔につけるクリームと成分が共通しているのです。乾燥肌に悩んでいる人は、ハンドクリームのついで塗りで、肌の保湿ケアを兼ねてみてはいかがでしょうか。

ハンドクリームをつけたあと、手のひらで顔をやさしくハンドプレスしましょう。手に適度に残ったハンドクリームの成分が、肌にうっすらつく程度でOKです。

ハンドクリームには油分が多く含まれているので、ハンドプレスすると乾燥した肌を、ごく薄いオイルのベールで包み込むことができます。あまりつけすぎるとテカリの原因になるので、注意してくださいね！

疲れきった夜は乳液を“オールインワン使い”でシンプルに

帰宅が遅くなった夜など、疲れきって早くベッドで眠りたい日もあります。疲れたときは、しっかり休息をとって、体を回復させたいですよね！

そんな日は、ムリしていつも通りのスキンケアをするよりも、早くベッドに入ることを優先してあげましょう。

私自身、お手入れの最短バージョンとしているのが、いつもの乳液をオールインワン使いしてしまうこと。

保湿ケアの基本は、水分と油分を補うことにあるので、その両方がバランスよく配合された乳液を、オールインワンとして使います。

洗顔後すぐの、肌がうるおった状態で、乳液をいつもより多めにつけて完了です。乾燥が気になるところには、重ねづけをしましょう。

毎日、乳液1品だけのケアでは、うるおい感が物足りないと思いますが、いざというときには、シンプルな時短バージョンもあり！　たっぷり睡眠をとったほうが肌の調子が整う場合もあります。

時間がない日やゆっくりしたい日など、その日のタイムスケジュールや気分によって、コスメの使い方を変えるのも楽しいですよ！　最短バージョンからロングバージョンまで、お手入れステップのパターンをいくつか用意しておくのがおすすめです。