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いつも使っているものだけがつまった、スタメンオンリーのクローゼットを作るために必要なこと。それは、簡単にものを買うことを止めることです。買った瞬間は、たんすのこやしになるなんて思いもしないのに、時を経て、もしくは時を経る間もなく“たんすのこやし”になっているわけですから、ものの買い方を改める必要があります。今回はスタイリストの筆者が、たんすのこやしを作らない、ものの選び方をご紹介します。
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永遠はないから、これは選ばない
最初に言っておきますが、ものに“永遠”はありません。“一生もの”と呼ばれることがありますが、ものである以上、壊れることもあれば、失くすこともある。大事にしまっていても経年劣化が起こります。傷まなくても、持ち主が飽きることもある。そのことを十分理解したうえで、ものと付き合うことが大事です。
ところが、この“一生もの”を所有していることが、正しいものの選び方と、いつしか世の中で定義されてしまいました。これこそが、たんすのこやしを作る考え方ということに、早く気づくことが大切です。
この“一生もの”に当てはまる典型的なものが、高額品です。
高額がゆえに、壊れる、失くすといったことがこわくて身に着けられず、結果としてただクローゼットの中にある、たんすのこやしの絶対的王者として何年も君臨しているパターンがあります。
これらの使うことなく、ただしまっておくだけの高額品を「買わない」だけで、長年居座るたんすのこやしと決別できます。
選んでいいのは、安いものでもなく、かわいいものでもない
たんすのこやしを増やさないためには、使うことをためらってしまう高額品を買わないことに加えて、安いものを安易に買わないことも大切です。塵も積もれば山となる、これと同じで、安いものも、数が増えればそれなりの金額になり、決してコスパがいいとは限りません。安いことがあと押しするから、たいして使いもしないもの、つまりたんすのこやし候補を買いやすいのです。安い分、買う量も増えやすいので結構厄介なんですよ。安いからと色違い買いをしたあげく、結局１色しか着ていないことって、あるあるですよね。
また、ただ“かわいい”と思ったものも安易に買わないことです。
「すてき」「かわいい」そういう感情をもったものしか、そもそも買わないですよね？ つまり、かわいいは無限大なんです。制限がないからこそ、「かわいい」に振り回されて安易に買っていては、お気に入りのたんすのこやしを増やすだけになるのです。
安いものも、かわいいと感じるものも、次から次へと目の前に現れます。いちいち反応して購入せず、出会ったらまずは“今の必要性”を問う。そうすると、たいていの場合は、今すぐ買わなければならないほどの緊急性はないでしょう。あるとすれば、「今買わないと、売り切れる」それだけです。たった“それだけ”なんです。
ギクッとしたことがある人は、ぜひ今日からものの選び方を考え直してみると、自分にとって本当に必要なものがそろったクローゼットを作ることができるはず。ぜひ参考にしてとり入れてみてくださいね。
