1年の終わりは、ちょうど大掃除の時期。今年は社会情勢上、お出かけすることもなく、おうちでのんびりするという人も多いことから、大掃除もいつもよりスローペースかもしれませんね。スローペースになると、つい片づけ自体もゆるくなってしまうもの。いつ使ったのか覚えていない服を、捨てられなくてとっておいたり、捨てようと心に決めたはずなのに、やっぱり元に戻したり…。そんな“つい”とっておいてしまうものと今度こそ決別するために、スタイリストの筆者が、今すぐ捨てたくなるアドバイスをお伝えします。
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「なくても困らないもの」はいらない
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、もともとは「同じ服、同じコーディネートなんて考えられない!」と思っていた日々が一変。
気がつけば2~3日に1回着ている服があって当たり前。同じ組み合わせで着ることが、いつのまにか自分にとって、何ら恥ずかしいことでもなんでもないと感じた人は多いでしょう。そういった生活になることでわかったことといえば、“意外と使うものは少ない”ということではないでしょうか。
使うものがひと握りになったところで、どうでしょう。クローゼットの中で、なくても困らないものがたくさんあることに気づくでしょう。その現実をしっかり受け止めたら“つい”とっておいてしまっているけれど、捨てるに値すると認識しているものを、残しておく選択肢はないですよね。
「今、着る機会がないもの」はいらない
新型コロナウイルス感染症が流行する前は、まだまだ季節が変わる前から「この冬に着よう」と、残暑厳しいときに、いち早く秋冬服を買うことが当たり前でした。ところが、おうち時間が増えることで、そのように買った季節の先取り服の着る機会を逃してしまって、結局着ていないことってありますよね。つまり、真新しい服を新たに買わなくてもすでにあることに気づくはず。
例えば、緊急事態宣言前に買っておいた春服。
緊急事態宣言が解除されたときには、すでに初夏ということもあり、着る機会を思いきり逃してしまったことでしょう。
お仕事用と称して買った服も、リモートワークが主流になることで、着る機会が消失してしまったのではないでしょうか。くたびれている服ならともかく、新品、もしくは新品に近いものなら、たとえ着ていなくても“つい”とっておいてしまいがち。なぜなら、もったいないという気持ちが生まれるからですよね。
しかしながら、そのもったいない服も刻一刻と新鮮さが失われ、季節もどんどん移り行き、あっという間に過去のものとなります。そんな状態になったところで、着たいと思う気持ちは残されていないでしょう。
つまり、今着ることがない服は、必要がない服。どんなにもったいなくても、捨てること以外の選択肢がないのです。
たくさんのものに囲まれることが至福…という時代は、新型コロナをきっかけに変わりました。これからの時代は“今、本当に必要なものだけを持つことが至福”です。捨てることにためらわないことが、これからの時代に必要とされます。その一歩に、今回のアドバイスを活かしてくださいね。