すねがカサついて粉を吹いたり、ひじやひざ、かかとの角質が厚くなってゴワゴワ…。
湿度が下がると、顔だけでなくボディも水分が損なわれて乾燥が進んでしまいます。顔に比べて、ついパパッと適当に済ませがちなボディケアですが、健やかな肌を維持するためには、正しくていねいに、そして毎日続けてケアすることが大事なのだそう。
そこで、前回の秋冬の肌トラブルのしくみとフェイスケアに続き、ビューティサイエンティストの岡部美代治さんに、冬のボディケアのポイントを教えていただきました。
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お風呂上がりの肌放置はご法度! 即時のケアで、うるおいを閉じ込める!
ボディが粉を吹くほどにカサついたり、かゆくなったりする原因のひとつは、保湿ケアが行き届いてないからです。顔は入念に保湿するのに、ボディのケアは適当、またはたまにしかしないという人も多いのではないでしょうか。
ボディも顔と同じで、保水力を高めるケアをしなければ、どんどん水分は蒸発して、肌表面がゴワついて硬くなってしまったり、皮膚のバリア機能が低下することで、炎症やかゆみなどを引き起こしかねません。
特にこの時期気をつけたいのが、お風呂上がり。湯船に浸かっているときや湿度の高い浴室にいる間の肌はしっとりうるおっていますが、お風呂から上がったあと、肌が乾いた空気にさらされると、体表面の水分と一緒に皮膚の内部の水分まで蒸発をしてしまいます。
そのため、お風呂上がりの肌放置は、ご法度! できるだけ早く、油分のあるオイルやクリームを塗って肌表面に膜を張り、水分を閉じ込めることが重要です。
また、入浴後の肌は角層がやわらかくなっています。この状態のときにクリームなどを塗ると、保湿成分や油分などの有効成分が浸透しやすくなるので、うるおい効果も格段にアップしますよ。
まずは自分の体をチェック。カサつきやすい箇所は、入念なケアを!
自分のボディを入念にチェックしてみると、かゆみをくり返していたり、粉を吹くほどガンコにカサついていたりしている部位があることに気づくと思います。
一般的に乾燥しやすいのは、もともと皮脂の分泌が少ないすねやひじ、ひざ、かかとなど。服のこすれなど外部からの摩擦や刺激を受けやすい、首やウエストライン、手の甲、太もも、ひざ裏なども乾燥しやすいですね。しかし、その人のライフスタイルやクセ、年齢などによってもカサつく箇所や程度は変わってきます。
そのため、まずは自分の体のどこが乾燥しやすいかを把握することから始めてみましょう。ボディケアは、体全体をパパッと済ませてしまうという人も多いようですが、顔と同じように乾燥する部分を入念にケアする意識を持つことが、美しい肌を保つポイントです。
好みのボディケアアイテムを選んで、毎日使うことを習慣に!
くり返しになりますが、バリア機能が落ちた肌は、保湿をきちんとしなければどんどん乾燥し、悪化していきます。そのため、保湿ケアを毎日の習慣にして水分を逃さないようにすることが大切です。
とはいえ、習慣化されていない人にとっては、なかなか大変ですよね。できるだけ三日坊主にならないようにするためには、自分が心地よく使えるボディケアアイテムを選ぶことがポイントだと考えています。
機能性がとてもすぐれている商品であっても、塗り心地が悪かったり、テクスチャーや香りが好みでなかったりすると、使い続けることをやめてしまいがち。そのため、機能性よりも、テクスチャー、のび、感触、香り、パッケージデザイン、容器の形、ブランド…など、とにかく“毎日使い続けたくなる”条件やこだわりに合うものがオススメです。さらに、お風呂上がりにすぐ使える場所に置いておくのもいいでしょう。
冬のカサつきや荒れから救う、優秀ボディケア5選
ハーブエキスを凝縮した、濃厚クリーム。かかとのケアにもおすすめ
植物オイルで、しなやかな肌に。マッサージで、ターンオーバーも促進
とろりと、なめらか! 華やかな香りで、心地いいケアタイムを
抗炎症成分が、肌荒れ、炎症などのトラブルにもアプローチ
高純度のワセリンを配合。ピタッと密着して、うるおいを保護
取材・文/柿沼曜子